“全米制覇のホント”を描いたヒット映画のドラマ版 ７年前に“運動神経バツグン女優”GP帯・初主演を務めた奇跡の物語

土屋太鳳が主演した2018年7月期放送のTBS系 金曜ドラマ『チア☆ダン』。2017年の映画『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』の9年後を舞台に、もう一つの奇跡の物語を描いた作品だ。
土屋は、GP帯の連続ドラマ初主演を務め、大きな話題となっていた。そのほか、映画版の主演を務めた広瀬すずも出演している。

チアダンス部部員役キャスト陣はそれぞれ新たなステージに！

福井県立福井商業高校のチアリーダー部「JETS」が、2009年に全米チアダンス選手権大会で優勝した実話をもとにした映画『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』が2017年に大ヒットした。翌年、放送されたドラマ版では、「JETS」に憧れるも受験に失敗し、福井西高校に通う藤谷わかばが主人公の物語だ。

弱小チアリーダー部にて、なんとなく中途ハンパだと感じながら、過ごしていたわかば（土屋）は、2年生のある日、東京から来た強引な転校生に「私とチアダンスをやろう！」と誘われ、一念発起。部員は徐々に増え、ダメ中年教師と言われる漆戸太郎（オダギリジョー）先生たちの支えも加わる。わかばは、周りの人々と共に涙し、笑い成長しつつ、「全米制覇！」という“できっこない夢”をひたむきに追いかける。

若手俳優陣がチアダンスに挑んだ本作。3歳から日本舞踊、クラシックバレエなどを習うなど、バツグンの運動神経を誇る土屋太鳳は、本作でGP帯の連続ドラマ初主演を飾った。

映画のヒロイン広瀬すずも…！

チアダンスの世界に、わかばをを引き戻した転校生・汐里を演じるのは、TBS系『それSnow Manにやらせてください』のダンス企画でもその実力を見せる当時E-girlsだった石井杏奈。

わかばと汐里は熱心にチアダンス部の勧誘をはじめ、加入した4人の部員も豪華なメンバーだ。陸上部に所属していた栗原渚を演じたのは、朝比奈彩。自身のYouTubeでの活動も活発な彼女は、三代目J SOUL BROTHERSの山下健二郎と結婚し、現在は母になっている。実家が中華屋の苦労人・榎木妙子を大友花恋、バレエの夢を諦めた橘穂香を箭内夢菜、日舞の家元の娘・蓮実琴を志田彩良が演じ、その後もさまざまな作品に出演している。

部員が足りず活動禁止の危機のなか、入部に名乗りを上げたのは、不登校気味だった柴田茉希。茉希を演じた山本舞香は俳優業で活躍はもちろん、2024年にロックバンド「MY FIRST STORY」Hiroと結婚したことも大きな話題に。そして、わかばのクラスメートで学級委員長の桜沢麻子も入部。麻子を演じたのは佐久間由衣は、後に綾野剛の妻となり、2024年に第一子を出産した。

「JETS」の伝説的な部員である、わかばの姉・藤谷あおいを演じたのは新木優子だ。あおいの元に現「JETS」の面々が訪ねてくる第1話では、映画『チア☆ダン』で主人公・友永ひかりを演じた広瀬すずが同役で出演している。「JETS」現役センター・花房月子役は、グラビアでも活躍する小倉優香だった。

当時、広瀬すずが出演した1話に大きな話題を呼んでいたが、広瀬以外のメンバーにおいても、注目のキャスティングだ。俳優たちの現在の活躍を踏まえ、改めて作品を見返すのも物語をさらに楽しめるに違いない。

---

ライター：小松加奈
ライター／編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー／レビュー／コラム記事などを手掛ける。