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泣き顔と嗚咽… “追い詰められる“芝居が絶品! “深夜ドラマの主演“が続く人気女優が広げる役柄の幅【木曜ドラマ】

  • 2025.7.17

7月17日に第3話の放送を迎える『恋愛禁止』。ある事件から始まった物語が、どこに着地するのか全く読めない恋愛ホラーサスペンスだ。恋愛から生まれた醜い感情に翻弄され、怯えることになる主人公・木村瑞帆を伊原六花が演じている。

事件から始まる恋愛ホラーサスペンス

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木曜ドラマ『恋愛禁止』第1話より(c)ytv

第1話では、瑞帆が手を下してしまう殺人事件、第2話では結婚し子どもを持つという怒涛の展開が続く『恋愛禁止』。幸せな日常に影を落とす闇が、すぐそばにあるという恐ろしさが伝わってくる。

瑞帆は静岡出身で大学卒業後も静岡で働いていたが、通っていた高校の教師であり、元彼である倉島隆(小久保寿人)からのDVから逃げるために、東京へ。現在は、不動産会社の社員として充実した日常を送っている。しかし、そんな彼女に魔の手が。瑞帆の前に隆が現れる。どうにかなだめようとするも、激昂した隆に襲われてしまう。そして、目の前で死のうと自分の喉元にナイフをつきつける隆。この先ずっと、執着されると感じた瑞帆は、隙をついて隆が持ったナイフを隆の喉元に突き刺す。瑞帆は恐怖のあまり、隆に手を下してしまったのだ。

罪を犯してしまったこと、いつ捕まるかわからないという恐怖が瑞帆を襲い、幻覚に怯えるように。しかし、事件のニュースは一向に報道されない。もちろん、警察が瑞帆の元に来ることもない。勇気を振り絞って、現場に訪れるも、事件なんてなかったかのような状態だった。

恐怖で落ち着かない瑞帆を支えたのは、瑞帆の同僚・樋口麻土香(小西桜子)の幼なじみである津坂慎也(佐藤大樹)だった。3年後、瑞帆と慎也は結婚しており、一人の娘を育てていた。瑞帆が犯した罪は事件になることはなく、もう何も起きないはずだと、瑞帆は安定した生活を送っていた。

しかし、瑞帆の元に「私は全てを知っています」と、差出人不明のメールが。保育園には、娘宛に誰からかわからないぬいぐるみが届けられる。見えない恐怖に怯える瑞帆だったが、第2話の最後にメールの差出人の正体が。瑞帆を脅していたのは、瑞帆が過去に担当した顧客・郷田肇(渡邊圭祐)だった。

恐怖に慄く芝居が絶品!伊原六花の演技力

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木曜ドラマ『恋愛禁止』第2話より(c)ytv

『恋愛禁止』の魅力は、なんといってもホラー描写だろう。第1話では、殺人を犯してしまった後の瑞帆が、フラッシュバックに苦しみながら血を洗い流していたり、夢でうなされている時の音楽を伴った緊迫した雰囲気が印象的だった。第2話では、亡くなったはずの隆の幻覚に怯えて逃げ惑うシーンがたっぷりと描写されたりと、音楽や青白い色味などでこれぞホラーといった雰囲気を醸し出している。

なによりもそんなホラー描写に追い詰められる伊原六花の芝居が絶品だ。恐れ慄き怯える表情や必死な泣き顔と嗚咽、モノローグの声すら震えており、瑞帆が常に怯えているということが伝わってくる。ホラー描写の受け手としてのリアクションが本物に見えるからこそ、恋愛ホラーサスペンスというジャンルが成り立っている。

また、作中で瑞帆が怖がる描写が多いことで、現時点では味方であるはずの慎也や麻土香にも何かあるのではないかと思われる力がある。ただでさえ先の読めない展開をさらに読めなくさせることで、物語に惹きつけられてしまう。

朝ドラ『ブギウギ』での活躍以降、ドラマ『肝臓を奪われた妻』『パラレル夫婦 死んだ"僕と妻"の真実』と深夜ドラマでの主演が続いている伊原。『恋愛禁止』の瑞帆は、これまでの役柄とは、異なるリアクターとしての役割を担っている。本作は彼女の役柄の幅を広げる一助となるだろう。

瑞帆を脅していたのが郷田であったと明らかになった第2話。第3話では、隆の妻・直美(酒井若菜)も登場するようだ。瑞帆がどのように追い詰められていくのかが今後の見どころになるだろう。伊原のリアクションを十分に楽しんでいきたい。


読売テレビ・日本テレビ系『恋愛禁止』毎週木曜よる11時59分〜

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202