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魅惑のラトビア旅|中世の都市構造が残るリーガ旧市街を散策

  • 2026.9.10
fujingaho

ラトビアは、地理的にはリトアニアとエストニアに挟まれた中央に位置するバルト三国の一つ。過去にはロシアやスウェーデンなどの大国に支配された複雑な歴史をもつが、民族としての誇りを胸に、独自の文化を育んできた。

首都リーガの美しい街並みをはじめ、クラフト好きには堪らない手工芸品、味わい深い郷土料理、ピルツ(=サウナ)など多様な魅力に溢れ、日本でも近年は観光地として注目されつつある。

ラトビアの首都・リーガを起点にした濃密な旅。4回の連載に分け、その魅力をたっぷりとお届けしよう。

さまざまな時代の建築群が残る旧市街から新市街へ

ラトビアの首都、リーガを訪れたのなら、まずは旧市街を歩いてみたい。

リーガは1201年、ドイツ人司教アルベルトによって建設された港湾都市で、ロシアと西ヨーロッパを繋ぐ交易の要衝として栄えてきた。なかでも旧市街は、ダウガワ河と市内を流れるピルセータス運河(シティ・カナル)に挟まれた、比較的コンパクトなエリアだ。

聖ペテロ教会の展望台から見晴らした、首都・リーガの街並み。手前の赤茶の屋根瓦が見える建物は旧市街。ダウガワ河を挟んで対岸の、橋の袂に見える特徴的な現代建築は、ラトビア国立図書館。ラトビア出身の建築家グンナー・ビルケルツによる設計で、通称「光の山」と呼ばれています。 fujingaho

リーガ歴史地区には中世以来の都市構造が残る旧市街をはじめ、19世紀から20世紀初頭に建てられた優美なユーゲントシュティール(=アールヌーボー)建築や木造建築が数多く現存し、その歴史的・建築的価値から1997年にユネスコ世界遺産に登録された。

「旧市街には、中世の住宅兼倉庫や商人たちの集会所をはじめ、さまざまな時代様式の建物が混在しています。けれどそれらの多くは火災や戦争で失われ、第二次世界大戦後に再建されたものもあります。街のシンボルでもあるブラックヘッドの会館もそのひとつです」とガイドのダイガ・アンダーソン(Daiga Andersone)さん。

周囲の大国によって何度も蹂躙されながらも、そのたびにしなやかに立ち上がり、「バルトの宝石」とも呼び称される美しい街並みを鮮やかに蘇らせてきたラトビア。

1991年に旧ソ連から独立を回復する過程では、1989年にリトアニア、エストニアと連帯し、約600kmにわたって人々が手をつなぐ「バルトの道」が行われるなど、非暴力による独立への意志が世界に示された。

そうした背景を知ると、中世から現代まで入り混じった旧市街の建築群や、でこぼこと歩きにくい古い石畳さえ、歴史の連なりを感じて愛着が湧いてくる。

遊覧船で街を外側から眺めて

旧市街から、新市街まで歩き回り、気が付くとすでに18時を過ぎていた。高緯度に位置するラトビアの夏は日暮れが遅く、訪れた6月初頭の日没は午後10時ころ。日中と同じ明るさのままなので、時間の感覚が鈍くなるようだ。

歩き疲れ、旧市街を流れるピルセータス運河からダウガワ河までを周遊する遊覧船に乗る。

所要時間はおよそ1時間弱。

遊覧船の乗り場は、旧市街と新市街の境を流れるピルセータス運河沿いにあり、緑溢れる公園の中心を通り抜けて航行します。 fujingaho

運河はもともと、旧市街を外敵から守るために造られた堀だったが、19世紀に運河と公園に改修され、現在は観光クルーズが行き交う市民の憩いの場として親しまれている。

遊覧船に乗り、ダウガワ河から望む旧市街方面。 fujingaho

船上から眺める街はまた違った魅力を放ち、さらに運河を抜けると海のような大河が広がる。この向こうにヨーロッパへの玄関口、バルト海が続くのだ。

〈ラトビア建築博物館 (三人兄弟内)〉

fujingaho

営業時間/9時~17時 ※ただし月曜は~18時、水曜は~19時、金曜は~16時まで

休/土・日曜 無料

Mazā Pils iela 19, Riga, Latvia

〈ブラックヘッドの会館〉

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営業時間/10時~17時 不定休(※要確認のこと)

料金/大人10ユーロ

Google mapで確認

Rātslaukums 7, Rīga, Latvia

〈ユーゲントシュティール博物館〉

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営業時間/10時~18時 休/月曜

料金/大人5ユーロ

Google mapで確認

Alberta 12, Riga, Latvia

ラトビアを旅するならばスムーズ&快適な「フィンエアー」で

最新型の機体「FINNAIR A350-900」 Woodpecker/FINNAIR

フィンランドの首都ヘルシンキを拠点に、欧州・アジア・北米などを結ぶ航空会社「フィンエアー」。日本から欧州各都市を結ぶ路線はヘルシンキ経由で移動しやすいのが魅力で、今回のラトビア旅は往復ともにフィンエアーを利用した。

復路のヘルシンキ発 - 羽田着の便は、最新型の機体A350-900のビジネスクラスを体験。シェル型の「AirLounge」シートは高さ130cmの壁に囲まれているため、ほどよいパーソナルスペースを保ちつつ、座席の周囲を広く使えるよう特別に設計されている。
就寝時には全長198cmのフルフラットベッドになり、足も伸ばせて快適そのもの。日本まで約12時間半のフライトはあっという間だった。

ラトビアからの乗り継ぎ地点であるヘルシンキではビジネスラウンジを使用。

シェンゲン協定非加盟側(日本行きなど)のフィンエアーラウンジは、広々したフロアに、寛げるソファー席や一人で気軽に利用できるカウンター席などが全部で450席分用意されている。ブランドカラーであるダークブルーで統一された空間に、おしゃれな家具がゆったりと配置され、さすがはデザインの国・フィンランド。

ブッフェではフィンランドの郷土料理やフレッシュなサラダやフルーツ、またドリンク類も充実。無料のシャワールームやロッカーも備え、羽田行きの便の出発まで5時間ほどあったが、ゆったりと快適に過ごすことができた。

取材協力=

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