1. トップ
  2. 相葉雅紀“超エリート(40)”「悪いやつを捕まえるために転職」令和型刑事たちによる“水9ドラマ”新たな名作の予感

相葉雅紀“超エリート(40)”「悪いやつを捕まえるために転職」令和型刑事たちによる“水9ドラマ”新たな名作の予感

  • 2025.7.9

テレビ朝日“水9刑事ドラマ枠”に、約10年ぶりの新シリーズがやってくる。その名も『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』。2025年7月9日より放送が開始されるこのドラマは、大森南朋、相葉雅紀、松下奈緒のトリプル主演で、警視庁に実在する比較的新しい部署「SSBC=捜査支援分析センター」を舞台に展開される、まさに令和型刑事ドラマだ。

舞台は「警察の頭脳」SSBCの“強行犯係”

本作が焦点を当てるSSBC(Sousa Shien Bunseki Center)は、2009年に設立された警視庁の実在部門。防犯カメラの映像解析、スマホ・PCデータの分析、AIによる行動予測など、デジタル技術を駆使して凶悪事件の捜査を支援する“警察の頭脳”ともいえる存在だ。

ドラマでは、SSBCのなかでも、とくに殺人などの凶悪事件に特化した「強行犯係」が舞台。現代の捜査環境に即した、スピーディかつ知的な“捜査のリアル”が描かれるとあって注目が集まっている。

undefined
『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』第1話より(C)テレビ朝日

伊垣修二(大森南朋)は、かつて捜査一課で問題を起こし、SSBCに異動してきた昭和気質の熱血刑事。捜査のためには手段を選ばない一面も持ち、情熱型の彼はいまどきの捜査スタイルとたびたび衝突していく。

一方、相葉雅紀演じる名波凛太郎は、元外資系証券マン。40歳で警察官に転身し、しかも伯父は内閣官房長官という超エリート。メガネ姿で冷静沈着……かと思いきや、「悪いやつを捕まえるために転職した」と語る彼には熱い信念も秘められている。

この新鮮なバディが、凶悪犯罪にどう立ち向かっていくのか。その過程で生まれる信頼関係と化学反応は、このドラマの大きな見どころになるだろう。

脚本は福田靖!リアルとエンタメを両立する筆致に期待

undefined
『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』第1話より(C)テレビ朝日

もう一人の主演・松下奈緒が演じるのは、捜査一課の主任・青柳遥。実は伊垣の元妻でもあり、彼の暴走ぶりに常に巻き込まれる立場。捜査のプロとしての冷静さと、元夫への複雑な感情が交錯する人間ドラマも本作の魅力の一つだ。

バディだけでなく、伊垣・凛太郎・遥の“三角関係”のような関係性もドラマに奥行きを加えてくれそうだ。

脚本を手がけるのは、『HERO』『海猿』『龍馬伝』など数々のヒット作で知られる福田靖。彼が描くのは、情報社会のなかで進化する警察の姿と、それでも変わらない人間の情熱や正義への信念だ。

分析だけでは事件は解決しない。テクノロジーとアナログの交差点で、それぞれの正義がぶつかり合う。そんな人間味あるドラマに、否応なしに期待が高まっていく。SNS上でも「楽しみしかない」「もうすぐだと思うとドキドキ」と放送前から期待の声が挙がっている。

相葉雅紀の“繊細で熱い”刑事像に期待

undefined
『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』第1話より(C)テレビ朝日

相葉雅紀の演技は、どこか繊細で温かく、観る者に安心感を与える。その一方で、自分なりの正義感に突き動かされ、危険な現場へも突っ込んでいく凛太郎の姿には、意外な熱さも感じられる。

歩き方や声のトーン、所作の美しさなど、細部に宿る相葉流のリアリズムも要注目だ。ドラマ『バーテンダー』での立ち居振る舞いを覚えている視聴者には、また新しい相葉像が見られるはず。

水曜21時枠に新作刑事ドラマが登場するのは、実に10年ぶり。その重責を担う『大追跡』がどんな物語を紡いでいくのか。情報捜査と熱血刑事のバランス、そして変化するチームの関係性など、幅広い層に響く要素が詰め込まれている。

放送前から話題のテレビ朝日「水9」は新たな名作になるのか。長く愛されるシリーズへと育っていくのか? その第一歩は、7月9日の放送から始まる。


『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』毎週水曜よる9時 7月9日(水)スタート 初回拡大スペシャル
TVerで見逃し配信中
https://tver.jp/episodes/epzhcp6bvj9

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X(旧Twitter):@yuu_uu_