1. トップ
  2. 秋の日陰でも花は楽しめる!植えっぱなしOKの宿根草・球根+一年草など草花8選と育て方の注意点

秋の日陰でも花は楽しめる!植えっぱなしOKの宿根草・球根+一年草など草花8選と育て方の注意点

  • 2026.9.15

秋の日陰でも花は楽しめる!植えっぱなしOKの宿根草・球根+一年草など草花8選と育て方の注意点

夏の間は強光線を避けられてありがたい環境だった日陰も、秋からは寂しい印象と諦めていませんか。秋の日陰で楽しめる草花は意外に種類豊富です。植えっぱなしで秋の訪れを告げてくれる宿根草や球根植物、晩秋にはパンジーなどと植え替えられる始末のよい一年草も紹介します。

日陰で楽しめる草花のバラエティー

私は4階建てアパートの北東角にある小さな花壇で、草花を育てていて、日が当たるのは1日2~3時間です。おまけに花壇の一部は軒下なので雨も当たりません。植物にとって「乾燥した日陰」というのは、もっとも過酷な環境だそうです。それでも水やりを忘れなければ大丈夫。かなり多彩な草花が咲きます。

このように1日に2~4時間ほどの日がさす場所を「半日陰」と呼びます。直射日光はささないけれど、木漏れ日や周囲の建物からの反射光など、間接的な光や周囲が開けて明るい場所は「明るい日陰」。建物の北側のように日ざしが全くない場所を「日陰」といいます。

半日陰や明るい日陰なら、多くの種類の草花が楽しめます。日陰でも光の届きやすい高い位置に吊り鉢で栽培したり、耐陰性のある草花なら育てることが可能です。日陰に強い植物は一年草から宿根草、球根植物に低木と、意外なほどバラエティー豊か。

明るい日陰なら、品種を選べばバラだって咲きます。半日陰ではたいがいの草花が育てられますが、ややひょろひょろしたり花数が少なめだったりという影響があります。逆に夏の強光線を苦手にしたり、耐暑性の弱い植物は、日陰気味の方が育てやすいこともあるのです。

秋の日陰を魅力的に彩る草花8選

夏の暑さに植物も人もグッタリしたころ、私の花壇で咲き出すのがゼフィランサスです。放っておいても秋の訪れを告げてくれる、晩夏に元気をもらえるこうした草花を紹介します。

まったく手間なく秋の訪れを告げる花【ゼフィランサス】

開花期:6~10月
草丈:20~30㎝

和名でタマスダレ(ゼフィランサス・カンディダ)と呼ばれる白花と、ピンクのサフランモドキ(Z.グランディフロラ)がおもに出回ります。常緑性の球根植物で、植えっぱなしでよく咲き、分球してよくふえるので、花壇の縁取りや垣根の下草などにぴったり。鉢植えは4~5年ごとに植え替えます。

日本の気候によく合った帰化植物【シュウカイドウ】

開花期:8~10月
草丈:30~70㎝

江戸時代に中国から渡来して、日本各地で自生している帰化植物。湿り気のある林床などを好むため、日陰の庭では樹木などの下草に最適です。ベゴニアの仲間ですが、耐寒性も強くて戸外で冬を越し、秋に葉腋にできるムカゴによってふえます。枝垂れ咲く花に風情があります。

秋には大きなドーム状の株になる【インパチェンス】

開花期:5~11月
草丈:20~40㎝

初夏から晩秋まで長く咲く一年草として親しまれていますが、涼しくなるとギアを上げるように大株に育ってよく咲きます。11月に球根やパンビオを植えようと思っても、なかなか場所を譲ってくれないほどです。ミニバラのようにエレガントな八重咲きのカリフォルニアローズ・シリーズも人気。

日本生まれでお行儀のよい常緑多年草【ヤブラン(リリオペ)】

開花期:8~10月
草丈:20~30㎝

オーナメンタルグラスの人気が出てからは、リリオペと呼ばれることが増えた日本原産種です。丈夫な多年草で放っておいても変わりない姿をキープしてくれるので、グラウンドカバーとして長く愛され、公園緑化などにも利用されます。斑入りなどの園芸品種も多彩です。

お彼岸ごろを華やかに彩る【リコリス】

開花期:8~10月
草丈:30~50㎝

日本では曼殊沙華(まんじゅしゃげ)(リコリス・ラディアナ)がヒガンバナとも呼ばれ、あまり好まれない向きがありましたが、欧米では秋の華やかな花として人気です。ナツズイセンやキツネノカミソリなど、仲間も多彩。半日陰で咲きますが、乾かし気味を好みます。

ふんわり明るく日陰に群れ咲く【ユーフォルビア】

開花期:5~12月
草丈:30~40㎝

最近では多肉植物として人気のユーフォルビアですが、仲間のポインセチアのように苞と呼ばれる部分が花のように観賞価値が高い園芸品種群があります。ダイアモンドフロストなどのシリーズや‛白雪姫’など。日陰で育てると白い小花が群れ咲くようで、カスミソウに似た効果があります。低木ですが、耐寒性がないので一年草扱い。

明るい日陰の下草や小鉢づくりで人気【ダイモンジソウ】

開花期:9~11月
草丈:5~20㎝

日本をふくむ東アジアに自生する多年草です。自生する地域によって変種があり、コレクションを楽しむこともできます。耐寒性はあるものの、冬は落葉して春に新芽を出します。小さくても漢字の「大」の字形の花が愛らしく、八重咲きや花色なども多彩な園芸品種が流通。

群れ咲き風にそよぐさまが秋の風情【シュウメイギク】

開花期:8~11月
草丈:30~120㎝

大株に育ち、かわいらしい花を群れ咲かせるので人気があります。古い時代に中国から渡来し、キブネギクのように帰化植物になったものも。花弁に見えるのは萼片なので長く楽しめるのもうれしいところです。高温や乾燥に弱いので、株元に直射光が当たらない場所で栽培します。

日陰で咲かせる花育ての注意点

購入した苗を日陰で育てて大丈夫か心配な場合は、鉢植えで日陰に置いて様子をみるのがおすすめです。弱っていくようでしたら日なたに移し、ゆっくりでも茎葉を広げるようなら、その場所で栽培できます。あまり怖がらずに、日陰の可能性を試してみましょう。

また、日陰では日なた以上に風通しのよい環境を心がけます。伸びた茎葉は早めに切り戻して、風の通り道を確保。とくに地面に近い位置を風が抜けるように心がけます。庭植えの場合はよほど乾燥した場合だけ水やり、鉢植えも表土が乾いてからたっぷり与えます。過湿になると根腐れしやすいので気をつけてください。

今回紹介した草花は、今秋はもう開花が間にあわないものもあるかもしれません。でも、苗が入手できたら寒くなる前に植えておくと、来秋の日陰を華やかにあるいはしっとりした風情で彩ってくれます。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ