マクドナルドで「給料日夜なのに小学生ラッシュ」地域も、なぜ？現役クルーが語った“ウラ事情”

マクドナルドとちいかわのコラボハッピーセット第2弾が発売された5月23日(金)。前回の第1弾発売時には朝から大混乱となり、SNS上では「80人待ち」「1時間待ち」といった投稿が相次いだものの、今回は第1弾よりも比較的スムーズに商品を受け取れたという声が多数上がっていました。

しかし、「昼よりも夜の方が混雑していた」という気になる証言も。現場の声を通じて第1弾との違いを探ってみました。

朝7時に並んだ客「15分で買えた！」

第1弾と第2弾、両方を体験した来店客からは驚きの声が上がっています。

実際に両日とも朝7時の開店前から並んだという方によると、都内マックの第1弾では商品受け取りまで1時間かかったのに対し、同店舗の第2弾では15〜20分で購入できたとのこと。店内の様子も大きく変わったようです。

第1弾当日の状況を振り返ると、開店と同時に客が無秩序に並んで殺伐とした空気が漂い、モバイルオーダーが溜まりに溜まって処理が追いつかない状態でした。現金列の対応も遅れて長時間待ちとなり、店員への厳しい視線で現場は緊迫状態だったといいます。

一方で第2弾当日は様子が一変。モバイルオーダーは5〜6個程度でスムーズに処理され、店員にも余裕があってレジ対応もテキパキとこなしていました。事前準備がしっかりとされていた様子で、転売目的らしき客の姿も見られなかったそうです。

現役マック店員が語る“裏事情”

平穏に見えた第2弾発売日でしたが、地方マクドナルドに勤務する店員への取材で驚きの事実が判明しました。

――発売日は前回ほど昼は混乱してないという意見が出てますがどうですか？

「一見金曜昼の盛況ぶりで今回はそこまでかと思うかもしれませんが、発売日の金曜夜の20時時点ですでにパンク状態になりました。週末の土日でさらに増える見込みです」

――なるほど、お客様の傾向は昼と夜で何か変わったんですか？

「私は地方の店舗なのですが、お客様の傾向としては、昼は昼休憩中の大人たちがメインでした。ただ、意外な点でいうと、夜は逆に小学生子連れが多いんです。なぜなら、例えば、今回のハッピーセットを大人1人で買うと4個までですが、子供2人と一緒に購入することで12個ゲットできるというある種抜け穴を利用するため、仕事終わりのファミリーでの来店が増えてるのかもしれません」

――第1弾で話題になった、転売ヤーに関してはいかがですか？

「地方のマックなので、そもそも地域の民度によるものもあるかもしれませんが、今回はほとんど見かけませんでした」

――先週と何か違う点はありますか？

「ハッピーセット以外でも期間限定商品やグランドコークがあるため、総合的にハッピーセット目当ての客とそうでない客で分散している可能性はあります。とはいえ、顧客との接点は増えてるので、夜から徐々に客足が殺到してるんです。」

現場の生の声からは、表面的な平穏の裏に隠された現実が見えてきます。

まとめ

朝の時間帯では比較的スムーズな購入体験が報告され、SNS上でも「店員さん方お疲れ様です」「マックの店員さんの努力に朝から涙が出そう…」といった現場スタッフへの感謝の声が目立ちました。実際の利用者からは「先週よりは待たなかった」など、改善された購入体験への評価も寄せられています。

一方で夜間時間帯の需要集中など、人気コラボ商品特有の需要の波の複雑さも浮き彫りになりました。人気キャラクターとのコラボ商品は多くの人に喜びをもたらす一方で、運営面では様々な配慮が必要となります。今回の事例は、顧客のニーズに応えようとする現場の努力と創意工夫の価値を改めて認識させてくれるものでした。