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「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード2027」 日本版ノミネートを発表!

  • 2026.10.6
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「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード(ELLE DECO INTERNATIONAL DESIGN AWARDS)略称「EDIDA(エディーダ)」)は、世界のエル・デコ編集長が15部門にわたり、その年の最も優れたデザインを選出するアワード。受賞結果は、ミラノデザインウィークの期間中に発表される。ここでは日本版からのノミネーションと、EDIDAに関連して日本版が独自に設けた3つの賞(ヤング・ジャパニーズ・デザイン・タレント賞/ジャパニーズ・ベスト・インテリア・デザイン賞/ジャパニーズ・ソーシャル・デザイン・プロジェクト賞)に輝いたデザイナーとプロジェクトを紹介する。

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NOMINEE:デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞/柳原照弘

デザイン力と独自の美で世界をインスパイア

「クヴァドラ」など海外ブランドとの協働も増え、存在感が高まる柳原。神戸とフランスのアルルに構えるスタジオ・ギャラリーは独自の美学を持ち、世界のデザイナーをも触発する。「アンドトラディション」から発表した照明“ナンブラ”はデザインの原点である直線に着目、「光を感じる」という日本の感覚を製品に落とし込んだ。

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NOMINEE:ヤング・デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞/KUO DUO

家具から伝えるデザインまで活躍が広がるデュオ

韓国のイ・ファチャン(左)とメン・ユミンは1995年生まれ、弘益大学卒業。それぞれ北欧や日本で経験を積み2021年にスタジオを設立した。韓国のウェキノや、日本ベネックスの板金プロジェクト“イータル”で軽やかな家具を発表。3daysofdesignではカフェを活用した“イータル”の展示も担い、伝える力も発揮した。

Photo JUNPEI KATO(right)

NOMINEE:インテリア・デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞/パトリシア・ウルキオラ

葉山の自然に導かれ、編み上げられた豊かなインテリア

家具やブランド監修など世界的な活躍で知られるが、2026年は企画から建築、内装、家具まで全てを手掛けたホテル「カーサ キャバン ハヤマ」という花を咲かせた。富士山と葉山の海をインスピレーション源とし「Weaving」(編む)をコンセプトに掲げ、豊かな空間をつくり上げた。

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NOMINEE:バスルーム部門/「コーラー」の“レヴェリー”

工芸品のように輝く銅をまとったバスタブ

「コーラー」が今春発表したバスタブ“レヴェリー”。協働したLA発のブランド、フラミンゴ・エステートが所有するバスハウスを再解釈した展示をミラノデザインウィークで展開、その中で披露された。鋳物ホーロー製で銅をまとい、工芸品のように輝く。コーラーが浴槽に銅を用いたのはこれが初めて。

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NOMINEE:ベッド・寝具部門/「ポリフォーム」の“ラナイ”

ナイトエリアの機能をベッドが拡張する

ヤブ・プッシェルバーグがベッドの概念を再考し、眠るだけではなく、趣味を楽しみ、軽い作業もできる「空間」を寝室内につくり出すベッドをデザインした。ベッド本体やヘッドボードの直線的なラインと呼応するモジュールの要素が、ナイトエリアの機能を拡張する。

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NOMINEE:ファブリック部門/「ルベリ」の“ルーチェ”

「光」を観察して生まれた光沢と自然な質感

フォルマファンタズマがクリエイティブディレクションを担当する「ルベリ」。光沢があり、シルキーなシリーズと、マットで立体感があり自然な表情を持つシリーズを発表。コレクション名である「光(ルーチェ)」を、「生き生きと動く要素」として観察し、深い色合いと動きが感じられるパターンのヒントとした。

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NOMINEE:カーペット・床材部門/「ジャイプール ラグ」の“フェイシズ”

隈研吾建築の「表情」を柔らかなラグに昇華

インド最大規模の手織りカーペットの職人集団を有する「ジャイプールラグ」と隈研吾がつくり上げた“フェイシズ”コレクション。隈が手掛けたサントリー美術館などのファサードに着目し、建築の表情をラグで表現した。光による陰影や質感など無意識に感じる建築へのインプレッションが柔らかいラグに昇華されている。

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NOMINEE:家具部門/「フレックスフォルム」の“ソレト”

調和をもたらす住まいのアクセサリー

柴田文江がデザインした、ミラーと服や小物を掛けるバレットスタンドで構成されるコレクション。上質なレザーを用いて生み出される、しなやかなシルエットが目を引く。製品名は日本語の「それと(and also...)」に由来し、空間に新たな要素として加えることで、全体を調和させるユニークな家具だ。

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NOMINEE:キッチン部門/「ミノッティクチーネ」の“エテリア”

彫刻のような近未来のキッチン

クラウディオ・シルヴェストリンが「20年後のデザイン、新世紀の建築」をイメージしたキッチン。着想源は、プラトン哲学で第5の元素として扱われる「エーテル」と自然。人工大理石のコーリアンでワークトップやシンクが一体化したキッチンをつくり上げた。

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NOMINEE:照明部門/「バカラ」の“ミル・フルール”

名作シャンデリアを再解釈、緊張感で魅了する照明

ベサン・ローラ・ウッドが、19世紀半ばに誕生した「バカラ」のシャンデリア“ゼニス”を再解釈。ツイストしたアームや八角形の装飾“オクトゴン”といった要素を踏襲しつつ、リングで構成されるモジュール式を採用して、レイアウトの自由度を高めた。曲線と直線が緻密に交差し、独特の緊張感を生み出している。

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NOMINEE:アウトドア部門/「エシモ」の“ループ”

屋外でのくつろぎ方を変える、開かれたソファ

あらゆる方向に開かれ、人々をつなぐソファ。背もたれと一体化したアームレストがシートを包み込んでいるように見えるフォルムについて、デザイナーのエレナ・サルミストラロは「単なる家具ではなく、生命体として考案した」と語る。鮮やかな色合いも柔らかな形によって、屋外の自然になじむ。

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NOMINEE:シーティング部門/「モルテーニ」の“ボスコ”

トスカーナの丘陵から着想した、ゆるやかな輪郭

デザイナーの深澤直人が「静かな隠れ家」と描写するアームチェア。豊かなボリュームが生み出す稜線と、それを美しくつなぐステッチが絶妙な調和を見せる。体の接触する部分には密度を最適化したパッドを組み合わせ、座ると包み込まれるような感覚を味わえる。

Andrea Breda / Hearst Owned

NOMINEE:テーブルウェア部門/「プラダ」の“チャワン キャビネット”

アートと日用の器、その境界を曖昧にする

愛知・常滑で陶芸を学んだアーティスト、シアスター・ゲイツとプラダがコラボレーションし、4月にミラノで『チャワンキャビネット』展を開催。ゲイツが制作した茶碗などの作品が、親交のある陶芸家、黒木泰等(京都)、平野祐一(常滑)、田端志音(軽井沢)、大原光一(常滑)の作品と対話するように並んだ。

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NOMINEE:壁紙・塗料・壁装材部門/「バクスター」の“タイル”

幾何学パターンのタイルという新領域

タイルを起点に、面そのものをデザインする対象として捉えたコレクション。幾何学的モジュールに重ねたのは、光の移ろいや角度によって異なる表情を見せるレザーや金属。鏡と合わせた壁面装飾や、面材に用いたキャビネットが発表された。デザイナーはドラガ&オーレル。

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NOMINEE:サステナブル部門/we+、博展、「セメダイン」の“ループグルー”

水ではがせる海藻由来の接着剤を共同開発

高い接着性能を持ち、水で分解・剝離する海藻由来の接着剤を、we+、博展、セメダインが共同開発した。これでポスターや仮設展示用の仕上げ紙を貼れば、水を用いてはがすことができる。はがし残りもなく、パネルなどを傷めないので再利用が可能に。循環型イベントの実現に寄与する。


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WINNER:ヤング・ジャパニーズ・デザイン・タレント賞/安川 流加

家具と空間の関係を探る、新たな視点

1995年生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、藤森泰司の下で学び、2023年に独立。公共施設や住宅における、空間に調和する家具に定評がある。今年は「台のようなもの」と定義する“Pedestal.”シリーズを個展で発表、「台」に対する新しい見方をもたらした。

Photo JUNPEI KATO

WINNER:ジャパニーズ・ベスト・インテリア・デザイン賞/カーサ キャバン ハヤマ

2人の情熱が生んだ海と響き合うホテル

トゥモローランド創業者、佐々木啓之と信頼を寄せるパトリシア・ウルキオラ、2人の情熱が生んだホテル。ウルキオラはニットの服づくりに始まるトゥモローランドへのオマージュとして、「Weaving」(編む)をコンセプトとし、色、パターン、質感、職人の技を編み上げ、自然と響き合うホテルをつくり上げた。


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WINNER:ジャパニーズ・ソーシャル・デザイン・プロジェクト賞/星のや奈良監獄

重要文化財の監獄建築をラグジュアリーホテルに

1908年竣工、近代監獄を象徴し重要文化財に指定された旧奈良監獄が、ラグジュアリーホテルに生まれ変わった。歴史的な意匠や放射状に棟が伸びる構成は継承、複数の舎房を連結しスイートルームに。デザインは星のやを長年手掛けている東 環境・建築研究所/東利恵。

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