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老後資金『余裕がある人』と『ない人』は“驚きの違い”があった…お金に困らない“賢い年金の使い方”とは?【元銀行員が解説】

  • 2025.8.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

年金の受取額が少なくなると言われている一方でインフレが進み、老後の生活に不安を感じている方も多いでしょう。

老後資金に余裕のある方に共通しているのは、年金の使い方をしっかりと考えていることです。今回の記事では銀行員から見た、老後資金に余裕がある人とない人の、年金の使い方を紹介します。

老後資金に余裕がある人とない人の違い

老後資金に余裕がある人とない人では、年金の使い方に大きな違いがあります。

余裕のある人は年金の使い方を考えている

老後資金に余裕のある人は、資産形成などや貯蓄で生活費の確保ができています。そのため生活費の工面を年金に頼ることはありません。受け取った年金はすぐに使うのではなく、余裕資金として資産運用することで、さらに資金を増やしています。

また年金もすぐに受け取るのではなく、繰り下げ受給を利用している人も多いです。老後資金に余裕のある人は、ライフイベントなどに必要な資金を事前に計画したうえで、年金の受け取り方だけでなく資産の取り崩しも計画的に行っています。

余裕のない人は年金に頼りきっている

老後資金に余裕のない人は、生活費の大半を年金に頼っています。老後資金に余裕がないので、当たり前といえば当たり前ですが、年金だけでは余裕のある生活はすごせません。高齢化の影響もあり年金の受け取り額も今後減少が予想される中、不安定な老後をすごすことになるでしょう。

老後資金の余裕のある人がしている資産形成術

老後資金に余裕のある人がしている、資産形成術を紹介します。

年金を賢く受け取る

年金は65歳から受け取ることが一般的ですが、繰上げ受給・繰下げ受給が可能です。繰上げ受給をすると60歳から早めに年金を受け取れる一方で、最大で30%も受給額が減額されます。(昭和37年4月2日生まれ以降の人は、24%)

繰下げ受給は年金の支給開始を遅らせることで、最大で75歳まで受け取りを遅らせることで、受給額を84%増やせます。(昭和27年4月1日以前生まれの人は最大で42%)

家族構成やどれだけ長生きするかで受け取り総額が変わってくるため、どの受け取り方が良いかは一概には言えません。しかしメリットデメリットを理解したうえで、計画的に受け取ることが重要です。

資産の取り崩し方のルールを決めている

老後資金に備えて資産形成を行っている人も多いですが、取り崩し方を考えている人は多くはありません。多くの人が株式や投資信託などの値動きのある金融商品で運用しているため、取り崩す際にはルールを決めておくことが大切です。

単純に年間いくらと金額を決めてしまう方法もあれば、金融資産残高の何%と低率で取り崩す方法もあります。マーケットが悪いタイミングであれば無理に取り崩すのではなく、年金で生活費をカバーするなどの対策も有効です。

年金を計画的に受け取って老後を豊かに過ごそう

老後資金に余裕のある人は資産形成を行っているだけでなく、年金の受け取り方や資産の取り崩し方も計画的に行っています。計画的に老後の生活に備えておくことで、年金に頼ることなく豊かな老後を過ごせるでしょう。


監修者:ゆきひろ
信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。



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