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木枯らし1号の日は最高気温が前日超え 東京の過去7回

  • 2026.9.24

東京の木枯らし1号は、2015〜2025年の11年で発表が7回、発表なしが4回。気象庁の毎日の観測値で、判断の目安のうち風向と風速の2つを満たした日を数えると、最初の日は発表日と7年とも同じでした。発表日の最高気温は7年とも前日より高く、翌日の最低気温は7年とも当日より低くなっています。

秋が深まると、ニュースで聞く「木枯らし1号」。冬の始まりを知らせる風として知られていますが、発表されるのは東京地方と近畿地方だけです。
この記事では、気象庁の資料で東京の木枯らし1号の発表日を2015〜2025年の11年分たどり、毎日の観測値と照らし合わせました。わかったのは、次の3つです。
・11年のうち、東京で発表があったのは7回。4回は発表なし
・判断の目安のうち「風向」と「風速」を満たした最初の日は、7年とも発表日と同じ日
・発表日の最高気温は7年とも前日より高く、翌日の最低気温は7年とも当日より低い
数字は気象庁と国立天文台の公表データをもとに、weboo編集部が集計しました。

木枯らし1号とは 東京と近畿で判断の目安が違う

気象庁の予報用語では、木枯らしは「晩秋から初冬にかけて吹く、北よりの(やや)強い風」です。そのシーズン最初の木枯らしが「木枯らし1号」で、東京地方は気象庁(天気相談所)、近畿地方は大阪管区気象台が発表しています。
東京地方の木枯らし1号は、次の4つを基本として総合的に判断して発表されます。
・期間は10月半ばから11月末までの間に限る
・気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと
・東京における風向が西北西~北である
・東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上である
近畿地方は、次の目安を満たした最初の日を基本として総合的に判断されます。
・期間 霜降~冬至まで
・気圧配置 西高東低の冬型の気圧配置
・風向・風速 北よりの風が吹き、最大風速8m/s以上
期間の考え方が違い、東京は「10月半ばから11月末まで」、近畿は二十四節気の霜降から冬至まで。国立天文台の暦要項では、2026年の霜降は10月23日、冬至は12月22日です。
目安の「最大風速」は10分間の平均風速の最大値のことです。発表のお知らせには、瞬間的な強さである「最大瞬間風速」が書かれています。

東京の木枯らし1号 2015〜2025年は11年で4回が発表なし

気象庁の「日々の天気図」で、2015〜2025年の東京地方の木枯らし1号をたどりました。
・2015年 10月24日(土)
・2016年 11月9日(水)
・2017年 10月30日(月)
・2018年 発表なし
・2019年 発表なし
・2020年 11月4日(水)
・2021年 発表なし
・2022年 発表なし
・2023年 11月13日(月)
・2024年 11月7日(木)
・2025年 11月3日(月)
発表があった7回は、いずれも10月24日から11月13日の間でした。
一方、2018年は「39年ぶりに発表なし」、2019年は「2年連続なしは初」と記録されています。2021年と2022年も発表がなく、2023年の発表は「令和2年以来」でした。11年のうち4回は、木枯らし1号が発表されないまま11月末を迎えています。
近畿地方は、同じ11年のすべての年で木枯らし1号が発表されています。2017・2024・2025年は、東京と近畿が同じ日でした。

風の記録で確かめた 北寄り8m/s以上の最初の日は7年とも発表日

気象庁の「過去の気象データ検索」から、東京の毎日の観測値(2015〜2025年の10月15日〜11月30日・517日)を集めました。判断の目安4つのうち、観測値で数えられる「風向が西北西〜北」「最大風速8m/s以上」の2つを満たした日の数です。
・2015年 3日 最初は10月24日 → 発表日も10月24日
・2016年 1日 最初は11月9日 → 発表日も11月9日
・2017年 5日 最初は10月30日 → 発表日も10月30日
・2018年 0日(発表なし)
・2019年 0日(発表なし)
・2020年 3日 最初は11月4日 → 発表日も11月4日
・2021年 0日(発表なし)
・2022年 0日(発表なし)
・2023年 1日 最初は11月13日 → 発表日も11月13日
・2024年 2日 最初は11月7日 → 発表日も11月7日
・2025年 1日 最初は11月3日 → 発表日も11月3日
発表があった7年は、2つを満たした最初の日が7年とも発表日と同じでした。反対に、発表がなかった4年は、2つを満たした日が期間中に1日もありませんでした。
11年で2つを満たした日は合計16日。1年に0〜5日ほどで、北寄りの8m/s以上の風が東京で吹く日は、この時期そう多くありません。
※「10月半ば」は10月15日からと仮定して数えました。発表は気圧配置(西高東低の冬型)もあわせた総合的な判断で、風の2つの条件を満たした日がそのまま木枯らし1号になるわけではありません。過去11年の記録を照らし合わせた結果で、2026年の予想ではありません。

木枯らし1号の日は最高気温が前日より高く 翌日の最低気温は低い

冷たい風のイメージがある木枯らし1号ですが、東京の観測値で発表日の前後の気温を比べると、意外な結果になりました。
・2015年10月24日 最高気温 前日21.3℃→当日23.9℃(+2.6℃) 最低気温 当日15.2℃→翌日13.1℃(−2.1℃)
・2016年11月9日 最高気温 前日13.6℃→当日14.6℃(+1.0℃) 最低気温 当日7.9℃→翌日7.6℃(−0.3℃)
・2017年10月30日 最高気温 前日16.3℃→当日18.9℃(+2.6℃) 最低気温 当日10.5℃→翌日9.1℃(−1.4℃)
・2020年11月4日 最高気温 前日17.1℃→当日18.6℃(+1.5℃) 最低気温 当日9.8℃→翌日9.1℃(−0.7℃)
・2023年11月13日 最高気温 前日11.7℃→当日15.6℃(+3.9℃) 最低気温 当日7.9℃→翌日5.9℃(−2.0℃)
・2024年11月7日 最高気温 前日16.5℃→当日18.0℃(+1.5℃) 最低気温 当日10.7℃→翌日8.2℃(−2.5℃)
・2025年11月3日 最高気温 前日19.1℃→当日19.4℃(+0.3℃) 最低気温 当日10.6℃→翌日8.2℃(−2.4℃)
発表日の最高気温は、7年とも前日より高くなっていました(前日より0.3〜3.9℃高い・平均1.9℃)。発表日の昼間の天気(天気概況)は、7年とも「晴」(一時曇りなどを含む)か「快晴」でした。
その一方で、翌日の最低気温は、7年とも当日の最低気温より低くなっています(当日より0.3〜2.5℃低い・平均1.6℃)。
木枯らし1号のニュースを聞いた日は、日中の最高気温は前日より高くても、翌日は最低気温が下がることがあります。ただし発表日は風が強いため、体感は気温ほど暖かくないこともあります。翌日の最低気温の予報を見て、羽織るものを用意しておくと安心です。
※7回分の記録を並べたもので、毎年必ずこうなるという意味ではありません。

木枯らし1号が吹いた日に確かめたいこと

発表日の東京の最大風速は8.1〜9.4m/sでしたが、瞬間的な強さの最大瞬間風速は13.3〜19.6m/sでした。平均の風速よりも、ときどき強い風が吹くことを頭に入れておきましょう。
・風の予報:気象庁の天気予報で、風向・風速の予報を確かめる
・外に置いた物:ベランダの洗濯物や鉢植え、軽い物が風で飛ばされないか見ておく
・火の扱い:空気が乾いて風の強い日は、火の粉が飛ばされて思わぬ所から燃え広がることがある。屋外での火の扱いに気をつける
・翌日の最低気温:翌日の最低気温が発表日より低かった年が7年とも。前の晩に最低気温の予報を確認する
11月の冷え込みが気になり始めたら、こたつや暖房の準備、空気の乾燥への備えも少しずつ始めておくと慌てずにすみます。

よくある質問

木枯らし1号は全国で発表されるのですか

発表されるのは東京地方と近畿地方だけです。東京地方は「10月半ばから11月末」、近畿地方は「霜降から冬至」の間で、判断の目安も少し違います。

木枯らし1号が発表されない年もありますか

あります。東京地方では、2015〜2025年の11年のうち2018・2019・2021・2022年の4回が発表なしでした。この4年は、東京の観測値で「風向が西北西〜北」「最大風速8m/s以上」を満たす日が、期間中(10月15日〜11月30日として集計)に1日もありませんでした。

2026年の木枯らし1号はいつごろですか

予想は出ていません。2015〜2025年の東京の発表日は10月24日〜11月13日でしたが、発表がない年もあります。冬型の気圧配置になり北寄りの風が強まる予報が出たら、気象庁の天気予報で風の予報を確かめてください。

まとめ 木枯らし1号の日は最高気温が高くても 翌日の冷え込みに備えて

木枯らし1号のポイントをおさらいします。
・発表は東京地方と近畿地方だけ。東京は「10月半ばから11月末」、近畿は「霜降から冬至」が期間
・東京は2015〜2025年の11年で発表7回・発表なし4回。発表日は10月24日〜11月13日
・観測値で「西北西〜北・最大風速8m/s以上」を満たした最初の日は、7年とも発表日と同じ。発表なしの4年は該当日なし
・発表日の最高気温は7年とも前日より高く(平均1.9℃高い)、翌日の最低気温は7年とも当日より低い(平均1.6℃低い)
木枯らし1号のニュースは、冬の準備を始める合図にもなります。翌日の冷え込みに備えて、最低気温の予報もあわせて確かめておきましょう。

※発表日は気象庁「日々の天気図」、判断の目安は気象庁・大阪管区気象台の発表資料、観測値は気象庁「過去の気象データ検索」(東京)、二十四節気は国立天文台「暦要項」によります。「風の2条件を満たした日」「前日・翌日との気温の差」は、これらの数値からweboo編集部が集計・計算したものです。記事の情報は2026年9月24日時点のものです。

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