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『お金が貯まらない人』には“ある特徴”があった?!→まず最初に見直すべき“たった1つのコト”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「節約しているつもりなのに、なぜかお金が貯まらない…」そんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。

お金が貯まらない人には、「お金に対する価値観」に問題があることが少なくありません。どんなに優れた貯金術を身につけても、お金に対する基本的な考え方が間違っていると、なかなか成果は出ません。

今回は、お金が貯まらない人が最初に見直すべき「たった1つのこと」について、詳しく解説していきます。

お金の使い方に関する価値観を見直そう

お金が貯まらない人の多くは、「お金の使い方に関する価値観」に問題があります。

これは、単純に「無駄遣いをしている」という話ではありません。もっと深い部分で、お金というものに対する基本的な考え方が、貯金の妨げになっているのです。

お金が貯まる人は、お金を「増やすもの」「守るもの」として捉えています。お金は単なる支払い手段ではなく、将来の自分や家族を守るための大切な資源だと考えているのです。この根本的な価値観の違いが、日々の選択に大きな影響を与えています。

例えば、同じ商品を前にしても、「使うもの」として捉えている人は「今欲しいから買おう」と考えますが、「増やすもの」として捉えている人は「これを買うことで、将来にどんな影響があるだろうか」と考えます。

価値観を変えるのは簡単ではありませんが、日々の小さな意識の積み重ねが、やがて大きな変化をもたらします。お金が貯まらないと悩んでいる方は、まずはこの根本的な価値観から見直してみましょう。

買い物をするときに考えること

実際の買い物の場面で、具体的にどんなことを考えるべきかを見ていきましょう。お金が貯まる人は、買い物をする際に必ず以下の3つの視点で検討しています。

価格ではなく価値で判断する

お金が貯まらない人の多くは、「安いから買う」「高いから買わない」という価格だけで判断しがちです。しかし、本当に大切なのは価格ではなく「価値」です。

価値とは、その商品があなたの生活にもたらすメリットのことです。例えば、5,000円のシャツと10,000円のシャツがあったとします。

価格だけで判断すれば、5,000円のシャツを選ぶほうが合理的です。しかし、10,000円のシャツのほうが長持ちして、結果的に1年あたりのコストが安くなる可能性もあります。

価格が高い商品を使うことで時間を節約できたり、ストレスが減ったりするなら、多少高くても価値があると言えるでしょう。逆に、どんなに安くても、使わなければ価値はゼロです。

価値で判断するためには、「この商品は私の生活をどう変えるだろうか?」「長期的に見て、本当にお得だろうか?」と考える習慣をつけることが大切です。目先の価格に惑わされず、本当の価値を見極める目を養いましょう。

何時間分の労働が必要かを考えてみる

お金の価値を実感するための効果的な方法が、「何時間働けば買えるか」を計算することです。これは、お金を時間に置き換えて考える方法で、無駄遣いを防ぐうえで効果的です。

例えば、あなたの時給が1,500円だとします。3万円のバッグを買おうと思ったら、「このバッグのために20時間働く価値があるだろうか?」と考えてみてください。20時間といえば、だいたい2日半分の労働時間です。それだけの時間をかけて働いて手に入れる価値が、そのバッグにあるでしょうか?

この考え方をすると、多くの場合「そこまでして欲しいものではないかも」と気づくことがあります。一方で、「20時間働く価値が十分にある」と思えるものなら、それは本当に必要なものかもしれません。

見栄が混在していないか冷静に考えてみる

多くの人が気づかないうちに陥ってしまうのが、「見栄」による消費です。本当は必要ないのに、人からどう見られるかを気にして買い物をしてしまうケースは多いものです。

例えば、「同僚が持っているから」「SNSで見て素敵だと思ったから」「安っぽく見られたくないから」といった理由での買い物は、見栄による消費の可能性があります。

見栄による消費を避けるためには、買い物をする前に「これは本当に自分のために欲しいものだろうか?」「誰かに見せるためではないだろうか?」と自問してみてください。

また、「この商品を誰にも見せることがなくても、同じように欲しいだろうか?」という質問も効果的です。答えが「NO」なら、それは見栄による消費の可能性が高いでしょう。

まとめ

お金が貯まらない人が最初に見直すべきことは、お金に対する価値観です。小手先のテクニックや節約術ではなく、根本的な考え方を変えることが、効率的な貯金をするうえで大切です。

お金を「増やし、守る」という価値観を持つことで、着実に貯金を増やせます。

買い物の際には、価格ではなく価値で判断し、労働時間に置き換えて考えてみてください。また、見栄が混在していないかチェックする習慣を身につれば、自然と無駄な出費は減ります。


監修者:柴田 充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。