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「まだ耐えられる」は危険…手取り10数万で15年耐え→ある朝突然涙が止まらず

  • 2026.10.17

バイトから正社員となり、15年間実直に勤め続けてきた。しかし、待っていたのは連日の深夜残業と、パワハラ上司の圧力、そして手取り10数万円という過酷な現実である。SNSで働く人々の共感と涙を誘っているのが、あおいし(@ao144444)さんのリアルエッセイ『残業ねこ』だ。

主人公のねこくんは、ストロング缶と値引きシールのお惣菜を自分への「ご褒美」に、日々自分を鼓舞し続けてきた。しかしある日突然、理由のない涙が溢れ、布団から出られなくなる。それは、長年無視し続けてきた体からのSOSであった。

今日も残業。連日の残業続きでお疲れのねこ 画像提供:あおいし(@ao144444)
今日も残業。連日の残業続きでお疲れのねこ 画像提供:あおいし(@ao144444)
今日もお疲れのご褒美は、ストロング缶 画像提供:あおいし(@ao144444)
今日もお疲れのご褒美は、ストロング缶 画像提供:あおいし(@ao144444)
残業ねこの「ごほうびめし」は半額で売られていたお寿司! 画像提供:あおいし(@ao144444)
残業ねこの「ごほうびめし」は半額で売られていたお寿司! 画像提供:あおいし(@ao144444)

極限状態の限界と、体が出したSOS

主人公のねこくんは、劣悪な労働環境に耐えながら日々を過ごしていた。過酷な勤務の疲れを癒やすのは、夜遅くに購入する値引きシールのお惣菜とストロング缶だけ。限界を超えて働き続けた結果、ある朝突然身体が動かなくなり、理由のない涙が止まらなくなってしまう。自分が想像している以上に、心と体は悲鳴を上げていたのだ。

退職の決断と「市場価値」という新たな壁

退職を決意したあおいしさんを待ち受けていたのは、転職というもう一つの試練であった。15年のキャリアがあればどこか決まるだろうという期待とは裏腹に、転職サイトからは1通のスカウトも届かない。そこで突きつけられた「市場価値」というシビアな現実に、ねこくんは再び苦悩することになる。

そんな苦難の道を歩んだねこくんの物語が、待望の書籍化を果たした。あおいしさんは今回の書籍化にあたり、「全ページをイチから書き下ろした」と語る。特に見どころとなるのは、SNS版では描かれなかったねこくんの「転職後」の後日談だ。苦労の末に掴み取った新しい生活で、ねこくんは何を思うのか。単行本ならではのボリュームで、その後の姿が描かれている。

描くことで救われた日々、踏み出す一歩への勇気

平日は朝から晩まで働き、早朝や深夜、そして休日を返上して漫画を描き続ける生活は、想像を絶する過酷さであった。「スケジュール表をExcelで作って管理していた」と語るあおいしさんにとって、漫画を描くことは「デトックス」に近い行為だったという。辛い体験を形にすることで自分を救い、SNSでの共感に支えられてきた。

「読者の方がいたからこそ、書籍化の夢が叶った」と感謝を口にするあおいしさん。本作には転職面接のリアルな体験や資格試験への挑戦など、具体的に役立つアドバイスも盛り込まれている。もし、今の働き方に疑問を感じ、枕を濡らす夜があるのなら、ねこくんの歩んだ軌跡を辿ってみてほしい。そこには、一歩踏み出すための勇気が詰まっている。

取材協力:あおいし(@ao144444)

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