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「当面使う予定はないし…」742万円を“年利1%の定期預金”に預けた60代男性→1年後、口座を確認して発覚した“思わぬ落とし穴”

  • 2026.10.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 ファイナンシャルプランナー/IFAの石坂です。

銀行のキャンペーンなどで「年1%」という数字を見ると、「100万円なら1万円、700万円なら7万円ほど増える」と考えたくなるかもしれません。

ただ、ここで見落としやすいのが税金です。預金の金利は、通常、税金を差し引く前の数字で案内されています。実際に742万円を1年間預けた62歳の女性も、満期後に口座を見て、想定していた利息との差に気づきました。

「1%なら7万円以上」と考えていたお金は、実際にはいくら増えたのでしょうか。

老後資金742万円を「年1%」の定期預金へ

Aさんは62歳。これまで貯めてきた資金を合わせ、金融資産は約900万円ありました。

その多くは預金です。投資にも関心はありましたが、老後に使う予定のお金まで値動きのある商品に回すことには抵抗がありました。

そこで目に留まったのが、税引前年1%の固定金利が適用される1年定期預金です。Aさんがそれまで使っていた普通預金より金利が高く、1年間預けた場合の利息も計算しやすい商品でした。

Aさんが定期預金へ移すことにした金額は742万円です。頭の中では、742万円の1%=7万4,200円という計算でした。

「当面使う予定はないし、1年間置いておくだけで7万円以上増えるなら悪くない」そう考え、742万円を預けることにしました。

満期後に見た金額は「約5万9,000円」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

1年が経ち、定期預金は満期を迎えました。Aさんが利息を確認すると、そこにあったのは約5万9,000円。

7万4,000円ほど入ると思っていたため、約1万5,000円の差があります。「計算を間違えたのかな」そう思って確認したところ、理由は金利そのものではありませんでした。

預金から受け取る利息には、原則として20.315%の税金がかかります。今回、742万円を年1%で1年間預けたとすると、税引前の利息は単純計算で7万4,200円です。

しかし、この7万4,200円をそのまま受け取れるわけではありません。税金を考慮すると、手元に残る利息は概算で約5万9,100円です。

つまり、「年1%」という数字から考えていた金額より、実際の受取額は約1万5,100円少なくなります。

※実際の受取額は、金融機関の利息計算や端数処理などによって多少異なる場合があります。

金利表示を見るときは「税引前」に注意

Aさんのような勘違いを避けるには、「年○%」という数字が何を示しているのかを知っておく必要があります。

銀行などで表示される預金金利は、一般的に税引前の年利です。たとえば100万円を年1%で1年間預けると、税引前なら1万円の利息になります。

一方、税金を差し引いた後に残る金額は、概算で約7,970円です。500万円なら、税引前では5万円ですが、税引後では約3万9,800円となります。

金額が大きくなれば、税引前と税引後の差も大きく見えやすくなります。なお、利息に税金がかかるのは定期預金だけではありません。普通預金で受け取る利息についても、原則として同じ扱いです。

そのため、預金を比較するときは、表示されている金利だけではなく、実際に受け取れる金額まで考えておく必要があります。

「年利」だけでなく「受取額」に直して考える

特別金利の案内では、「年1%」や「通常金利の○倍」といった表示が強調されることがあります。

こうした数字は商品を比較するうえで参考になりますが、FPとしてはもう一段先まで数字に直して見ることを意識したいところです。

確認したいのは、いくら預けるのか、その金利が何か月・何年続くのか、そして税金を差し引いたあとにいくら受け取れるのかです。

今回のAさんであれば、742万円を税引前年1%で1年間預けた場合、税引前では7万4,200円、税引後では概算約5万9,100円となります。同じ「年1%」でも、広告に出ている数字と実際に口座へ入る金額は同じではありません。

定期預金を検討するときは、「何%なのか」で終わらせず、「自分の預入額なら最終的に何円増えるのか」まで計算しておくと、満期を迎えたときの想定との差を小さくできます。


※プライバシー保護の観点から内容や数字を一部調整しております。

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