『老後資金を減らさない人』が守っている…貯金を増やすための“３つの家計ルール”とは？【FPが解説】

2025.8.8

年金や退職金だけでは心もとないと言われる現代の老後生活。せっかく積み立てた貴重なお金を、知らず知らずのうちに目減りさせてしまうのは避けたいですよね。では、どんな人が「老後資金を減らさない」ことに成功しているのでしょうか？今回は、そうした人たちが実践している「３つの家計ルール」をわかりやすく解説。誰でも今日からできる工夫をお伝えします！

【前提】老後資金を守るために絶対に押さえたい「家計の見直し」とは？

老後資金が減ってしまう原因はさまざまですが、その多くは「無駄な支出」や「支出返送の不安定さ」から起きています。たとえば、毎月の無駄なサブスクリプションや、不要な外食、衝動買いなどが積み重なり、知らず知らずのうちにお金を浪費しているケースは多いです。

これを防ぐために必要なのが、毎月の家計を「見える化」すること。家計簿を付けたり、スマホの家計管理アプリを使ったりして、支出の内容や傾向を把握します。この習慣がないと、いくら貯金してもお金がどのように減っているかを把握できず、計画的な管理が難しくなります。

さらに、老後資金を減らさない人は、「収入の範囲内で生活する」ことも徹底。収入が減っても対応できるよう支出を柔軟に見直す努力も怠りません。このように、まずは家計管理の基本を固めることが、老後資金を守る第一歩なのです。

家計の見える化から始まる「3つの家計ルール」

見える化ができたら、老後資金を確実に減らさないための3つの具体的なルールをとりいれましょう。順番に紹介します。

1、先取り貯蓄でムダ遣いを防ぐ

給料が入るとつい使いたくなってしまいますが、老後資金を守るには「貯蓄は先取り」が基本です。たとえば、手取りの10〜20％は必ず貯金口座に移してしまい、残ったお金で生活する方法。こうすることで、無理なく貯蓄に回せる金額が確定し、使いすぎを防げます。

2、支出に上限を設定して「予算管理」を徹底

日用品や食費、趣味などのカテゴリーごとに「予算」を決めるのも大事。予算を超えたら見直しをする仕組みを作っておくと、自然と節約にもつながります。だれでもできる節約は、電気やガスの使用量を抑える、小さな外食を減らすなどの生活習慣の改善です。

3、リスクを分散して資産を守る

老後資金だからといって全部を銀行預金に置くのは危険です。インフレや税金の変化にも弱いからです。資産の一部は定期預金や国債など安全性の高い金融商品で守りつつ、少額でも投資信託や個人年金保険などリスク分散できる商品を組み合わせることが、減らさないための賢い資産運用のポイント。

これら３つのルールを守ることで、突発的な出費や市場変動のリスクを回避しやすくなります。

今日から始める「家計ルール」で老後資金をしっかりキープ！

老後資金を減らさず守り抜くためには、まず「家計の見える化」で自分のお金の流れを正確につかむことが重要です。そこから「先取り貯蓄」「支出予算管理」「リスク分散」を3つの柱とした家計ルールを実践すれば、老後のお金に安心感をもたらします。

特別なことではなく、誰にでもできる日常の工夫や習慣です。未来の自分のために、まず今日からこの３つのルールを取り入れてみませんか？しっかり家計を管理して、減らさない老後資金を手に入れましょう！

監修者：元銀行員FP なな子（https://note.com/ol30725）

元銀行員で、ファイナンシャルプランナー（FP2級）の資格を持つ1児の母です。銀行勤務時代に培った金融知識に加え、宅地建物取引士の資格も保有しており、不動産やライフプラン設計など幅広い分野に対応できます。現在は子育てと仕事を両立しながら、「子育て×お金」に関する知識を深め、同じような立場の方々に役立つ情報をわかりやすく伝えることを目指しています。家計管理や教育資金の準備、住宅購入時のポイントなど、暮らしに密着したテーマを中心に情報発信していきます。

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