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日付が変わって15分後に届いていた彼の長文→忘れられたと思った私が読み返した、半休の理由

  • 2026.9.18
ハウコレ

目覚めて枕の下から取り出したスマホには、日付が変わって15分後の受信時刻が残っていました。去年まで一度も遅れなかったおめでとう。その間、彼が何をしていたのかは、3行目のあとに書かれていました。

枕元のスマホには、彼へ送った「今日は早いの?」の既読だけが残っていました。

日付の変わり目に、必ず届いていました

彼とは付き合って3年。お互いの勤め先が離れていて、平日に会うのは難しく、会えるのはほとんど週末だけです。連絡は毎日チャットで、付き合ってから毎年、お互いの誕生日には日付が変わった瞬間におめでとうを送りあっていました。その日も、明日は誕生日だねという話はしていません。言わなくても届く。それを確かめたい気持ちが、私のどこかにありました。帰りの電車で送った「今日は早いの?」は、駅を出る前に既読になりました。返事は、部屋に着いても来ませんでした。

5分待って、10分待ちました

時計の表示が日付を変えても、チャットは既読のまま止まっていました。5分待ちました。去年までは、この数分の遅れさえありませんでした。10分待って、私は去年の自分の誕生日までチャットをさかのぼりました。同じ時刻に、同じ言葉が並んでいました。既読をつけてから返さない人が、日付の変わり目だけ覚えているはずはないと思いました。会えないまま迎える誕生日を、彼はもう気にしていないのだと、勝手に決めつけていたのです。

「おめでとうって、言ってほしかった」と打って、送らずに消しました。スマホを裏返して枕の下に押し込み、電気を消しました。泣いたのは、そのあとです。

長いメッセージに書かれていた、半休の理由

目覚ましの音で目を覚まし、枕の下からスマホを引き出しました。彼から届いていたのは、日付が変わって15分後。画面には、スクロールしないと読み切れない長さの文が並んでいました。泣いたまま、いつのまにか眠っていたようです。

1行目は「誕生日おめでとう。」でした。2行目は「遅くなってごめん、充電が切れてた。」でした。いつもの言葉と、遅れたことへの説明。ここまでは、ただの謝罪だと思って読んでいました。

3行目に「明日、午後から会いに行ける。」とありました。私はスクロールする手を止めて、その言葉を読み直しました。日付が変わったあとも、彼は「明日」と書いていました。続きにあった半休の日付は、今日です。会えないまま過ごすものだと思い込んでいた、今日の誕生日のことです。続きには、半休をもらえたこと、そのために残業して資料を仕上げたこと、電池が切れたまま駅の時計を見ていたことが、順番に書かれていました。

そして...

私は「充電、切らさないでよ。」と送りました。既読はすぐについて、「うん。会って謝る。」が返ってきました。

その日の待ち合わせの改札で、彼が最初に見せたのは、充電が満ちたスマホの画面でした。誕生日おめでとうと言われたのは、そのあとです。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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