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親に「厳しく育てられた人」の特徴とは。幼少期に厳しい家庭で育った人は、こんな性格になりやすいかも

  • 2026.9.16

子どもの頃から親に厳しく育てられてきた。ルールや礼儀を大切にする家庭で育つこと自体は、決して悪いことではありません。しかし、その厳しさの度合いによっては、生きづらさに繋がることもあります。

厳しい家庭で育った人には、どんな特徴が見られやすいのでしょうか。約20年の教育経験を持ち、不登校や発達特性などの相談支援を行う元教諭・貞盛秀明さん監修のもと、厳しいしつけのメリット・デメリットまで解説していきます。

幼少期に厳しく育てられた人に見られやすい特徴とは

幼少期に厳しく育てられた人には、次のような特徴が見られることがあります。もちろん育った環境や本人の性格によっても表れ方はさまざまなので、傾向のひとつとしてください。

自己肯定感に影響が出やすい

結果を厳しく評価される環境で育つと、「ありのままの自分では認められない」という感覚を抱きやすくなります。良い成績や結果を出したときだけ褒められる経験を重ねると、自分の価値を成果でしか測れなくなってしまう人もいるでしょう。

これは意志が弱いからではなく、子どもなりに親からの愛情や承認を得ようとした結果、身についた考え方のクセと言えます。何かを達成しても素直に喜べず、「次はもっと頑張らなければ」と自分を追い込んでしまう人もいます。

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完璧主義的な考え方になりやすい

厳しいしつけの中で「こうあるべき」という基準を強く求められて育つと、その基準が大人になっても心の中に残り続けることがあります。

少しのミスも許せなかったり、「ちゃんとやらなければ」という思考にとらわれやすくなったりするのは、こうした背景が関係していると考えられています。

物事を「できた・できなかった」の二択で捉えてしまい、途中経過や努力そのものを評価しにくくなる人もいるでしょう。

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人の評価を気にしやすくなる

親からの評価が愛情や承認と結びついていた場合、大人になっても他者からの評価を過度に気にしやすくなることがあります。

誰かに褒められないと不安になったり、周囲の顔色をうかがいすぎてしまったりするのは、幼少期に培われた対人関係のパターンが影響しているのかもしれません。

職場や友人関係でも、相手の反応ひとつで気持ちが大きく揺れてしまう人もいます。

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厳しく育てられた人あるある!「休むと罪悪感が湧く」理由

厳しく育てられた人の中には、休むことに罪悪感を覚えてしまう人が少なくありません。

「サボってはいけない」「常に頑張っていなければならない」といった価値観を厳しく教え込まれると、その基準が心の中に取り込まれ、大人になっても自分を厳しく律し続けてしまうことがあります。

休んでいる自分を見ると、まるで「サボっている」かのように感じられ、落ち着かなくなってしまうのです。何もしていない時間があると、つい予定を詰め込んだり、家事や仕事を探してしまったりする人もいるでしょう。

これは、子どもの頃に身につけた「頑張らなければ認めてもらえない」という思い込みが、今も自分自身を縛り続けているサインかもしれません。

休息は決して怠けではなく、心身を整えるために必要な「業務」であると、繰り返し意識してみましょう。

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どうしても罪悪感が出てしまう場合

とはいえ、頭で理解しても罪悪感はなかなか消えません。おすすめは、休む時間をあらかじめ予定に書き込んでしまうことです。「日曜の午前は何もしない」と先に決めておけば、その時間は予定どおりに過ごしているだけということになります。

やるべきことをやっている状態になるので、罪悪感が入り込む隙が少なくなります。

厳しいしつけがもたらす影響とは。メリットとデメリットがある

厳しいしつけには、良い面と難しい面の両方があります。厳しさが少なければよいという単純な話でもありません。どちらの面も踏まえたうえで考える必要があります。

厳しい家庭で育ったメリット

規律やルールを大切にする家庭で育つと、責任感や忍耐力、物事に真摯に取り組む姿勢が身につきやすくなります。

目標に向かって努力を続ける力や、社会のルールを守る意識が育ちやすいのも、厳しいしつけのポジティブな側面と言えるでしょう。

困難な状況でも粘り強く取り組める力は、大人になってからも大きな強みになります。

厳しい家庭で育ったデメリット

一方で、厳しさが行き過ぎると、自分の気持ちを素直に表現しにくくなったり、失敗を過度に恐れたりする傾向が強まることがあります。

常に評価を気にしながら過ごすことで、心が休まる時間が少なくなってしまう人もいるでしょう。

挑戦する前から「失敗したらどうしよう」という不安が先に立ち、新しいことに踏み出しにくくなるケースもあります。

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「大事にされている・愛されている」と「厳しすぎる躾」の違い

ここで悩むのが、子どもの将来を真剣に考えて愛ゆえに厳しくしている場合と、ただ厳しすぎる躾の違いです。どう異なるのでしょうか?

しつけの厳しさそのものより、そこに愛情や温かさが伴っているかどうかがポイントです。

子どもの言い分に耳を傾け、応えようとしているか

発達心理学では、親の関わりを「どれだけ子どもに求めるか」と「どれだけ子どもの求めに応えるか」という二つの軸で捉える考え方が知られています(アメリカの発達心理学者バウムリンドによる分類)。

この考え方によれば、求める水準が高くても、子どもの言い分に耳を傾け、応えようとする関わりであれば、子どもは自立と安定した自己肯定感を育みやすいとされています。

一方、期待や規律だけが高く、温かさが伴わない場合には、自己肯定感の低下や不安につながりやすいでしょう。

厳しさそのものが問題なのではなく、その厳しさに「あなたのことを大切に思っている」という気持ちが伴っているかどうかが分かれ目になるのです。

「あなたのためを思って」は本当に子どものためになっているのか

「あなたのためを思って」という言葉であっても、子どもの気持ちを置き去りにした一方的な要求が続く場合は、注意が必要です。

近年では、こうした善意に基づく行き過ぎたしつけが「教育虐待」として問題視されることもあります。子どもが受け止められる限度を超えて、勉強や習い事、進路の選択を強いる行為を指す言葉です。

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大切なのは、厳しさの中に「あなたを大切に思っている」という気持ちがきちんと伝わっているかどうか。

もし、自分の育った環境を振り返って苦しさを感じる場合は、一人で抱え込まず、公認心理師や臨床心理士などのカウンセラー、お住まいの自治体が設けている心の健康相談窓口など、専門家に話を聞いてもらうことも選択肢のひとつです。

読んで不安になった方へ。監修者からのメッセージ

ここまで読んで、いくつか思い当たった方もいるかもしれません。最後に三つだけ、お伝えしておきたいことがあります。

一つめ。当てはまったからといって、この先そうなると決まったわけではありません。ここで挙げたのはあくまで傾向であり、同じ家庭で育っても表れ方はまったく違います。

二つめ。この記事は、親を責めるためのものではありません。当時の親には当時の事情があり、多くの場合、本人はよかれと思ってやっています。原因を特定したところで、過去は変わりません。それより、今の自分がその基準に縛られていないかを見るほうが、ずっと役に立ちます。

三つめ。もし今、子育ての最中にこの記事を読んでいるなら。厳しくするのをやめる必要はありません。確認したいのは、その厳しさが伝わっているかどうかだけです。叱ったあとに理由を伝えているか。子どもが言い返してきたとき、最後まで聞けているか。この二つができていれば、多少厳しくても、子どもには届いています。

参考
・独立行政法人経済産業研究所(RIETI)「子育てのあり方と倫理観、幸福感、所得形成-日本における実証研究-」

監修者プロフィール

貞盛 秀明(さだもり ひであき)

元小学校教諭。特別支援学校小学部の担任も経験。教員歴十数年、進学塾講師を含めるとおよそ二十年。現在はオンライン専門の教育相談室「ボーダレススター」を運営し、不登校・発達の特性・学習のつまずき・学校との関係づくりについて、保護者と子どもの相談を全国から受けている。小学校・特別支援学校・幼稚園教諭免許、JADP認定上級心理カウンセラー。
ホームページ:https://www.borderless-star.com/
Instagram:https://www.instagram.com/borderless_star/

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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