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知床の百名山で高校生の大会「登山部」密着で見えた安全への知識と自然への敬意

  • 2026.9.17

北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を紹介する連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」。

自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」が盛りだくさんです!

※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。

今回は番外編!

登山にも青春をかけた「大会」があるのを知っていますか?

全国大会での優勝歴もある、北海道屈指の「山」の強豪・旭川東高校山岳部に密着しました。

北海道大会を前に…練習登山へ

部長を務めるのは2年生の山﨑春馬さん。登山を始めたのは高校に入ってからです。
今年2026年、初めての北海道大会に挑みます。

全道大会を10日後に控えた6月、芦別岳で練習登山が行われました。

Sitakke

体力をつけるためザックの重さは約20キロ。
山の中では歩くだけではありません。さまざまなことに目を配ります。

山岳部顧問の飯田一三教諭が生徒たちに「これは?エゾマツだね」と話しかけます。

こうして登山中に植物を気にするのも、大会で答えられるようにする訓練のひとつ。

自分の位置を把握するため地形図も読めるように訓練します。

頭と体をフル稼働させるため、部長の山﨑さんも疲れを隠せません。

Sitakke

標高が上がるにつれ、雪が残っていましたが、顧問の判断で山頂を目指すことに。

登山開始から約5時間、全員が登頂しました。

Sitakke

「本当に疲れた。達成感」山﨑さんもホッとした様子です。

準備は万端、連覇がかかった全道大会に挑みます。

審査は登山だけじゃない

Sitakke

6月24日、オホーツクの斜里町。
キャンプ場に集まったのは地区大会を勝ち抜いた17校、約100人の選手たちです。

高校山岳部の大会は、登山だけではなく3日間でさまざまな活動が審査され、減点方式で総得点を競います。

到着すると早速審査。

10分以内にテントを設営し、安全に泊まれるのか、出来栄えが厳しく審査されます。

Sitakke

その後は炊事審査です。
食材の管理は適切か、燃料は足りているかなどがチェックされます。

審査員「保冷の役割は果たしているね」

Sitakke

女子隊は鶏チリに酸辣湯。

男子隊はチヂミを作ったようですが…「終わった…」とぽつり。

Sitakke
ちょっと失敗?

でも、山ではなんでもおいしく感じます。

沢を登り、強風も…

Sitakke

全道大会の舞台は日本百名山の名峰、斜里岳です。

「がんばりましょう!出発します!」

引率の先生の声に続き、男子と女子に分かれ、すべての選手が隊列を組みます。

Sitakke

登山道は沢を何度も渡り、途中で隊列を離れてしまうチームもある中、各校が声をかけあい、登ります。

登山中も周囲の景観や植物、気温などを細かく記録。

この記録書も審査の対象です。

Sitakke

途中でコースをそれてしまう場面も。先導する隊長の判断でう回をします。

強風が吹く中、男子隊は最後のアタック。無事、登頂です。

Sitakke

景色を見る間もなく山頂でも審査が始まります。

「ここに咲いている花の名前は?」

山岳部の大会は頭脳と体力の両方が問われる文武両道の競技です。

Sitakke

女子隊もこの後、無事に登頂を果たしました。

心を豊かに

Sitakke

迎えた結果発表。

「第1位、旭川東高校」

旭川東高校は全道大会を男女そろって5連覇です。

□結果
男子1位:旭川東
男子2位:釧路湖陵
男子3位:札幌北

女子1位:旭川東
女子2位:札幌南
女子3位:札幌北

20年間顧問を務める飯田一三先生に山岳部の意義を聞いてみました。

「山岳部に入って3年間やって心を豊かにする。人間的に成長してもらうのが一番。将来の友、仲間づくりをする」

生徒たちは山岳部で自然に関する多くの知識を身につけ、仲間との深い絆を育んでいます。

全道大会5連覇のワケ

Sitakke

旭川東高校山岳部の強さの秘訣ですが、普段から毎週のように登山に行っていること、そして学校でもテントの設営だったり地図読みなどの勉強もしていることだそうです。

Sitakke

体力はもちろんですけれど、安全に、計画的に山を楽しむ、総合的な知識が問われることがわかりました。

さらに全国大会へ…結果は?

全道大会で男女ともに優勝した旭川東高校山岳部は8月6日~10日に開催された全国高等学校登山大会(インターハイ)に出場しました。

舞台は兵庫県の氷ノ山(ひょうのせん)、蘇武岳(そぶだけ)など複数の山々です。
北海道とは気候も植生も全く違う山行に挑みました。

大会では大雨の影響で下山後に体育館への避難を余儀なくされ、睡眠時間が確保できなくな
ったことから3日目の山行が中止に…。
さらに女子隊の1人が高熱を出すなど、トラブルに見舞われました。

また、全道大会よりも細かい審査項目で減点されることもあったといいます。

一方で、「ライターをもっているか、さらにそれがきちんと点火するか」などの装備審査で他校が続々と減点される中、普段から練習を欠かさない旭川東高校は減点されず、高得点を維持していきました。

男女8人は体調不良者を出しながらも着実に足を進めました。

Sitakke
提供:旭川東高校 飯田一三先生

ふたを開けてみると、すべての行程を終えて発表された結果は男女ともに全国準優勝。
輝かしい結果を収めました。

顧問の飯田一三先生は「男女ともに2位というのは初めて。普段からいろんなところに連れ
て行っていろんな山を経験しているというのが大きいのでは」と話します。

自然を全力で楽しむことと、競技としての強さを両立する、旭川東高校の山岳部。

インターハイが終わり3年生は引退しますが、先輩たちの意志は脈々と受け継がれていきま
す。

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年7月8日)の情報に基づき、一部情報を更新しています。

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