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「やっぱりベールダウン、やらせて」式直前に突然望んだ母。戸惑う私に見せた、母なりの本音とは

  • 2026.9.11
「やっぱりベールダウン、やらせて」式直前に突然望んだ母。戸惑う私に見せた、母なりの本音とは

式の3分前に、母が言い出した

控室の鏡の前で支度を終え、私は介添えの女性から最後の説明を受けていました。

扉が開くまで、あと数分というところです。

打ち合わせのとき、ベールダウンをするかどうか聞かれましたが、私も母も「なくて大丈夫です」と答えていました。

そのため、当日もそのまま入場する予定でした。

ところが、廊下にいた母が急に控室へ入ってきました。

「ねえ、やっぱりベールダウン、やらせて」

私は思わず母の顔を見ました。

「今から?」

「うん。今さらなんだけど…やっぱり、やっておきたくなった」

介添えの女性が時計を確認します。

「入場まで3分ほどですが、簡単に立ち位置だけ確認すれば大丈夫です」

私は少し迷いました。

扉の向こうでは、夫になる人もすでに待っています。

それでも、母がそこまで言うならと思い、「お願いします」と答えました。

母の突然のお願い

介添えの女性がベールを整え、母に立つ位置を伝えます。

母はいつものように何か言うわけでもなく、落ち着かない様子で何度か手を組み直していました。

ベールを下ろす直前、母が口を開いた

やがて扉が開き、私は母の前まで進みました。

教えられたとおりに少し腰を落とすと、母が両手でベールの端を持ちます。

その瞬間、母の手が止まりました。

「私ね、ちゃんと育てられたのかなって、何度も思ったよ」

思いがけない言葉に、私は顔を上げそうになりました。

母はベールを持ったまま、少し困ったように笑いました。

「でも、今日のお前を見てたら…まあ、間違ってなかったのかなって思う」

決してきれいな言い方ではありませんでした。

母らしいと言えば、母らしい言葉でした。

そして最後に、小さく付け足しました。

「幸せになりなさい」

ベールが静かに下ろされました。

母の言葉

母は私の肩を軽くたたくと、そのまま親族席へ戻っていきます。

私は何も返せないまま、祭壇へ向かって歩き始めました。

夫の隣まで行くと、小さな声で聞かれました。

「お母さん、何て言ってたの?」

「…あとで話す」

それだけ答えるのが精いっぱいでした。

夫との会話

あとになって母に、どうして急にベールダウンをしたくなったのか聞いたことがあります。

すると母は、「あんたが花嫁の格好してるの見たら、やっぱり最後に何かしておきたくなっただけ」と答えました。

母から聞いた本音

式の3分前に突然変わった予定。

あのときは驚きましたが、今では、母なりに娘を送り出そうとしてくれた時間だったのだと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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