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「この子の入学祝い、預かっておくよ」と義母に任せた私。数か月後、使われていたと知った夫が告げた返済期限

  • 2026.9.20

入学祝いの封筒を手提げにしまった義母

息子が小学校に入学した春のことだから、もうずいぶん前の話になる。

入学式を終えた週末、夫の実家に親戚が集まった。息子は買ってもらったばかりのランドセルを親戚に見せながら、少し照れくさそうにしていた。

その日は何人もの親戚が、息子のために入学祝いを用意してくれていた。

「入学おめでとう。これ、好きなものに使ってね」

「ありがとう」

息子は私に促されながら、一人ひとりに頭を下げていた。

帰りじたくを始めたころ、義母が座卓の上に置かれていた封筒をまとめて手に取った。

「この子の入学祝い、預かっておくよ」

私は少し驚いた。

「あ、大丈夫ですよ。私たちが持って帰りますから」

すると義母は封筒をそろえながら笑った。

「いいのよ。これだけあるんだから、途中でなくしたら大変でしょう。この子の入学祝い、預かっておくよ」

そこまで言われると、何度も断るのも気まずかった。夫も止めなかったため、私はそのまま義母に任せることにした。

息子のためのお金なのだから、きちんと保管しておいてくれる。そう思っていた。

ところが夏休み前、学校で使う物をいくつか買い足すことになり、私はふと入学祝いのことを思い出した。

義母に「あのお祝い、そろそろ受け取ってもいいですか」と聞くと、返事までに妙な間があった。

「ああ…あれね」

義母は私から目をそらした。

「実は、家のことでちょっとお金が足りなくなってね。使ったの。でも、ちゃんと戻すつもりだったのよ」

一瞬、意味が分からなかった。

「え…使ったんですか?」

「ずっとそのままにするつもりじゃなかったのよ。すぐ戻せると思ってたから」

悪びれずに開き直っているというより、言いづらそうに言い訳をしているように見えた。

事情があったことは分かる。それでも、親戚が息子のために包んでくれたお金を、何の相談もなく使われていたことには納得できなかった。

夫が母親に伝えた返済期限

その夜、私は夫に事情を話した。

夫は黙ったまま最後まで聞き、少ししてからため息をついた。

「…母さん、使ったの?」

「うん。戻すつもりだったって言ってたけど」

夫はしばらく考えてから、「分かった。俺から話すよ」と言った。

次の休みの日、夫は一人で実家へ向かった。

帰宅した夫から聞いた話では、義母と台所で向かい合って座り、まず事実を確認したという。

「母さん、あのお祝い、本当に使ったの?」

義母は少し黙ったあと、「ちょっと必要だっただけなのよ」と答えたそうだ。

「急に必要だったのは分かるよ。でも、あれは俺たちのお金じゃない。息子のためにもらったお金だよ」

「分かってるわよ。でも、今すぐ全部って言われても…」

夫はそこで責める言葉を重ねなかった。

「今すぐじゃなくていい。来月まででいいから、同じ金額を戻してほしい」

義母は黙り込んだという。

夫は少し間を置いてから続けた。

「一度に難しいなら、それは相談して。でも、このままにはできないよ」

しばらくして、義母は小さく「……分かった」と答えたそうだ。

夫が期限を伝えた翌月の日曜日、義母がわが家を訪ねてきた。

「これ、この前のお祝いの分」

そう言って、新しい封筒を夫に差し出した。

「遅くなってごめんね」

夫が金額を確認すると、親戚からいただいた入学祝いと同じ額がそろっていた。

夫もそれ以上は責めず、「分かった。ありがとう」とだけ答えた。

その後、お祝いのお金は息子名義の口座に入れた。

それからは、親戚から息子へいただいたお金は、私と夫で管理することにした。

ある日、私が通帳を開いていると、息子が隣からのぞきこんできた。

「これ、僕のお金?」

「そう。みんながお祝いでくれたお金だよ」

「まだあるの?」

「うん。ちゃんと取ってあるよ」

そう答えると、息子は「そっか」と笑った。

義母にも事情はあったのだと思う。それでも、誰かのためにもらったお金を預かる以上、勝手に使っていいものではない。その出来事をきっかけに、夫婦の間でも、お祝いのお金は最初から自分たちで管理しようと決めた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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