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「演技とは思えない」「他の作品も見てみたくなる」瞬く間に“大河ドラマ”出演を果たした“新星女優”がお茶の間を圧倒…!

  • 2025.4.18

2025年4月12日より放送が開始された、日本テレビ系 土曜ドラマ『なんで私が神説教』。広瀬アリスが主演を務める本作は、ニート生活から脱却するために、いやいや高校教師になった麗美静(うるみしずか)が、したくもない“説教”を生徒にしなければならない状況になるという、新しいタイプの学校ドラマだ。静が担任を受け持つことになり、頭を悩ませる存在となる、2年10組の生徒は31人。生徒役キャストには、書類応募数1100名以上、オーディション参加者は約200名という人数の中から選ばれた、次世代スター俳優たちが顔をそろえている。

主人公の“説教”が見どころ

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『なんで私が神説教』第1話(C)日本テレビ

第1話で、まだ教師になる前の静がファミレスで居合わせた、後に担任として関わることになる生徒には、内藤彩華(豊嶋花)や綿貫陽奈(清乃あさ姫)らがいた。静は彼女たちがうるさくてうんざりするも、注意することを躊躇し、見て見ぬふりをして店を出ていった。実は、彩華は陽奈の“イジリ”につらい思いをしており、静はそれがいじめだと気づくが、彩華から「先生、私を助けてください」と相談されるも困惑するばかり。迷惑とさえ感じてしまうが、悩んだ末に覚悟を決め、教室で説教を繰り広げる。

『なんで私が神説教』は、毎回エピソードの最後に静が説教をするのが見どころとなるのだろう。第1話では彩華と陽奈にスポットが当たり、静の説教が2人の心に刺さる展開となった。

18歳で芸歴17年の若手俳優

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『なんで私が神説教』第1話(C)日本テレビ

彩華を演じる豊嶋は、2007年生まれの18歳だが、2008年から芸能活動をスタートさせ、すでに芸歴17年のキャリアを持っている。2008年にNHK教育テレビ(現・ Eテレ)の乳幼児向け番組『いないいないばあっ!』などからテレビに出演し始めた豊嶋は、2011年以降は『法医学教室の事件ファイル33』や『東京全力少女』といったドラマにも次々と出演。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)にも、『梅ちゃん先生』『あまちゃん』『ごちそうさん』と立て続けに出演した。しかも、『あまちゃん』では小泉今日子と有村架純が演じた天野春子の、『ごちそうさん』では主演の杏が演じた卯野め以子の幼少期を好演している。

その後も、『トットちゃん!』では清野菜名が演じた主人公・黒柳徹子の、『トドメの接吻』では門脇麦が演じたヒロイン・佐藤宰子の幼少期などを演じて注目を集めてきた豊嶋。誰かの幼少期を演じる以外にも、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』や『やすらぎの刻〜道』などに子役としてレギュラー出演した後、『おいしい給食』では中学1年の生徒役を演じた。

『大豆田とわ子と三人の元夫』での、松たか子が演じた主人公の娘・大豆田唄役は記憶に新しく、さらに『ばらかもん』でも存在感を発揮。『君が死ぬまであと100日』ではヒロインを務め、演技派若手俳優の1人として幅広い役を演じこなしている豊嶋。

『なんで私が神説教』の彩華役でも、第1話のメインキャラクターとして安定感バツグンの演技を披露した豊嶋だが、SNSにも「存在感と演技が素晴らしい」「演技うますぎる…」「豊嶋花ちゃん目当てで見る」などのコメントが見られ、新たなファンも増やしている模様。

クラスの一軍グループのリーダーの陽奈と友達になりたくて、陽奈に求められるままにイジられキャラを演じてきた彩華。豊嶋は、自分に自信がなく周りに気を遣ってばかりだった彩華が、静の説教で前向きになっていく様子を体現したが、今後も彩華の変化を秀逸に見せてくれるに違いない。

瞬く間に大河ドラマに出演を果たした新星俳優

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『なんで私が神説教』第1話(C)日本テレビ

一方、陽奈役の清乃は、2005年生まれの19歳で、芸能界入りして瞬く間にCMに出演後、2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』への出演を果たした新星俳優。本作で清乃は、徳川家康(松本潤)の次女で、北条氏直(西山潤)の正室となるおふうを演じ、注目を集めた。

2024年には、『なんで私が神説教』と同じく広瀬主演の、フジテレビ系・月9ドラマ『366日』や、『全領域異常解決室』に出演した清乃。2025年には、広瀬すず主演の『クジャクのダンス、誰が見た?』に出演し、主人公・心麦の小学校時代からの友人で、同じ大学の法学部に通う大学生・ありさを演じた。ありさは、心麦の父・春生(リリー・フランキー)とも交流があったという役柄で、視聴者に印象を残したキャラクターとなった。

今回、『なんで私が神説教』で演じている陽奈は、クラスの1軍グループのリーダーで、プライドが高く、常に自分が中心でいたいキャラクター。でも、公式サイトの紹介文によると、友達想いでもあるということなので、これから優しい面も描かれていくのだろう。

第1話では、静に「黙れガキ」と言われてプライドを傷つけられ、静に謝罪させようと躍起になったり、静が来るまでは大人しくイジられるがままだった彩華の態度が変わったことに苛立ったりする陽奈の様子を、頬を紅潮させるなど絶妙な演技で表現した清乃。SNSには「あの目つき、演技とは思えないリアル」「嫌な役を見事に演じきった清乃さんに拍手」「他の作品も見てみたくなるお芝居」といった絶賛の声が上がるなど、清乃はお茶の間を圧倒した。

清乃がおふうを演じた『どうする家康』には、豊嶋もたねというキャラクターで出演している。『なんで私が神説教』の第1話で名演技を見せた2人は、キャリア17年の豊嶋も、新人の清乃も、注目の若手俳優として、今後の活躍から目が離せない存在となった。第2話以降の2人の演技にも期待したい。



日本テレビ系 土曜ドラマ『なんで私が神説教』毎週土曜よる9時〜 放送中

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP