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「あ…そんなに匂ってました?」おにぎり、化粧ポーチ、そしてスプレー缶。女性の電車内での行動に、乗客が注意した結果

  • 2026.9.13
「あ…そんなに匂ってました?」おにぎり、化粧ポーチ、そしてスプレー缶。女性の電車内での行動に、乗客が注意した結果

隣に座った女性が、次々と荷物を取り出した

平日の夕方、仕事を終えて電車に乗ったときのことです。

車内はそれなりに混んでいましたが、運よくロングシートの端に座ることができました。

降りる駅までは、あと四十分ほどあります。

しばらく窓の外を眺めていると、途中の駅から私と同じくらいの年齢に見える女性が乗ってきました。

女性は大きめの手提げを抱え、私の隣に空いていた一人分のスペースへ腰を下ろしました。

「すみません」

そう小さく言って座ると、すぐに手提げの中を探り始めます。

隣の席に腰をかけた女性

最初に取り出したのは、おにぎりでした。

包装を開ける音がして、女性はうつむいたまま急ぐように食べ始めました。

私は少し驚きましたが、

「お腹が空いてるのかな」

と思い、そのまま気にしないようにしていました。

ところが、おにぎりを食べ終えた女性は、今度は小さな鏡と化粧ポーチを取り出しました。

鏡を顔の近くまで持ち上げ、口元や目元を直し始めます。

電車が揺れるたびに、化粧道具がポーチに当たって、こつこつと音を立てました。

私は何度か横目で見ました。

少し離れたところに座っている人も、こちらをちらりと見ています。

(すみません、ちょっと…)

一度はそう言いかけました。

けれど、声にはできませんでした。

これくらいで注意するのは細かすぎるかもしれない。

隣で化粧をする女性

もうすぐ終わるかもしれない。

そう思っているうちに、数分が過ぎました。

三つ目に取り出したものに、周囲が反応した

すると女性は、再び手提げの中へ手を入れました。

今度取り出したのは、手のひらほどの小さなスプレー缶でした。

女性は何度か缶を振ると、そのまま自分の髪へ向けました。

シュッ。

甘い香りが一気に周囲へ広がりました。

思わず私は息を止めました。

隣なので、香りをかなり強く感じます。

向かい側に立っていた人が少し顔をそむけ、数席離れた女性も鼻元へ手をやりました。

さすがにこれは…。

私は女性のほうを見ました。

今度こそ声をかけようとした、そのときです。

少し離れた席に座っていた女性が、先に口を開きました。

「すみません。車内なので、それはちょっと控えてもらえますか?」

スプレーを持っていた女性の手が止まりました。

「えっ?」

注意した女性は、少し申し訳なさそうに続けました。

他の女性が注意した

「けっこう香りが広がってて…。苦手な人もいると思うので」

そこで初めて、女性は周囲を見回しました。

向かいに立っていた人も、近くに座っていた人も、なんとなくこちらを見ています。

女性の表情が変わりました。

「あ…そんなに匂ってました?」

「結構しますね」

別の乗客が小さく答えました。

女性は自分の手に持っていた缶を見てから、慌てて手提げへしまいました。

「すみません。本当に気づいてなくて…」

鏡も化粧ポーチもまとめて片づけ、膝の上には手提げだけが残りました。

その後、女性は何も取り出しませんでした。

数駅先で女性が立ち上がります。

降りる直前、女性は私のほうを見ました。

「隣でいろいろやっちゃって、すみませんでした」

突然言われ、私は少し慌てました。

「あ、いえ…」

女性は小さく頭を下げ、そのままホームへ降りていきました。

扉が閉まり、電車が動き始めます。

謝る女性

私は結局、自分から注意することはできませんでした。

けれど、自分だけが気にしすぎていたわけではなかったのだと分かり、少しだけ肩の力が抜けました。

さっきまで何度も手提げから物が出てきていた隣の席は、今では何事もなかったように空いていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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