「ズッパ」とはイタリア語で「スープ」という意味で、今回紹介するのは酒粕をあさりや鯛と合わせたもの。ハーブやレモンの香りが粕汁特有の強い香りをマスキングしてくれます。体がホッとする発酵食品を取り入れたレシピを、料理研究家の真藤舞衣子さんに教えてもらいました。
■“魚介と野菜、ハーブの酒粕ズッパ~柑橘の香り~”のつくり方
◇材料 (2人分)
あさり:10粒
鯛:2切れ
玉ねぎ:1/2個
新じゃがいも:2個
水:600ml
オリーブオイル:大さじ2
酒粕:大さじ2
ディル:適量
塩:小さじ1
粗挽き黒胡椒 :適量
レモンの皮:適量
(1)玉ねぎを炒める
鍋にオリーブオイルを入れ、粗みじんにした玉ねぎを入れよく炒める。
(2)具材を煮る
1cm角に切ったじゃがいもと水を加える。沸騰したら弱火にして10分ほど煮て、あさりと鯛を加えて蓋をし、さらに煮る。
(3)酒粕を加える
鯛に火が通ったら、スープをお玉2すくい程度取り出し、酒粕を溶く。溶けたら鍋に戻し、塩と胡椒で味を調える。器に盛り、ディルをのせ、胡椒をかける。レモンの皮をチーズ削り器などで削りかける。
――教える人
「真藤舞衣子 料理研究家」
会社員を経て、京都の大徳寺塔頭(たっちゅう)にて1年間生活。フランスに料理留学後、発酵研究家、料理家の活動を開始。雑誌や書籍、料理教室、講演など多方面で活躍。近著に『真藤舞衣子の まいにちおいしい! 豆腐と油揚げ』(高橋書店)がある。
この記事は『四季dancyu 2024 春』に掲載したものです。
文:柿本礼子 写真:山田薫