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「何やってるの。早く起きなさい!」リレーで転んだ子供に声をかける母親。だが、先生の行動に心が温まった

  • 2026.9.18
「何やってるの。早く起きなさい!」リレーで転んだ子供に声をかける母親。だが、先生の行動に心が温まった

転んだ子に、うしろの席から声が飛んだ

よく晴れた土曜日、子どもの通う学校の運動会がありました。

午前の最後の種目はリレーで、保護者席からも大きな声援が飛んでいました。

三番手の子がバトンを受けて走り出した直後、足がもつれて土の上に転びました。

観覧席から「あっ」と声が上がり、その子はすぐには立ち上がれずにいました。

すると、私のすぐうしろから大きな声が飛びました。

「何やってるの。早く起きなさい!」

振り向くと、その子の母親と思われる女性が立ち上がっていました。

突然のことに焦ったのか、身を乗り出すようにしてトラックを見ています。

子どもが声のしたほうへ顔を向けると、女性はもう一度言いました。

「ほら、何やってるの。早く起きなさい!」

励ますつもりだったのかもしれません。

ただ、子どもの顔はさらにこわばったように見えました。

隣にいた人も心配そうにトラックを見ながら、小さく言いました。

「びっくりしちゃったよね…」

私も何も言えず、その子の様子を見ていました。

先生が最初に聞いたのは「走れる?」だった

コースの内側にいた担任の先生が、小走りでその子のところへ向かいました。

先生は観覧席には目を向けず、まず子どものそばにしゃがみました。

「大丈夫?どこか痛い?」

子どもは少しだけ間を置いてから、先生の顔を見ました。

「まだ走れそう?」

今度は小さくうなずきました。

先生は急かさず、「じゃあ、慌てなくていいよ。行けそうになったら行こう」と声をかけました。

子どもは自分で立ち上がると、再び走り始めました。ほかの組はすでに先へ進んでいましたが、その子は途中で止まることなく、最後の白線まで走りました。

ゴールしたところで、先生が迎えました。

「最後まで行けたね。よく頑張ったね」

子どもはまだ少し涙をこらえるような顔をしていましたが、先生の言葉に小さくうなずきました。

うしろにいた女性も、今度は声を上げず、その姿をじっと見ていました。

帰り道、私は夫にその出来事を話しました。

「転んだ子にね、後ろから『早く起きなさい』って大きな声が飛んだの」

夫は少し驚いた顔をしました。

「親も焦ったんだろうけど、転んだ本人はもっと焦るよね」

「うん。でも先生が急かさずに声をかけて、その子、最後まで走ったんだよ」

校門を出るころ、少し先にその子の姿が見えました。白い帽子を手に持ち、家族と思われる人たちと一緒に歩いていました。

転んだときに必要な言葉は、「早く」ではなく、まず「大丈夫?」なのかもしれません。先生の声のかけ方が、帰り道まで心に残っていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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