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【中央林間】和菓子の『三吉野』、芳醇な香りの桜餅に誘われ店を訪ねてみた

  • 2026.3.14

3月初めの午後、暖かな日差しの入る窓辺でおやつタイムにした。濃いめに淹れた日本茶を飲みながらその和菓子を口にした時、ふう〜と桜の香りがした。

いただいたのは桜餅、その和菓子の店に行ってきましたというレポートです。

写真上)ホッとする明るい店内

その店は、中央林間駅の近くにある『三吉野(みよしの)』。駅は田園都市線の渋谷からの終点なので、SNS で“流刑地”として話題になったりしているが、意外に賑わっている住宅地の中にある。

中央林間駅は小田急線と接続している。田園都市線の改札口からだと、小田急線の線路を越えて北西方向に歩いて4分ほど、商店街の西端、スーパー「オオゼキ」の並びにその店はある。

人気の団子、この時期は“4兄弟”

この店の人気の品を店主の小嶋隆さんにご紹介いただく。

「やっぱりお団子ですね」。

小豆あん、磯辺巻き、みつ(いわゆる「みたらし団子」)、そしてこの時期だけの桜あん。私はとりあえず“団子4兄弟” と呼ぶことにし、撮影させていただいた。

写真上)人気の品は昼過ぎまでに売り切れる 下)この時期だけ団子は“4兄弟”
出典:リビング田園都市Web

4種類並べると目を引くのは桜あん団子だろう。桜色と緑色の2色。口に含むとふわっと香る。先日のおやつタイムに感じたのはまさにこの香りだ。

店主夫人のあやこさんが種明かしをしてくれた。

「餡(あん)に桜の葉を練り込んであります」。

その芳醇な香りはコスメとかアロマオイルとかとは明らかに違っていて、上品で自己主張してこない。ほわ〜とした香りが、何か子どもの頃の遠い記憶を連れて来るような感じがする。

団子は1本150円から。「子どもたちが、きょうはお団子1本買って帰ろうと、気軽に買って帰れるくらいがいいなあ」(隆さん)と思って、売価を決めているという。

大きい!いちご大福

「いちご大福」も昼過ぎには売り切れてしまう人気の品。子どもの握りこぶしくらいの大きさがある。

撮影のために中が見えるようしていただいた。中のいちごが大きい。

「いちご大福」はこしあんと粒あんから選べる
写真上)うぐいす餅 下)「いちご餅」は甘味と酸味のバランスがいい
出典:リビング田園都市Web

「とにかく大きないちごを入れたかった」(あやこさん)。

「いちご大福」の周りを包むのは小豆あんで、こしあんと粒あんのどちらかを選べる。いちごのシーズン限りの品で、今年は「5月の連休くらいまでお店に出せればいいなと」と、あやこさんは近所のスーパーの店頭を覗いたりして、その時々の大きないちごの出回り具合をチェックしている。中に包むいちごの品種は決めていない。「とにかく大きいものを!」なのだそう。

芳醇で上品な香りのヒミツは…

取材に伺った日は、売り場の奥の厨房で追加の桜餅を作っていた。

今朝練り上げたばかりの餡を転がして丸め、店内で焼いた皮で包むと説明を受ける。

なるほど〜、桜餅の皮って“焼いて”作るのだと、恥ずかしながら取材者の私は還暦超えて初めて知った。

道明寺
さくら餅。ほのかな桜の香りが上品でホッとする

仕上げにくるむ塩漬けした桜の葉が瑞々しい。上品な香りはこの葉や仕込みの方法にあるのだろうと尋ねたが、「製法のヒミツですか?ないですよ〜」。

この桜の葉は西伊豆地方から取り寄せているという。

地域に根づく、“現代版の駄菓子屋”

ここは和菓子の専門店だが、入ってみると明るい雰囲気でどこか安心する。店主の隆さんは「入りやすい店を目指して品揃えや値段の工夫をしています」という。

入りやすい店にしたいという店主の小嶋さん
定番のまんじゅう「黒べえ」は現店主の発案。リピーターがまとめ買いする
華やかにラッピングされたラスク

「これもお店づくりの工夫の一つで…」と紹介されたのはラスク。筒状のパックにオシャレなあしらいで詰まっている。ショーケースの上に置いて、華やかな雰囲気を添えている。

実はこの店には和菓子以外に、いなり寿司、おにぎり、かんぴょうの細巻きも並んでいる。和菓子店と言うには扱いは幅広い。そのそれぞれに根強いファンがいるという。

「地元の方に喜んでもらえる品を考えていたらこうなりました」(隆さん)。

今回は取材のため3回足を運んだが、いつも順番待ちのお客さんが入口に並んでいた。

季節に合わせた上生菓子も楽しい(ひな祭りの時期の撮影)
出典:リビング田園都市Web
駅からゴルフ場方面へ歩く途中にある

創業から46年、お店は店主が2代目になり、地域でも今や親子2代にわたり利用される店として定着している。

入りやすい雰囲気、子どもがお小遣い持って寄れるを目指すこの店は、いわば現代に蘇った、ちょっと素敵な駄菓子屋という感じがする。

(このレポートは2026年3月上旬に取材しました。取材と執筆 旅人カメラ)

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