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「広告ではもっと安かったはずよ」レジで譲らない女性。店長が2枚の広告を並べて分かった勘違い

  • 2026.9.14

夕方のレジで、列が止まった

夕方のレジは、一日でいちばん混む時間帯です。値引きシールが貼られるころには、買い物かごが次々と台に置かれていきます。

その日、商品を読み取ったところで、目の前の女性が画面を見て眉をひそめました。

「ちょっと待って。これ、もっと安かったはずよ」

「こちらの商品ですか?」

「そう。広告で見たもの。こんな値段じゃなかったと思うんだけど」

私はレジ横に置いてある広告を開きました。似た商品は載っていましたが、女性が持ってきたものとは内容量が違います。

「広告に載っているのはこちらのサイズですね。お持ちの商品とは量が違うようです」

すると女性は商品と広告を見比べました。

「でも、同じ名前でしょう?棚でも隣に並んでたわよ」

「同じシリーズなんですが、こちらは五百グラムの商品なんです」

「じゃあ、私が間違えたってこと?」

少し声が大きくなりました。

後ろには四人ほど並んでいます。私はもう一度説明しましたが、女性は納得できない様子でした。

「だって、広告ではもっと安かったもの。私、ちゃんと見たのよ」

ここで私だけで話を続けるのは難しいと思い、応援のランプを押しました。

「少々お待ちいただけますか。確認できる者を呼びますので」

女性はため息をつきながらも、「ええ、お願い」とその場で待ってくれました。

店長が並べた、2枚の広告

ほどなくして店長が来ました。私はレジの内側で、これまでのやり取りを短く説明しました。

「お客様は広告で見た価格と違うとおっしゃっていて、確認したところ内容量が別の商品でした」

女性もすぐに続けます。

「そうなの。でも私、この値段を広告で見たのよ。だからおかしいと思って」

店長は手元の広告を確認すると、「少しお待ちください」と事務所へ戻りました。

持ってきたのは、先週の広告です。

店長は今週号と先週号をカウンターに並べました。

「お客様がおっしゃっているのは、こちらではないでしょうか」

先週号の下のほうに、女性が覚えていた価格が載っていました。

女性が身を乗り出します。

「あ、これ。これよ」

店長はその横に書かれた内容量を指しました。

「こちらは三百グラムの商品ですね。今日お持ちいただいたものは五百グラムなので、別の商品になります」

女性はしばらく二枚の広告を見比べていました。

「…あら。これ、先週の広告だったのね」

「はい。商品もよく似ていますので、分かりづらかったかもしれません」

「そう。てっきり同じものだと思ってたわ」

さっきまでの強い口調が少しやわらぎました。

「じゃあ、このままでいいです。お願いします」

私は会計を再開しました。

女性が袋を提げて立ち去ると、止まっていた列もまた動き始めました。

店長は二枚の広告を重ねながら、私に小声で言いました。

「最初の説明で合っていましたよ。似ていますから、勘違いされたんでしょうね」

「ありがとうございます。途中で私も不安になってしまって」

「こういうときは呼んでもらって大丈夫です」

店長はそう言って、先週の広告を手に事務所へ戻っていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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