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【60代ライフスタイル】エッセイスト・広瀬裕子さんが年を重ねていく自身の今後を見据えてやめたこととはじめたこととは? 60代を迎えたからこその暮らしや学びについて考える

  • 2026.9.20

年齢の重ね方や暮らし方などをテーマにしたエッセイが同世代から支持を集めている、エッセイストで空間デザイン・ディレクターの広瀬裕子さん。 60代となり、いま広瀬さんが大切にしているものを伺いました。

60代のいまの自分だから、大切にしたいことや書きたいこと、 学びたいことがあります

この先、必要なものを
改めて選び直すことに 60代を「70代に向けた新たなスタート」と捉え、生活を大きく見直したエッセイストの広瀬裕子さん。そのひとつが、暮らしていた瀬戸内を離れ、地元である東京へ戻ることでした。
「この先を見据えると、病院やお店が近く、車がなくても生活できる都市部のほうが暮らしやすいだろうと。東京のコンパクトな住まいへ移るにあたって、服や家具、器など、身のまわりのものもたくさん手放しました」 もちろん、瀬戸内での暮らしにも東京にはない魅力がありました。それでも手放したものを懐かしむより、「新しい暮らしを満喫したい」と話します。
「20年ぶりに東京へ戻って感じたのは、選択肢の多さ。お芝居や映画を観に行ったり、食事に出かけたりと、ひとりでも気兼ねなく楽しめる場所がいくつもあります。その自由さが、いまの自分には心地よくて。20代のころに好きだった歌舞伎や落語にも、久しぶりに行くようになりました」

人生に悔いを残さないよういまやりたいことに向き合う

この春からは、早稲田大学の社会人プログラムLRCにも通うように。
「学生時代には興味をもてなかった講義も、学び直すと面白くて。経験を重ねたからこそ、学ぶことの意味が実感を伴って伝わってくるんですよね」 暮らしを見直すとともに、人生に悔いを残さないよう、改めて向き合いたいと考えたのが仕事でした。
「人生100年時代といわれますが、元気に動ける時間には限りがあります。その前に、『やり残したこと』をできる限りなくしたい。私にとっては、その筆頭が仕事。自分が納得できるまで仕事をして、人生を終えたいんです」 いま、書きたいと思うのは、年齢を重ねたからこそ、見えてきたこと。「自分がその年代になって初めて経験することって、たくさんありますよね。感じたことを見過ごさず、掘り下げたいと思うようになりました。それが、自分よりあとに年齢を重ねる人の参考になるかもしれない。いまの自分だからこそ書けることを発信していきたいです」

瀬戸内から都心に戻り、より必要なものだけで暮らすように

やめたこと「瀬戸内での暮らしと大きな家具」

これまで10回以上の引っ越しを経験し、50代は瀬戸内で120㎡という広い平屋の一軒家で暮らしていた広瀬さん。「60歳を前に、年を重ねていく自分自身の今後を見据え、交通や暮らしの便利さなども考えて東京に戻ろうと決めました」

瀬戸内で暮らした部屋には、3人掛けのソファや大きなテーブルなどの家具が配置されていました。

はじめたこと「東京でのコンパクトな暮らし」

60歳目前での引っ越し先に選んだのは、東京のベイエリアに建つマンション。45㎡の1LDKです。「いくつか部屋を下見して、景色や利便性、賃料などをふまえ、考えていたよりもコンパクトな部屋に。窓からの景色のおかげか窮屈さは感じません」

「引っ越してきた当初はソファやテーブル、チェストなどを瀬戸内から持ってきて部屋に入れていたのですが、思いきって手放しました」

東京に戻り、60代を迎えたからこそできる、 仕事や暮らし方、学びに向き合う

”「いい」も「必要」も年々変わるから、いまの自分に合う暮らし方を見つけていく”

「仕事がしたい」「書きたい」という気持ちを第一に

60代になった自分だからこそ伝えられることがあるはずと、意欲的に執筆活動をする広瀬さん。「いま、いちばんしたいことは仕事かもしれません。仕事は午前中に集中してするようにしています。この春から週3で大学に通っていて充実した日々を過ごしています」

テレビの収納台はいらない! レイアウトフリーなテレビ

昨年、部屋の中を移動させられるワイヤレスのテレビを購入。「半年ほど検討し、小さなサイズをレンタルして試した後、これならいまの自分にも合うと思い購入を決めました。移動時もスッと動いてストレスフリーです」

家具購入の基準は 「自分ひとりで動かせるもの」

25年前から使用しているスワンチェアと、新しく購入したコーヒーテーブル。ともにヤコブセンのデザイン。「どの家具も、ちょっと動かしたいなというときに60代の私がひとりで動かせるものでないと、と思って選んでいます」

食器は必要最低限。 割れても買い足せるものを

東京に戻る際に器もたくさん手放したそう。「お客様用にたくさん持っていましたが、普段は必要ないですし、東京なら食事は外でご一緒すればいい。割れることも考えると、同じものを手に入れるのが難しい作家物よりも、割れても買い足せる『ロイヤルコペンハーゲン』の器と、軽くて割れにくい黒い漆器にしました」

愛猫“あめ”との暮らしを考える

年を重ね、変わっていくのは、人も猫も同じ。
「あめはもう15歳。体調が悪いときもあれば、脚も弱ります。猫のことも考えた暮らしは、私自身のことを考えた暮らしでもあります」

広瀬裕子さん
エッセイスト/空間デザイン・ディレクター 61歳 1965年東京都生まれ。書籍編集者を経て、執筆活動へ。東京、葉山、鎌倉、瀬戸内での暮らしを経て、2023年から再び東京に拠点を移す。著書に『50代からのグレイヘア』(PHP研究所)など。

撮影/中島千絵美 文/工藤花衣 ※素敵なあの人2026年10月号「素敵世代の「やめたこと」「はじめたこと」白書」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
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この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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