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『mentor』磯村勇斗&綾野剛、「役者、末澤誠也がいた」 「新ジャンル」と末澤を絶賛!

  • 2026.9.30

映画『mentor』(10月16日公開)のジャパンプレミアイベントが9月30日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、磯村勇斗、末澤誠也、綾野剛、吉田恵輔監督が出席した。

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オリンピック日本代表を目指す龍之介を演じた、磯村勇斗
オリンピック日本代表を目指す龍之介を演じた、磯村勇斗

磯村と末澤がW主演を務めた本作。15年前の花火遊びでアパートを全焼させたかつての少年2人と、彼らにすべてを奪われた男との歪な再会を描く。火事を起こした拭えない罪の意識をアーチェリー競技に打ち込むことで封印し、オリンピック日本代表を目指す龍之介を磯村。あの日から止まったままの時間を取り戻すように、前向きな思考にのめり込んでいく拓海を、アイドルグループ「Aぇ! group」のメンバーで、個人では映画初主演となる末澤が演じる。静岡県をメインに撮影が行われ、静岡県沼津出身の磯村は「静岡から、とんでもないエンタテイメントが生まれた」と完成作に胸を張っていた。

個人として映画初主演を果たした末澤誠也
個人として映画初主演を果たした末澤誠也

末澤は、撮影に入るまで「めちゃめちゃ怖かった」と告白した。「綾野さんと磯村くんの間に入ってお芝居をするって、怖いじゃないですか」と打ち明けると、磯村は「なにが怖いの?」、綾野も「怖くないよ」と不敵な笑みを浮かべ、会場も大笑い。「この言い方、怖いですよ!」と楽しそうに応じた末澤は、「お二人とも気さくに話しかけてくださった。温かい、お芝居のしやすい雰囲気を作ってくださった。肩の力を抜きながら、お芝居することができました」と感謝を伝えた。磯村は「役者、末澤誠也がいた」と末澤の芝居を絶賛。「拓海を演じるうえで、完全にハマっていた。一緒にできて、とても心強かったです」と役者としての存在感を称えた。

物語の鍵を握る重要な“メンター”である埜本を演じた、綾野剛
物語の鍵を握る重要な“メンター”である埜本を演じた、綾野剛

物語の鍵を握る重要な“メンター”である埜本役を、綾野が演じた。火傷の特殊メイクに3時間をかけて臨み、やさしい言葉と笑顔、その隙間ににじむ得体の知れない不穏な空気まで体現した。撮影時、綾野は「別の作品で体重を上げていて、マックスの時だった」という。「末澤くんと僕のカットバックを撮る時に、僕の広背筋で末澤くんが映らなくて。同じ距離で、カットバックが撮れないということが起こり。僕なめで撮りたいのに、僕の広背筋しか映っていない」とうまく映るような姿勢を考えながら撮ったと、裏話を披露。会場が笑いに包まれるなか、末澤は「初めて現場でお会いした時、デカッて思いました。厚みもすごかった」と振り返った。

メガホンを取った吉田恵輔監督
メガホンを取った吉田恵輔監督

「書いていると自然と顔が浮かぶ」と役者の顔を思い浮かべながら脚本を書いていたという吉田監督は、「拓海だけは、イメージはあるんだけれど、俺のリストのなかに出てこなかった。映画チームのプロデューサーが『末澤誠也さん、どうですか』と。その時に『ちょうど、いいヤツ見つけた!』と思って」とキャスティングについて語り、「でっかい綾野さんと並ぶと、子犬がついてくるみたいな感じで微笑ましい」と絶妙なバランスが生まれたと目尻を下げていた。

“メンター”を演じる綾野を見て、これまでにも共演を重ねている磯村は「埜本という役を現場で見た時には、笑ってしまうぐらい違う人がいました。剛さんのいろいろな役を見てきましたが、まだ出していないものがあるんだと。いくつ武器を隠しているんだというぐらい。見ただけで、この人って埜本なんだと直感で捉えられる身体であり、動きだった」と惚れ惚れ。

綾野は、磯村の主演作に出演することは念願だったと明かした。「いろいろな共演をさせていただいているなかで、彼が主役をやる時にその作品に参加することはひとつの目標にしていた。今回、念願が叶ってうれしかった」と喜びをにじませた綾野は、「そこに末澤くんという、新しいパートナーが入ってきてくれて。主演が初めてかどうかはあまり重要ではなく、彼のオリジナルな部分を作品や役に投影している姿を見て、すごく感銘を受けました。彼にしかできないものがたくさん、この作品に詰まっている。この謎映画に出たことで、いろいろな作品に関わりやすくなるはず。この2人を通して、ものすごく新鮮な血が巡るような感覚があった」と2人から大いに刺激を受けた様子。「それが埜本を形成した」と力を込めた。すると磯村は「この作品でもメンターですが、役者としてもメンターのような存在」、末澤も「現場でもメンターのように引っ張ってくださった。2人のシーンも多かったんですが、いろいろとアドバイスをくださった」と綾野にお礼を述べていた。

『mentor』(10月16日公開)のジャパンプレミアイベントが行われた
『mentor』(10月16日公開)のジャパンプレミアイベントが行われた

“拓海の土下座”シーンも、注目の場面となる。末澤は「いろいろな種類の土下座がありました。土下座って、種類があるんだなと気づいた」とにっこり。「鏡前で土下座の練習をするのも、もう今後ないほうがいいじゃないですか。これ以上、土下座をすることはもうないだろうなと。どうしたら拓海らしくいろいろな土下座ができるか、考えていました」と新境地に挑んだ心境を吐露した。

磯村と綾野は「最高でしたよね」と土下座シーンを思い出して思わず笑みをこぼしながら、綾野は「末澤くんの土下座のレパートリーに、僕らは耐えられなくて。毎回現場を止めちゃうんです。こんなに腰の位置って、上がるんだって。末澤くんがフルスイングでやっているので、本当の力を発揮しているような気がした」と現場では、先輩である2人が笑ってしまってNGということがあったという。末澤は「自分のすべてを注いで土下座をしていたんですが、お二人は笑ってNGを出されていた。何回か、『ちょっと先輩!』とは思っていました」と指摘すると、磯村と綾野は「すみませんでした」と謝罪して、末澤と会場の笑いを誘っていた。

綾野剛&磯村勇斗、末澤誠也の土下座に笑いをこらえられず!
綾野剛&磯村勇斗、末澤誠也の土下座に笑いをこらえられず!

また劇中の3人が“ちょっとおかしい”キャラクターとなることから、「このなかで、一番“ちょっとおかしい”人は誰?」という質問が投げかけられる場面もあった。

「綾野さん」と答えた吉田監督は、「綾野さんって普通に変な人だと思うんですけど、夜の撮影でライティングとか準備をしている時に、綾野さんが『監督、暇だからしゃべりましょう!』って」と綾野の素顔を暴露。磯村と末澤については「まだ正直よくわかっていません。(磯村は)猫かぶりな感じがするし、(末澤は)かぶり猫みたいな」と独特な言葉で表現しつつ、「(末澤は)“狂犬”だって言われているけれど、あまり狂犬の匂いがしないし」と末澤の素顔も紹介。綾野が「狂犬なの?狂犬、誠也?」と驚くなか、末澤は「狂犬は、周りが勝手に言っているだけなんです!」と自身の異名について説明していた。

【写真を見る】磯村勇斗&綾野剛、スタイリッシュなスーツ姿で登場
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磯村は“ちょっとおかしい人”として末澤を指名。「いるよね、絶対に(背後)ここにもう一人。スタンドみたいな」と思いを巡らせつつ、「さっき言っていた、“かぶり猫”みたいな。話していても会話はできているんだけれど、そこに芯がまったくない」とぶっちゃけて会場を笑わせた。「犬か猫、どっちなんですか!」と鋭いツッコミを入れた末澤は「めちゃめちゃ芯を持って、しゃべっていますよ!」と声を上げた。すると磯村は「カットがかかったあとの顔が、急に普通の顔になる。なにを考えている人なんだろうと思っていた」と続け、これには綾野が「普段の人当たりのトーンがすごく明るい。ミステリアスさがあるから、それがうまく共存しているように見えない。ちょっとズレていると、オリジナリティがあって、やっぱりカッコいいですよ」と分析。「末澤くんは、僕たちにもツッコンでくれて頭の回転も速い。なのにミステリアスという、新ジャンル。僕は本当に、興味津々です」と末澤への興味をさらに膨らませていた。

※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記

取材・文/成田おり枝

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