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短気で、嫌味っぽくて、ケチだった祖父。亡くなったあと、祖母から思いがけない話を聞かされて…【書評】

  • 2026.10.25

【漫画】本編を読む

人の本当の気持ちは見えにくいものだ。言葉にされなかった思いに、あとになって初めて気づくこともある。あの人は、本当は何を考えていたのだろう。大切な人を亡くしてから、生前には見えなかった一面を知ることもある。

「しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話」は、フォロワーから寄せられた体験談を描くコミック。あとになってまったく違って見えることも少なくない。ある女性が語る祖父との思い出も、そんな話のひとつだ。

彼女の祖父は気性が荒く、機嫌を悪くするとすぐ怒鳴るうえ、かなりのケチだったそうだ。お弁当は一度に食べきらず、朝昼晩の3回に分け、外食にもほとんど行かない。おまけに言葉もぶっきらぼうで、孫に対しても遠慮がない。彼女は、そんな祖父のことが好きではなかったのだという。だが、高校生になった頃、その祖父にがんが見つかり、やがて亡くなる。家族が悲しみに暮れるなか、祖母は彼女に、祖父が生前話していたあることを伝えるのだが……。

それまで「短気でケチなおじいちゃん」としか思っていなかった祖父。その印象を大きく変えることになった、祖母の話とは何だったのか。本人の口からは語られなかった思いを知ると、節約ばかりしていた姿も、それまでの祖父との思い出も違って見えてくる。もっと早く知りたかった――そう思う一方で、不器用な祖父らしいとも感じてしまう。あとになって知る祖父の意外な一面に、なんとも言えない温かさが残る体験談だ。

文=アサトーミナミ

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