1. トップ
  2. お金のプロ「知らずのうちに損をしています」→多くの人が見落としている、「もったいない」クレカの使い方とは?

お金のプロ「知らずのうちに損をしています」→多くの人が見落としている、「もったいない」クレカの使い方とは?

  • 2025.8.16
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日何気なく使っているクレジットカード。コンビニでの買い物から光熱費の支払いまで、生活に欠かせない存在になっていますが、「なんとなく」で選んだカードをずっと使い続けていませんか?

実は、多くの方が自分のライフスタイルに合わないクレジットカードを使い続けて、知らず知らずのうちに損をしています。年会費を払っているのにほとんど特典を使っていない、ポイントが貯まりにくい、お得な割引を見逃している…そんな「もったいない」状況が続いているかもしれません。

まずはここから!基本的なチェックポイント3つ

クレジットカードを見直すコツは、基本的な3つのポイントを確認するだけです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

年会費と使用頻度のバランス

年会費が高いカードほど特典が充実していますが、それらを活用できなければただの出費になってしまいます。

年会費1万円のゴールドカードを持っているものの、空港ラウンジは年に1回しか使わない、付帯保険も海外旅行に行かないから関係ないという状況なら、年会費無料のカードに変更したほうがお得です。

特に、ゴールドランク以上のカードは自尊心や承認欲求を満たす効果もあるため、注意が必要です。年会費以上のリターンを得られていなければ、結果的に無駄遣いに他なりません。

ポイント還元率と使い道

次に重要なのがポイントの還元率です。一般的には0.5%〜1%程度が相場ですが、カードによって大きく異なります。また、貯まったポイントをどう使えるかも重要なポイントです。

還元率が高くても、ポイントの使い道が限られていたり、有効期限が短かったりすると、結果的に損をすることがあります。例えば、特定のお店でしか使えないポイントが貯まっても、そのお店を普段利用しなければ意味がありません。

よく利用するお店での特典

毎日の買い物でよく利用するお店で、お得な特典があるかどうかも大切なチェックポイントです。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、頻繁に利用する場所での割引や特別なポイント還元があれば、長期的に大きな節約効果が期待できます。

例えば、いつも同じスーパーで買い物をするなら、そのスーパーと提携しているクレジットカードを使うとよいでしょう。通常より高いポイント還元を受けられたり、特定の日に割引を受けられたりします。

さらに深掘り!見落としがちなチェックポイント3つ

基本的なポイントを確認したら、次はより細かな部分もチェックしてみましょう。ここで紹介する3つのポイントは見落としがちですが、実は家計に大きな影響を与える可能性があります。

付帯保険の内容と実用性

クレジットカードに付帯している海外旅行保険・国内旅行保険・ショッピング保険など、内容を詳しく確認したことはありますか?

例えば、年に数回しか旅行に行かないのに旅行保険が充実したカードの年会費を払い続けているなら、見直しの余地があるかもしれません。

逆に、よく旅行に行くのに保険が薄い場合は、別途保険に加入するよりも、保険が充実したクレジットカードに変更したほうが結果的にお得になることもあります。

電子マネーとの連携機能

最近は電子マネーでの支払いが増えているため、クレジットカードと電子マネーの連携機能も重要なチェックポイントです。よく使う電子マネーにクレジットカードからチャージできるか、その際にポイントが貯まるかを確認しましょう。

例えば、普段Suicaをよく使う方はSuicaにチャージするとポイントが貯まるクレジットカードを選べば、通勤や買い物のたびにポイントが貯まります。また、一部のカードでは、電子マネー利用時に通常より高いポイント還元を受けられるものもあります。

家族カードやETCカードの年会費

意外と見落としがちなのが、家族カードやETCカードの年会費です。本カードは年会費無料でも、家族カードやETCカードには年会費がかかる場合があります。

家族全員でクレジットカードを利用する場合、家族カードの枚数×年会費が毎年かかることになります。また、車をよく運転する方ならETCカードは必需品ですが、こちらも年会費がかかるカードがあります。

これらの年会費も含めて総合的に判断することで、本当にお得なクレジットカードを選ぶことができます。年会費が無料のカードであっても、家族カードやETCカードも無料で発行できるかどうかを確認しておきましょう。

まとめ

クレジットカードは一度作ったら放置するのではなく、定期的に見直しましょう。さまざまな種類のクレジットカードがあるため、きちんと吟味すれば、自分のライフスタイルに合ったカードを選べます。

ライフスタイルの変化に合わせてカードを見直すことで、年間数万円の節約効果が期待できます。賢いクレジットカードの活用で、日々の支出を少しでもお得にしていきましょう。


監修者:柴田 充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。