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貯金額が『伸びる人』『伸びない人』“驚きの違い”があった…お金が増えない“3つの習慣”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.8.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「毎月頑張って貯金しているのに、なかなか思うように貯まらない」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

貯金が順調に伸びる人となかなか伸びない人には、収入の多さ以外に明確な違いがあります。高収入でも貯金できない人もいれば、平均的な収入でもしっかり貯められる人もいます。

今回は、ファイナンシャルプランナーとして、貯金が思うように伸びない人の特徴と貯金を増やしている人の特徴を紹介します。

貯金が伸びない人の特徴

まずは、貯金がなかなか増えない人に共通する特徴を見ていきましょう。もし当てはまる項目があれば、それが貯金の妨げになっているかもしれません。

「余ったら貯金しよう」と考えている

貯金が伸びない人は、「今月余ったお金があったら貯金しよう」という考え方をしがちです。一見合理的に思えますが、実はこれが貯金できない最大の原因なのです。

人は手元にお金があると、つい使ってしまう傾向があります。「来月から節約すればいいや」「今月は特別な出費があったから仕方ない」と、毎月のように理由をつけて貯金を後回しにしてしまいます。

また、「余ったら貯金」の考え方では具体的な貯金目標も立てにくく、計画性のない家計管理になりがちです。

家計簿をつけていない、または続かない

「家計簿は面倒だから」「だいたい把握しているから大丈夫」と言って、家計簿をつけていない人も貯金が伸びにくい傾向があります。

家計簿をつけないということは、自分が何にどれだけお金を使っているかを正確に把握できていないということです。

そのため、無駄な支出に気づけず、「なぜかお金が貯まらない」という状況に陥ってしまいます。また、家計簿を始めても続かない人も同様です。家計管理がずさんだと、改善点を把握できず、いつまでも貯金が貯まりません。

衝動買いや特売に弱い

「今日だけ特価」「限定商品」といった言葉に弱く、予定外の買い物をしてしまう人も貯金が伸びにくいタイプです。価値ではなく価格にしか注目していない方は、注意しましょう。

衝動買いは、その瞬間は「お得だから」「必要だから」と思っても、冷静になって考えると実はそれほど必要でないケースが多いものです。こうした小さな無駄遣いが積み重なると、年単位で見ると大きな金額になってしまいます。

貯金が伸びやすい人の特徴

続いて、順調に貯金を増やしている人に共通する特徴を見ていきましょう。これらの特徴を真似することで、あなたも貯金上手になれるはずです。

「先取り貯金」を実践している

貯金が伸びる人の多くは、「先取り貯金」を行っています。これは、給料が入ったらまず最初に決めた金額を貯金に回し、残ったお金で生活するという方法です。

先取り貯金のメリットは、確実に貯金できることです。「今月は○万円貯金する」と決めたら、それを最優先で実行し、残りのお金でやりくりする習慣をつけることで、自然と節約意識も身につきます。

多くの貯金上手な人は、給料の10〜20%程度を先取り貯金しています。最初は5%からでもよいため、まずは「先に貯金、後で生活費」の流れを作ることが重要です。

貯金だけでなく資産運用も取り入れている

貯金が順調に伸びる人は、銀行預金だけでなく、資産運用も組み合わせて資産を増やしています。「運用は難しそう」「損をするのが怖い」と思うかもしれませんが、今は少額から始められる運用方法がたくさんあります。

例えば、毎月一定額を投資信託に積み立てる「NISA」や「iDeCo」などは、初心者でも始めやすい運用方法です。特にiDeCoは税制優遇があるため、節税効果も期待できます。

運用には値下がりのリスクもある点を踏まえて、「生活費の3〜6ヶ月分は普通預金で確保し、余裕資金で運用する」というルールを決めましょう。無理のない範囲で少しずつ始めることで、長期的にはインフレに負けない資産作りができるのです。

定期的に家計を見直している

貯金が得意な人は、月に一度や季節ごとなど、定期的に家計の見直しを行っています。家計簿をつけるだけでなく、その内容を分析して改善点を見つけ出し、実際に行動に移すのです。

例えば、「今月は食費が予算をオーバーしたから、来月は外食を減らそう」「通信費が高いから、もっと安いプランに変更しよう」といった具合に、データを元にした具体的な改善策を考えます。

また、収入が増えたときや生活環境が変わったときも、貯金額や家計管理方法を見直しています。ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に調整することで、無理なく貯金を続けられるのです。

まとめ

貯金が伸びる人と伸びない人の違いは、日々の小さな習慣や考え方にあります。高収入だから貯金できる、低収入だから貯金できないというわけではなく、お金との付き合い方や管理の仕方が成果を大きく左右するのです。

まずは先取り貯金から始めて、簡単な家計簿をつけ、月に一度は家計を振り返る時間を作ってみてください。完璧を目指さず、できることから少しずつ始めることが、長続きの秘訣です。


監修者:柴田 充輝

厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。