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もちの支出は12月28日と30日が山 間の29日は下がる

  • 2026.10.13

二人以上の世帯の家計調査で、もちへの支出を日ごとに見ると、2022〜2025年の4年とも1年で最も多い日は12月30日、次が28日で、間の29日はその2日より少ない額でした。食料全体は29日のほうが28日より多く、動きが逆です。52市すべてで山は12月でした。

総務省の家計調査で二人以上の世帯(単身世帯は含まない)の家計簿を日ごとに集計した表を見ると、もちへの支出が1年で最も多い日は、2022〜2025年のどの年も12月30日でした。2番目もどの年も12月28日です。
ところが、その間の12月29日は、4年とも28日と30日のどちらよりも少ない額でした。食料全体の支出は29日のほうが28日より多いので、もちは逆の動きをしています。
月で見ても、もちは12月の1か月に1年の支出の半分以上が入る品目で、都市別の52市でも例外はありませんでした。

日別で見る年末のもち 12月30日と28日に2つの山

使ったのは家計調査の第6-16表で、二人以上の世帯が1日にどの品目へいくら払ったかを、1世帯分の平均で日付ごとに載せています。もちを買っていない世帯も平均に入っていて、12月1〜15日でも1日5.95〜26.06円にとどまります。各年の全日(2024年はうるう年で366日)を額の大きい順に並べ替えると、上の2日はどの年も12月30日と28日でした。
・2022年は30日(金)が130.73円、28日(水)が111.18円
・2023年は30日(土)が141.36円、28日(木)が95.82円
・2024年は30日(月)が116.75円、28日(土)が95.05円
・2025年は30日(火)が131.94円、28日(日)が118.28円
曜日は年ごとに違います。28日と30日の2日分を足すと、12月の日別の値の合計の22.8〜27.0%になりました(この割合は編集部の計算で、統計表には載っていません)。
30日に支出が最も多くなることは、総務省統計局も家計調査通信(2015年・2019年)で12月や年末年始の日別として紹介しています。ここでは紹介より後の4年(2022〜2025年)について、28日・29日が1年の全日の何番目かまで数えています。

もちは29日に下がる 食料全体は28日より29日が多い

二人以上の世帯の日別の値で、29日を28日と比べた割合(28日を100としたときの29日)を出しました。
・2022年(29日は木曜日):もち 69.4/食料全体 128.4
・2023年(29日は金曜日):もち 93.7/食料全体 129.4
・2024年(29日は日曜日):もち 98.2/食料全体 108.0
・2025年(29日は月曜日):もち 71.8/食料全体 103.8
もちは4年とも100を下回り、29日は28日より少ない額でした。2024年は差が1.73円と小さく、2022年と2025年は3割ほど少なくなっています。30日と比べても、29日は4年とも少ない額です。ただし29日も、4年ともその年の全日(2024年はうるう年)の中で3番目に多い日で、年末の山の中にあることは変わりません。
同じ表の「食料」(食べ物と飲み物の支出全体)は、4年とも28日より29日、29日より30日のほうが多く、日を追って増えていました。なぜもちが29日に下がるのかは、統計表からは読み取れません。

11月の6倍超に跳ねる12月 世帯の6割前後が1回は購入

月ごとの表(第4-1表)で、二人以上の世帯のもちへの支出を見ると、12月の額は1年の合計の52.7〜54.0%でした(2022〜2025年)。11月の6.05〜6.84倍にあたります。
その月にもちを1回でも買った世帯の割合(統計表の「購入世帯数」を百分率にした値)も、12月だけが大きく離れています。
・2022年:7月 5.8% → 11月 20.2% → 12月 61.6%
・2023年:7月 4.9% → 11月 19.5% → 12月 59.5%
・2024年:7月 5.0% → 11月 18.4% → 12月 60.9%
・2025年:7月 5.2% → 11月 19.7% → 12月 58.2%
1年で買った世帯の割合が最も低いのは、どの年も7月でした。年が明けた翌年1月の支出は、前の年の12月の16.5〜17.7%で(2023〜2026年の1月)、額はぐっと小さくなります。
家計調査の品目「もち」には、かがみ餅・小餅・のし餅・ひし餅などが入り、かしわ餅のような和菓子の餅やかき餅は別の品目です。

52市×4年のすべてで12月が山 12月の割合は前橋市42.9%〜富山市67.8%

家計調査の都市別の表(都道府県庁所在市と政令指定都市の52市〈東京都区部を含む〉・二人以上の世帯)で、市ごとに1年で支出金額が最も多い月を数えると、52市×4年の208のすべてで12月でした。
違いが出るのは、12月にどれだけ寄るかです。4年分の12月の支出を4年の合計で割ると、次のようになりました(編集部の計算)。
・割合が高い市:富山市 67.8%、新潟市 65.5%、佐賀市 63.8%
・割合が低い市:前橋市 42.9%、相模原市 43.4%、さいたま市 43.8%
・全国(二人以上の世帯):53.6%
12月の支出の額そのものも市によって大きく違い、4年分の合計で富山市は8,203円、高知市は1,999円と、4.10倍の開きがありました。都市別の表には購入量の列が無いので、ここで比べているのは支出の額です。
1つの市の1か月の値は、2022〜2025年の各月で66〜317世帯の家計簿から出ていて、年ごとに動きやすい値です。そのため割合は4年分を合わせて計算しています。

買う山は12月 窒息事故の救急搬送は1月が最多(東京消防庁)

家計調査が記録するのは買った日で、食べた日ではありません。一方、事故の記録では1月が目立ちます。
東京消防庁は、管内(東京都のうち稲城市と島しょ地区を除く地域)の令和2年から令和6年までの5年間について、「過去5年間で餅などをのどに詰まらせて救急搬送された方は338人おり、約9割以上の方が65歳以上の高齢者です」とし、月別では「最も多いのは1月で135人、次いで12月が42人となっており、この2か月間で全体の半数以上を占めています」としています(「餅など」には団子等も含みます)。
消費者庁も、人口動態調査の調査票情報をもとに平成30年から令和元年までの2年間を分析し、高齢者について「餅による窒息死亡事故の43%が、餅を食べる機会が多い1月に発生していました」と公表しています。
東京消防庁が挙げる事故を防ぐポイントは、次のとおりです。
・餅は小さく切って、食べやすい大きさにしましょう。
・急いで飲み込まず、ゆっくりと噛んでから飲み込みましょう。
・乳幼児や高齢者と一緒に食事をする際は、食事の様子を見守るなど注意を払いましょう。
・餅を食べる前に、お茶や汁物を飲んでのどを潤しておきましょう。
・いざという時に備え、応急手当の方法をよく理解しておきましょう。

よくある質問

年が明けた1月1〜3日の支出は、どのくらいですか

日別の表(二人以上の世帯)で、年が明けた2023〜2026年の1月1〜3日を見ると、1日6.01〜11.43円でした。どの年も、前の年の12月30日(116.75〜141.36円)の10分の1に届きません。

29日が少ないのは、曜日の並びと関係がありますか

4年の29日の曜日は木・金・日・月曜日、28日も水・木・土・日曜日と、年ごとに違いました。どの曜日の並びの年でも29日は28日より少なかったので、曜日だけでは説明がつきません。なぜ少ないのかを示す項目は、家計調査にはありません。

まとめ 年末のもちは28日と30日に山 29日は間で下がる

・日別の家計の表(二人以上の世帯・2022〜2025年)で、1年に最も多い日は12月30日、次は28日
・29日は4年とも28日・30日より少ない。食料全体は28日より29日が多い
・12月の1か月で1年のもちの支出の52.7〜54.0%。買った世帯は12月に58.2〜61.6%
・52市のすべてで、4年とも山は12月。12月の割合は前橋市 42.9%〜富山市 67.8%
・窒息事故の救急搬送は1月が最多(東京消防庁・令和2〜6年)

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