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ソットサスとデ・ルッキ、巨匠2人が「アレッシ」と共に奏でたデザインの魅力

  • 2026.9.17
Masaki Ogawa

「アレッシ」は、数々のデザイナー・建築家たちと日常を美しく、楽しいものにしてくれる多彩なデザインプロダクトを展開してきた。今春復刻されたソットサスによるテーブルウェア、“ラ・ベッラ・ターヴォラ”と、今年日本でローンチされたデ・ルッキによるキッチン家電の“プリッセ”にフォーカス。その魅力をひもとく。『エル・デコ』2026年10月号より。

Masaki Ogawa

La Bella Tavola designed by Ettore Sottsass

フォルムとラインが描く美しい食卓

エットレ・ソットサスがデザインし、「美しい食卓」を意味する“ラ・ベッラ・ターヴォラ”と名付けられたテーブルウェアのコレクション。スチール製品を主としてきた「アレッシ」が、1993年に初めて世に送り出したこの磁器のシリーズが、今春待望の復刻を果たした。

まずプレートのフォルムに注目したい。幅広のリムと、内側の明確な立ち上がり。輪郭がクリーンに描き出され、造形美が際立つ。ソットサスは「形式の純粋さ」とこれからにふさわしい「新たな古典」をつくり上げようとしたという。彼の求めた高いクオリティを実現するため、磁器において定評のあるドイツの製造工程が採用された。

ラインアップは、真っ白な“ラ・ベッラ・ターヴォラ”とライン入りの“ラ・ベッラ・ターヴォラ & マイ・ビューティフル・チャイナ”の2つ。青い線の微細なにじみは、ソットサスが重視したニュアンス。細部まで巨匠の美学が貫かれている。

<写真>“ラ・ベッラ・ターヴォラ&マイ・ビューティフル・チャイナ”よりフラットプレート(φ27cm)¥10,450 デザートプレート(φ20cm)¥8,250 スープボウル(φ23cm)¥9,460 コーヒー&ティーカップ用ソーサー(φ15cm)¥5,060 モカカップソーサー(φ12cm)¥4,400 “ラ・ベッラ・ターヴォラ”よりフラットプレート(φ27cm)¥8,030 コーヒーカップ(φ8.3cm)¥6,710 モカカップ(φ 7cm)¥5,500 “ヌオーヴォ・ミラノ”よりテーブルナイフ ¥7,260 テーブルフォーク ¥4,070 テーブルスプーン ¥4,070 コーヒースプーン ¥3,080 モカスプーン ¥2,750 デザートフォーク ¥3,850 デザートナイフ ¥6,490 “トゥエルジ”よりソルト・ペッパー&スパイスミル(φ7×H15cm)¥28,820(φ7×H23cm)¥36,960 “グラスファミリー”より白ワイングラス(H9cm)¥2,750 “トナーレ”よりカラフェ(φ9.5×H18cm)¥12,540/以上アレッシ ジャパン 他はスタイリスト私物

©BARBARA RADICE

エットレ・ソットサス
1917年オーストリア・インスブルック生まれ。建築家・デザイナーとして主にミラノを拠点に活動。80年代にデザイン集団メンフィスを立ち上げ、ポストモダンをけん引。プロダクトのほか、アートワークも精力的に行った。2007年没。

Masaki Ogawa

Plissé designed by Michele De Lucchi

プリーツをまとったキッチン家電

コーヒーメーカーやジャグ、それらの表面に施された凹凸が心地よいリズムを奏でている。これらは“プリッセ”というキッチン家電シリーズ。フランス語でプリーツ(折りひだ)を意味する言葉だ。デザインしたミケーレ・デ・ルッキは、ファッションのプリーツから着想を得たという。

「ファッションデザイナーがプリーツを使い、生地を彫刻的なアートへと昇華させるように、『プリッセ』はプリーツを施した紙のシートを用いて形づくられ、サルトリアが仕立てるようにしてアレッシによって工芸品のようにつくられています」。デ・ルッキは、鉛筆で描くことと、紙をプリーツ状に折ることによって検討を重ねていった。

2018年からシリーズが立ち上がり、日本では今年から「ドリップコーヒーメーカー」「サーモジャグ」「ハンドブレンダーセット」の展開がスタート。いずれの道具も軽やかにプリーツをまとい、おいしさとインテリアの両方で活躍する。

<写真>“プリッセ”よりドリップコーヒーメーカー(W28×D22.5×H35cm)¥52,360 ハンドブレンダーセット(ブレンダー取り付け時:φ7×H34cm)¥42,350 サーモジャグ(W20×D11×H32cm)¥24,640 “トゥエルジ”よりレモンスクイーザー(φ5×L14cm)¥6,270 “トナーレ”よりウッドプレート(φ22cm)¥10,230 カップライトグレー(H7cm)各¥4,840 「ラウンドワイヤーバスケット」(φ20.5 ×H7.7cm)¥26,730 /以上アレッシ ジャパン “KITテーブルTBL-01-GY”(W150×D75×H73cm)¥198,000/KIT SHOP 他はスタイリスト私物

Hearst Owned

<写真>デ・ルッキのスケッチ。光と影を描き分けながらデザインを検討した。

Hearst Owned

<写真>“プリッセ”のハンドブレンダーセットは持ち手に3つのツールを付け替えることで「つぶす、混ぜる、刻む、泡立てる」が可能。プリーツは手で持つ時の滑り止めにもなる。

Hearst Owned

<写真>“プリッセ”のサーモジャグは白のほか、赤、黒、グレー、グリーンも展開。

©GIOVANNI GASTEL

ミケーレ・デ・ルッキ
1951年、イタリア、フェラーラ生まれ。70~80年代にデザイナー集団のアルキミア、次いでメンフィスに参加。デザインのほか建築プロジェクトも多い。スタジオAMDL CIRCLEを創設。ミラノとヴァレーゼ県アンジェラに拠点を持つ。

Photo:MASAKI OGAWA Styling:YUKI NAKABAYASHI

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