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「醤油の位置、動かさないで」高熱で寝込んだ妻より調味料の並びを先に直した夫、翌朝の台所で手に取った容器

  • 2026.9.12
「醤油の位置、動かさないで」高熱で寝込んだ妻より調味料の並びを先に直した夫、翌朝の台所で手に取った容器#image_title

夜中に、調味料を並べ直す夫

夫は普段、とても穏やかな人です。

けれども、家の中の物の位置にだけは異常に細かくて、私や子どもが少しでも動かすと、黙って直しに来ます。

とくに台所の調味料は、左から醤油、みりん、酒、酢、油と決まっていて、順番が入れ替わることを許しません。

ある日、私が掃除のために並びを変えて置いたところ、その夜のことです。

物音で目が覚めて台所をのぞくと、夫が暗がりの中で、調味料を一本ずつ元の順番に戻していました。

「醤油の位置、動かさないで」

私が寝込んだ日も、夫はまず台所へ寄りました

注意すると、夫は「落ち着かないだけだよ」と言います。悪気がないのはわかるのですが、私はその光景が忘れられませんでした。

そしてある日、私が高熱を出して寝込んだときのことです。夫は寝室に来る前に、まず台所へ寄りました。

並べ直す音が聞こえて、そのあとでようやく、寝室のドアが開いたのです。

「大丈夫?」

私は天井を見たまま、返事ができませんでした。

この人にとって、私は調味料の後なのだと思ってしまったからです。

熱よりも、その順番のほうがこたえました。

翌朝、台所に並んだ無地の容器

 

熱が下がった翌日、同じ形の容器を五本買いました

熱が下がった翌日、私は買い物に出かけました。

買ってきたのは、同じ形、同じ色の、まっ白な調味料の容器を五本です。

私はその夜のうちに、醤油もみりんも酒も酢も油も、全部その容器に詰め替えました。

ラベルは、どこにも貼りませんでした。

翌朝、夫は白い容器の前で動けなくなりました

翌朝、台所に立った夫は、五本の白い容器の前で固まりました。

どれが醤油かわかりません。

ふたを開けて、においを確かめようとしています。

順番を直そうにも、直す基準がないのです。

夫は一本を手に取って、しばらく眺めてから、こちらを振り返りました。

「どれが、醤油…?」

「並びが気になるなら、好きな順に置いていいよ」

「落ち着かないだけ、なんだよね?」

私はマグを持ったまま、ひとつだけ聞きました

夫は容器を持ったまま、動けなくなりました。

そして小さな声で「順番じゃなくて、中身を見ればよかったのか」とつぶやいたのです。

私はその横で、言いたかったことをひとつだけ伝えました。

「私が寝込んだ日も、先に台所に行ったよね」

夫はしばらく黙ってから、深く頭を下げました。

その週末、夫は自分でラベルを作って貼りました

その週末、夫は自分でラベルを作って、五本の容器に貼りました。

貼り終えたあと、順番はばらばらのままにしてあります。私が並びを変えても、もう直しに来ることはありません。

私が風邪をひいた日には、台所より先に、寝室のドアが開くようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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