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デンマークのメアリー王妃、歴史的ティアラをつけ公式晩さん会に出席

  • 2026.10.20
Martin Sylvest Andersen / Getty Images

デンマークの首都コペンハーゲンで、同国を公式訪問中のベトナムのトー・ラム大統領とゴー・フオン・リー夫人を招いた晩さん会が開かれました。メアリー王妃にとっては、ロイヤルコレクションの中でもこれまであまり公の場に登場することがなかった貴重なジュエリーを披露する機会となりました。

正礼装で出席したメアリー王妃は、王家に代々受け継がれてきた「アレクサンドリーネ王妃のサファイアティアラ」を着用しました。デンマーク王室によると、このティアラは1898年、当時は皇太子だった国王クリスチャン10世(現国王フレデリック10世の曽祖父)と結婚したアレクサンドリーネ妃に、お祝いの品として贈られたものです。

Martin Sylvest Andersen / Getty Images

王室所有のジュエリーを紹介するブログ、『コート・ジュエラー(The Court Jeweller)』は、その贈り主はロシア最後の皇帝ニコライ2世と皇后アレクサンドラ・フョードロヴナだったと説明しています(アレクサンドリーネ王妃はドイツの公爵の令嬢ですが、母はロシアのロマノフ家出身の大公女です)。

このティアラはその後、およそ1世紀にわたってデンマーク王室に受け継がれ、そのときどきの流行に合わせて作り替えられてきました。ですが、2018年にはデンマークを代表するオークションハウス、ブルーン・ラスムッセン社が行ったオークションに出品され、約29万ドル(当時の為替レートで約3200万円)で落札されていました。

そして、王室所有の宝飾品などを管理するロイヤル・コレクションが2024年、当時の所有者だった個人から買い戻し、ティアラは再び、王家のものとなりました。

メアリー王妃はデンマークのジュエリーデザイナー、ダイアナ・ホルスタイン、ハナン・エムキエスの両氏の協力のもと、このジュエリーをティアラのほかネックレス、ブローチとしても着用できるデザインに作り替えました。

Martin Sylvest Andersen / Getty Images
トー・ラム大統領とゴー・フオン・リー夫人を迎える国王夫妻 Martin Sylvest Andersen / Getty Images

この日の晩さん会には、「バンドー」のスタイルにして着用していましたが、鋭い観察眼を持つロイヤルウォッチャーの中には、ティアラの中央部に取り付けられるサファイヤとそれを取り巻く飾りの部分が、ブレスレットとして使用されていたことに気付いた人もいたかもしれません。デンマークのデザイナー、イェスパ・ホヴリンが手がけたミッドナイトブルーのドレスと完璧にマッチするカラーのベルベットの布に、ピンで留められていました。

ベトナムの大統領によるデンマークへの公式訪問は、数年ぶりのこととなりました。亡き父のヘンリック殿下が幼いころの一時期をハノイで過ごしたことや、2022年には皇太子夫妻として、メアリー王妃とともにベトナムを公式訪問したことなどから、フレデリック国王にとってベトナムは、特別な思いのある国のひとつといえるでしょう。

デンマークはベトナム戦争中だった1971年、ほかの西側諸国に先駆け、北ベトナム(ベトナム民主共和国)を外交的に承認し、国交を樹立した国のひとつです。両国は2026年、国交樹立55周年の節目を迎えました。

From TOWN&COUNTRY

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