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「見てるだけでも苦しい」「音が頭から離れない」衝撃的なワンシーンに悲嘆の声続出… 朝ドラ『あんぱん』【1週間まとめ】

  • 2025.6.22

今田美桜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第12週「逆転しない正義」が放送中。各話の見どころと、次回のあらすじを紹介していく。

紙芝居作りに奔走

絵の才能を買われた嵩(北村匠海)は、宣撫班での勤務を命じられる。そこでは、かつて紙芝居を上演していた市場で騒動が起きたとのことで、現場には張り詰めた空気が漂っていた。やがて、健太郎(高橋文哉)も宣撫班に配属され、2人は地元の人々に受け入れられる紙芝居を作ることに取り組む。

視聴者からは「こういう班があるなんて初めて知りました」「嵩にピッタリですね」「軍隊とはいえ、絵を描ける場所があってよかった」など、紙芝居について反響が起きた。

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『あんぱん』第12週(C)NHK

嵩たちが完成させた紙芝居は、八木(妻夫木聡)の後押しもあって無事に審査を通過する。披露当日、重苦しい空気の中で紙芝居が始まったが、次第に村人たちの笑いや拍手が広がっていく。

感動を呼ぶはずの内容なのに、なぜ笑いが起きるのかと嵩たちは戸惑うが、その反応とは裏腹に上官からの評価は上々。嵩は自身の意図とは異なる受け取られ方をしつつも、絵を描くことに没頭する日々を送ることに。

空腹は人を変えてしまう

補給路が断たれた駐屯地で、嵩は乾パンをかじりながら、ふと朝田パンの味を思い出す。しかし、その朝田パンも材料不足により営業を休止していた。一方、のぶ(今田美桜)は、勤労奉仕に動員された生徒たちとともに、農作業の手伝いに追われる毎日を送っていた。

やがて食料が尽きた駐屯地では、極限状態に陥った康太(櫻井健人)が突如民家に駆け込み、中にいた老婆に銃を向けてしまう。老婆は「食料は兵士たちに奪われた」とはじめは言ったが、康太らの勢いに観念してゆで卵を作る。殻のままバリバリと必死に食らいつく康太らを横目に、黙って座り込んでいた嵩に、老婆はゆで卵を差し出す。「謝謝」とお礼を言って、嵩も殻のまま食べて「美味しい…」と呟いたのだった。

戦時下の食糧難を切実に描いたこのシーンにSNSでは「本当に見てるだけでも苦しい」「ゆで卵を殻ごと食べるシャリシャリとした音が頭から離れない」という感想や、「やなせせんせいの反戦のメッセージ、受け止めました」「アンパンマンの分け与える優しさここから来ているんですね」と、当たり前に食事ができ、平和な世界で生きていけることを噛み締めるようなコメントが多く寄せられている。

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『あんぱん』第12週(C)NHK

息子の様に可愛がっていたリン(渋谷そらじ)から銃撃を受けた岩男(濱尾ノリタカ)は、最期の力を振り絞り、嵩に「リンはよくやった」と言い残して息を引き取る。八木は、リンは親の仇を討ったのだと語り、嵩に「お前は岩男の仇を取りたいか」と問いかける。そして、抑えきれない怒りをあらわにする八木。その激しい感情を目の当たりにし、嵩は言葉を失って立ち尽くす。食料不足も限界に達し、ついに力尽きた嵩は地面に倒れ込み、意識が遠のいていく。

戦争に翻弄された悲劇の展開にSNSでは「戦争に何もかも狂わされてしもうたね」「岩男はすべてをわかっていたのか…」「帰りを待っている妻と子どもはどうなるの」と岩尾の死を悼む声や、「初めてオープニング曲が流れませんでしたね」と番組全体の演出に注目する感想も上がっている。

次回「次郎との再会」

海軍病院から届いた一通の手紙を受け取り、のぶは思わず笑みを浮かべる。それは次郎(中島歩)からの便りだった。不安を抱えながら病室の扉を開けたのぶの目に映ったのは、ベッドに腰掛けて笑顔を見せる次郎の姿だった。

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『あんぱん』第12週(C)NHK

戦況はさらに悪化し、高知の町にも空襲警報が鳴り響く。通りを逃げ惑う人々の中で、のぶはふと遠くから聞こえてくる子どもの泣き声に気づき、皆が避難していく方向とは反対へと駆け出していく。


連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
NHKプラスで見逃し配信中