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自宅で“古い通帳”を発見した60代女性→「たしか、8万円くらいあったはず」銀行で確認すると…記帳された行を見て“驚いたワケ”

  • 2026.10.7
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関でマネージャーを務めながら、家計のご相談に日々向き合っている中川です。

今回ご紹介するのは、使っていない口座をそのままにしていた60代のAさんの体験談です。

「預けているだけなのだから、減るはずがない」

そう思っていたAさんでしたが、残高が少しずつ減っていました。使っていない口座にかかる手数料と、確かめ方をご紹介します。

引き出しの奥から出てきた通帳

Aさん(60代女性)が自宅の引き出しを整理していると、古い通帳が出てきました。

10年ほど前、勤め先の給与の振込先として作った口座です。転職を機に使わなくなり、そのままにしていました。

最後に入出金があったのは3年前。残高は8万円ほど残っています。

「たしか、8万円くらいあったはずです」

Aさんは通帳とキャッシュカードを持って、銀行の窓口へ向かいました。

「未利用口座管理手数料が引き落とされています」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

記帳をしてもらうと、見慣れない行が並んでいました。

1年に1回、1,320円が引き落とされています。摘要欄には「未利用口座管理手数料」とありました。

担当者は、こう説明しました。

「一定の期間、入出金のない口座については、口座を維持・管理する費用として手数料をいただいています」

Aさんは驚きました。

2年以上入出金のない普通預金に、この手数料を設ける銀行が増えています。年1,320円(税込)としている銀行が多いのですが、条件は銀行によって異なります。

対象になる口座の条件も同じではありません。ある銀行は2021年7月1日以降に開いた口座だけを対象とし、別の銀行は制度が始まる前に開いた口座も対象としています。

「自分の口座が当てはまるかどうかは、銀行ごとに確かめる必要があるのですね」

Aさんの口座は、3年前の入出金が最後でした。その後、銀行が定める期間を過ぎ、2回にわたって手数料が引き落とされています。合わせて2,640円です。

「金額は大きくありませんが、知らないうちに減っていたのは気持ちのいいものではありません」

残高が足りないと、口座そのものがなくなる

担当者の説明は続きました。

残高が手数料に満たない場合、残っている範囲で引き落とされ、口座が自動的に解約される扱いの銀行もあります。

「気づかないうちに、口座がなくなることもあるのですか」

引き落としの前には、郵送やメールなど、銀行が定める方法で通知が届きます。

この手数料は、口座を維持・管理する費用のほか、不正な口座が作られて使われるのを防ぐ目的でも導入されています。

ただし、住所やメールアドレスを変えたまま届け出ていないと、その通知が届きません。Aさんも、引っ越しの届け出を出していませんでした。

使っていない口座は、残すか閉じるかを決める

Aさんは、この口座を解約し、残高を普段使っている口座に移しました。

使っていない口座が見つかったときは、次の順番で確かめてみてください。

  • 通帳とキャッシュカードがそろっているか
  • 届け出ている住所と電話番号が今のものか
  • 残高がいくらあるか
  • 手数料の対象になっているか(口座を開いた時期、残高、ほかの取引の有無などで、条件は銀行ごとに違います)

そのうえで、口座を残すなら住所を届け出て年に1度は入出金をする、使わないなら解約する、と決めましょう。

口座をそのままにしておくと、相続のときに家族が手続きをすることになります。家族の負担を減らす意味でも、使っていない口座は早めに整理しておくことが大切です。

引き出しの奥に眠っている通帳があれば、残高と住所の届け出を確かめるところから始めましょう。


執筆・監修:中川 佳人

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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