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10席の極小店で、1杯&1皿のペアリングを。広島〈Porco〉

  • 2026.9.11

世界遺産を擁し、国内外から多くの人が訪れる広島。旅人と、強い郷土愛で結ばれた地元民とが交ざり合い、街も酒場も活気に満ちている。年季の入った大衆酒場や無数のお好み焼きの合間で、ゆるやかに増えてきたのがナチュラルワインの酒場。今回は、〈Porco〉を訪ねた。

photo: Yoshiko Watanabe / text: Emi Fukushima

広島〈Porco〉店主・橘高
BRUTUS

デパートや量販店が集まる繁華街の一角に〈ポルコ〉はある。店内にはカウンター6席と4人掛けのテーブル席が1つ。「一人でやることを前提に始めたので、この規模がちょうどいいんです」と店主の橘高洋平さん。スピーカーから流れる、山下達郎のオリジナルプレイリストからも、静かなこだわりが窺える。

20年ほど前、会社員や飲食店勤務を経て、身の振り方に悩んでいた橘高さん。たまたま立ち寄った〈ハナワイン〉で「明日から働かないか」と持ちかけられたのが転換点となった。

当初は軽い気持ちだったが、ティエリー・ピュズラの2005年ヴィンテージを契機にナチュラルワインに開眼。「飲んだ瞬間に頭にブドウ畑が広がるような衝撃を受けたんです」。〈ハナワイン〉では4年働き、12年に独立した。

広島〈Porco〉店主・橘高
カウンターに立つ橘高さん。料理の腕も、〈ハナワイン〉のバースペースで磨いた。

店内のセラーには、ボトルがうずたかく積まれ、倉庫も含めれば所有数は1200本ほど。この規模の店では考えられない量だ。

「今までに買ってきた生産者はもちろん、常に新しい造り手も開拓していきたいので、試飲会に足を運んだり、信頼するインポーターに紹介してもらったりしています」。選び抜かれたラインナップのうち、常時7〜10種類ほどはグラスワインで提供される。

広島〈Porco〉店内
カウンターの中に掲げられた黒板には、食欲をそそる手書きのメニュー。このうち3分の1程度は季節によって変更になる。

フードは、イタリアンをベースにしつつもジャンルにとらわれない。小イワシのブルスケッタや旬食材を使ったパスタに、タイ風水餃子まで。一皿ごとに、ペアリングを提案してくれるのもありがたい。

広島〈Porco〉小イワシのブルスケッタ、ピエール= オリヴィエ・ボノームの白
ある日のペアリング。小イワシのブルスケッタ900円とピエール=オリヴィエ・ボノームの白。
広島〈Porco〉ホタルイカとフキノトウのジェノベーゼ、ドメーヌ・オボラの赤
ホタルイカとフキノトウのジェノベーゼ1,400円とドメーヌ・オボラの赤。
広島〈Porco〉もみじ豚の骨つきロースカツレツ、マルコ・デ・バルトリの
もみじ豚の骨つきロースカツレツ2,400円とマルコ・デ・バルトリの赤。

Information

Porco

住所:広島県広島市中区鉄砲町8-24
TEL:082-225-7580
営:18時〜24時
休:火曜

グラス1,100円〜、ボトル6,600円〜。グラスは泡1種と白赤各3種を基本に、日によっては10種程度まで。要予約。入口に置かれたワイン樽が目印。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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