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「ちゃんと拾ってください」公園でゴミ捨てを疑われた私。だが、私が公園で行っていたのは

  • 2026.9.15
「ちゃんと拾ってください」公園でゴミ捨てを疑われた私。だが、私が公園で行っていたのは

手のひらの葉を、ゴミだと言われた

近所の公園を通るとき、植え込みのそばに落ちた葉に虫がついているのを見つけると、木の根元へ移してやることがあった。

遊歩道に近い場所では、人に踏まれそうで気になってしまうのだ。

その日も、虫のついた葉を一枚拾い、近くの木の根元へそっと置いた。

立ち上がったところで、うしろから声が飛んできた。

振り返ると、以前「このあたりの掃除をしている」と話していた年配の女性が立っていた。

「ちょっと、あなた。今、ゴミを捨てたでしょ?」

突然のことで、私は一瞬何を言われたのか分からなかった。

「え?違います。これ、虫がついていた葉なんです。踏まれそうだったから、こっちに移しただけで……」

女性は木の根元を指さした。

「でも、そこに置いたでしょう。ちゃんと拾ってください」

「あの、本当にゴミじゃないんです。ほら、虫がついていて……」

私はもう一度しゃがみ、葉を拾って手のひらにのせた。

けれど女性は、ちらりと見ただけで首を横に振った。

「私、ちゃんと見てたの。ゴミを捨てたでしょ」

そこまで言い切られると、何を話しても聞いてもらえない気がした。

「……分かりました。持って帰ります」

納得したわけではなかった。それでも、これ以上その場で言い合う気にはなれず、私は葉を手にしたまま頭を下げた。

女性は「そうしてちょうだい」と言うと、そのまま離れていった。

私は言いたかったことを飲み込んだまま、公園を出た。

家に帰ってから、その日のことを家族に話した。

「今日さ、公園で『ゴミを捨てたでしょ』って二回も言われたんだよ」

「え、虫を移してただけなんでしょ?」

「そう。葉まで見せたんだけど、全然聞いてもらえなくて」

「それは嫌だったね…」

その一言を聞いて、ようやく少し肩の力が抜けた。

ベンチにいた人が、3度だけ言葉を置いた

それからしばらく、私はその公園で虫を見つけても、なるべく手を出さないようにしていた。

また同じことを言われるかもしれないと思うと、以前のようには動けなかった。

それでも夏の終わり、遊歩道の端に、虫のついた葉が落ちているのを見つけた。

少し迷ったが、人に踏まれそうだったので拾い、近くの木の根元へ移した。

すると、背中のほうから足音が近づいてきた。

振り返ると、あの女性だった。

また何か言われる。

そう思ったところで、近くのベンチに座っていた別の近所の人が立ち上がった。

「今の、ゴミじゃなかったですよ。虫がついた葉でしたよ」

女性は足を止めた。

「でも、この人、そこに何か置いたでしょう?」

するとベンチの人は、木の根元を見ながら答えた。

「ええ。でも私、さっきから見てました。拾った葉を木のところに移しただけですよ」

女性は私とベンチの人を交互に見た。

「私には、また捨てたように見えたんだけど…」

ベンチの人は声を荒らげることなく、もう一度だけ言った。

「大丈夫ですよ。本当に捨ててませんでしたから」

しばらく黙っていた女性は、小さく「そうだったの」と言った。

それ以上こちらを責めることはなく、そのまま来た道を戻っていった。

私は思わず、ベンチの人に頭を下げた。

「ありがとうございました」

「いえ。ずっと見えてたので、違うのになって思って」

その人は木の根元をちらりと見た。

「あそこなら、踏まれずにすみそうですね」

「はい。ありがとうございます」

誰かが強く言い返したわけでも、女性が大げさに謝ったわけでもない。

ただ、見ていたことをそのまま伝えてくれる人が一人いただけだった。

それでも、その日の帰り道は、前に同じ公園を出たときより少しだけ気持ちが軽かった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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