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「本当にここは日本なのか」タワマン30階を衝動買いも…年収1,000万男性が2年間住んで絶句した“ウラ事情”

  • 2025.5.28
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出典:TRILL作成

外資系投資銀行に勤務し、年収1000万円以上を稼ぐエリート会社員のA氏。都内タワーマンション30階という憧れの住まいを手に入れた彼が直面したのは、想像を超える「国際化」された住環境だった。

マンション組合人の3分の1が中国人住民、仲介業者も中国人、そして不動産取引の常識すら異なる―。グローバル都市・東京の最前線で起きている住宅事情の実態に迫る。

タワマン30階は衝動買い

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出典元:photoAC(画像はイメージです)

新卒で大手外資コンサルに就職し、その後外資系投資銀行へと華々しいキャリアを築いてきたAさん。そんな彼のマンション購入の第一歩は、新卒2年目という若さでの「衝動買い」だった。

「当時は新卒時の年収の10倍近くの融資を受けることができ、5,000万円の中古マンションを購入しました」

外資系投資銀行への転職後、一定期間務めた後に購入したマンションを売却し都内のタワーマンションを購入。このときも年収の7〜8倍という高い融資を受けていた。ただ、実際に購入して知った驚愕の事実があった。

「本当にここは日本なのか」3分の1が中国人

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出典元:photoAC(画像はイメージです)

大型タワーマンション組合人の3分の1が、中国人住民だという現実は、入居してから明らかになった。

これほど中国人住民が多い背景には、「投資目的での不動産購入が活発に行われている」とA氏は語った。日本の不動産を資産保全や節税対策として活用する海外投資家が増えており、中国人投資家もその一例に過ぎない。特に都心の高級タワーマンションは格好の投資対象となっているとA氏は見ている。

住民専用のLINEグループには300人ほどの中国人が参加し、中国語での情報交換が活発に行われているという。「誰かマンション内で売り物件を知りませんか?」といった投稿に、個人間での直接取引を提案するメッセージが飛び交う光景は、もはや珍しくない。

朝の通勤ラッシュ時、エレベーターの中で聞こえるのは日本語よりも中国語の方が多い日もあり「本当にここは日本なのか」と感じる瞬間もあるという。

中国人業者なら1週間で満額成約

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出典元:photoAC(画像はイメージです)

過去にA氏が物件売却を試みた際、日本の大手仲介業者では数ヶ月経ってもなかなか買い手が見つからなかった。しかし、中国の仲介業者に依頼すると、わずか1週間で満額での買い付けが入ったという。

「彼らのネットワークは本当にすごい。独自コミュニティやルートを形成していて、内輪での情報共有がかなり密。日本の従来のやり方にとらわれないアプローチを取っている」とA氏は驚きを隠さない。

この背景には、日本人と中国人の商売に対する根本的な価値観の違いがあるのだそう。「自分も中国に滞在していた経験があるが、日本人は何事も慎重でリスクを避けがち。一方で中国の方は『負けてもいいからとりあえずやってみよう』というチャレンジ精神が強く商根が根づいている」とA氏は分析する。

「だからこそ中国人は稼げるんだな、と実感しました」とA氏は振り返る。中国人コミュニティ内での強固なネットワークを活用し、従来の不動産業界の常識を覆すビジネスモデルが成立している現実がある。

まとめ

「本当にここは日本なのか」

外資系投資銀行で働き、年収1000万円を超えるA氏が漏らした率直な感想だ。都心のタワーマンション30階という憧れの住まいを手に入れた彼を待っていたのは、想像を絶する現実だった。朝のエレベーターで中国語が飛び交い、マンション組合の3分の1が中国人住民。日本の大手仲介業者で数ヶ月売れなかった物件が、中国人業者なら1週間で満額成約。

背景にあるのは、投資目的での不動産購入だ。海外や中国人投資家にとって日本の不動産は魅力的な投資先であり、彼らの強力なネットワークが従来の日本の商慣習を一変させている。

A氏の体験は、グローバル化が進む東京で実際に起きている変化の一例だ。これまで想像もしなかった住環境の国際化が、都心の高級マンションという身近な場所で現実となっている。

※物件価格等の情報はAさんへの取材を基にした購入当時のものとなります。