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「無料なんだから、1個くらいいいでしょ」4人家族なのにガムを5個取った男性。だが、店員が譲らず返した正論

  • 2026.9.13
「無料なんだから、1個くらいいいでしょ」4人家族なのにガムを5個取った男性。だが、店員が譲らず返した正論

会計を待つ家族の前に、小さなかごがあった

休みの日の昼、家族と食べ放題の店に出かけた。

店内は子ども連れの客でにぎわっていて、食事を終えたころにはレジにも数組の列ができていた。

私の二つ前に並んでいたのは、男性と連れの女性、それに小さな子ども二人の家族だった。

カウンターの横には、個包装された粒ガムが入った浅いかごが置かれていた。

会計を終えた客向けのサービスらしく、そばには「お一人様1個まで」という案内が出ている。

順番を待っていた男性が、それに気づいて手を伸ばした。

一つ、二つと手に取り、そのまま続けて全部で5個。

隣にいた女性が男性の手元を見て、小さな声で言った。

「ねえ、うち4人だよ」

男性は手の中を見てから、気にする様子もなく答えた。

「いいじゃん。無料なんだし、1個くらい」

女性は少し困った顔をしたものの、ちょうど会計の順番が来たため、それ以上は何も言わなかった。

「1個くらい」と男性は言った

店員は会計を済ませ、男性へレシートを渡そうとしたところで、その手元にあるガムに気づいた。

「すみません。そちらのガム、お一人様1個までなんです」

男性は一瞬きょとんとしてから、家族のほうを振り返った。

「でも、4人いるよ?」

「はい。4名様なので、4個まででお願いしています」

店員は申し訳なさそうに言った。

男性は手の中の5個を見て、少し眉を寄せる。

「ええ?たった1個だよ。無料なんだから、それくらいいいでしょ」

声は怒鳴るほどではなかったが、さっきより明らかに強くなっていた。

それでも店員は表情を変えなかった。

「すみません。ほかのお客様にも、お一人様1個でお願いしているので」

少し間があった。

すると連れの女性が男性の袖を軽く引いた。

「もういいじゃん。1個戻そう」

男性はまだ納得していないようだったが、後ろに列ができていることにも気づいたのだろう。

「…分かったよ」

そう言って、手の中から一つだけガムをかごへ戻した。

声を荒らげることはなかった

店員は「ありがとうございます」と短く頭を下げた。

男性もそれ以上は何も言わず、4個のガムを家族に渡しながら出口へ向かっていった。

やり取りはほんの短いものだったが、後ろで見ていた私は少し驚いた。

相手の声が強くなっても、店員は言い返したり、責めたりはしなかった。ただ、店の決まりだけを落ち着いて伝えていたからだ。

私の会計の番になるころには、レジはすっかりいつもの雰囲気に戻っていた。

会計を済ませ、私もかごからガムを一つ取る。

すると店員は、先ほどと変わらない声で言った。

「ありがとうございました」

穏やかに話すことと、必要なところで譲らないことは両立できるのだと、妙に印象に残った出来事だった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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