1. トップ
  2. おでかけ
  3. 『前橋国際芸術祭2026』を知ろう!楽しもう!~開催概要編~

『前橋国際芸術祭2026』を知ろう!楽しもう!~開催概要編~

  • 2026.9.9
前橋国際芸術祭2026メインビジュアル

現代建築とアートの街・前橋で、多彩なプログラムをウォーカブルに体験!

藤本壮介や山田紗子の建築、渋谷慶一郎の音楽空間に、蜷川実花や最果タヒのインスタレーション。さらには、芸術祭のアンバサダーを務める和田彩花の路上ライブから、マルタン・マルジェラの展覧会まで。国内外から招聘するアーティスト約70組と、地元クリエイターらによる20以上のプログラムを、徒歩で巡って味わえる——『前橋国際芸術祭は新しい試みに満ちたアートの祭典だ。

会期は9月19日から12月20日までの80日間で、舞台は群馬県前橋市の中心市街地にある500m四方のエリア。前橋の名を海外にも知らしめたアートホテル〈白井屋ホテル〉や、2023年にオープンした〈まえばしガレリア〉をはじめ、美術館やギャラリー、飲食店や商店街がギュギュッと集積する中を自由に歩き回り、贅沢なアートをめいっぱい楽しめる。

この国際芸術祭が2年に1度開催されるビエンナーレ形式であり、前橋の都市再生プログラムと連動していることも見どころの一つ。例えば、世界的に活躍するアーティスト・川俣正が前橋の住民らと手がける作品は、街の再開発とともに変化し続ける⻑期的なパブリックアート・プロジェクトとして計画されている。また、会場のひとつでもあるアーケード商店街では、ユニークなローカルビジネスが次々と生まれている真っ最中。2年に1度の国際芸術祭を通じて、町が成長していく姿も目撃できるのだ。

川俣正さん
フランス在住の川俣正は、制作プロセスそのものを作品とする〈ワーク・イン・プログレス〉の代表的な作家。2007年より世界各地で展開しているアートプロジェクト《Tree Hut》を、前橋では住民らと共に制作。
蜷川実花さん
写真家、映画監督、現代美術家として活躍する蜷川実花は、科学者でアーティスティックディレクターの宮田裕章、プロダクションデザイナーのEnzoらが結成するクリエイティブチーム〈EiM〉と共に、再開発エリアで新作を発表する。
渋谷慶一郎さん
再開発エリアのストリートに、サウンドインスタレーション《Abstract Music》を社会実装するのは音楽家の渋谷慶一郎。膨大な音響データやAIによるリーディングをリアルタイムで組み合わせ、風や囁き声のようなオリジナルサウンドを前橋の路地空間に走らせる。
ばばっかわスクエア
前橋のまちを彩る数々の現代建築は、それ自体がアートであり、作品や展示の会場にもなっている。再開発の起点となった馬場川通りで見るべきは、特徴的な地形を生かした建築〈ばばっかわスクエア〉。谷尻誠と吉田愛が率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE」の設計で、建物を見上げると群馬出身の作家・尾花賢一のユーモラスな彫刻(*写真中央付近)も。
まえばしガレリア
「街の活力をめぶかせる広場のような建築」というテーマで建築家・平田晃久が手がけたのは、緑化された住居群とギャラリー、店舗などで構成される〈まえばしガレリア〉。現代アートや食といった前橋の新しいカルチャーを象徴するランドマークだ。
アーツ前橋
建物を覆うパンチングメタルのファサードが印象的な〈アーツ前橋〉は、デパートをコンバージョンして再生させた前橋市立の近現代美術館。「街の中の散歩道のような美術館」をコンセプトに、水谷俊博が設計した。館内展示のほか、建物の前では川俣正による現地制作作品も予定されている。

第一回のテーマは〈めぶく。〉。その背景に広がるまちづくりの物語とは?

『第一回前橋国際芸術祭2026』の実行委員長、田中仁(たなか・ひとし)。1963年群馬県生まれ。〈ジンズホールディングス〉代表取締役会長CEO、一般財団法人田中仁財団代表理事。1988年に〈ジェイアイエヌ(現:ジンズホールディングス)〉を設立。2014年には群馬県の地域活性化支援のため「田中仁財団」を設立。民間の立場から前橋のまちづくりに尽力し続けている。

芸術祭を牽引するのはアイウエアブランド〈JINS〉代表の田中仁。2001年に一号店をオープンして以来、超軽量の「Airframe」やPC用メガネ、サウナ用メガネなど画期的な商品でアイウエア業界に革命を起こしてきた田中は、実は前橋生まれ、前橋育ち。地元に活気を取り戻すべく、2013年より私財を投じてまちおこしに奔走し続けてきた。2016年には、前橋のまちづくりビジョンを官民連携で共創。ドイツの〈KMS TEAM〉が考案した指針「Where good things grow.(良いものが育つ町)」を、前橋出身のコピーライター糸井重里が日本語で「めぶく。」と表現する——そんなストーリーを作ったのだ。

田中はまた、廃業した地元のホテルを個人で買い取り、藤本壮介やジャスパー・モリソン、レアンドロ・エルリッヒら錚々たるクリエイターを巻き込んで、〈白井屋ホテル〉として再生。町や商店街をデザインで活性化する取り組みや、起業を志す人のためのビジネススクール支援を行い、現在は前橋市の大規模都市再生開発〈前橋クリエイティブシティ構想〉を、国・自治体との協働事業として進めている。『前橋国際芸術祭も、そんなまちづくりのひとつであり、ゆえに第一回のコンセプトは〈めぶく。〉。アートによって前橋の街と人がめぶき、大きく豊かに育っていく。伝説となるかもしれない物語の始まりを、ぜひともリアルタイムで体験してほしい。

芸術祭の拠点のひとつでもある〈白井屋ホテル〉。地元で長く愛されたホテルを廃業後に田中仁が買い取り、改修・新築して2020年にオープン。設計は藤本壮介。ミケーレ・デ・ルッキら国際的なクリエイターらが手がけた客室もある。芸術祭では“緑の丘”と呼ばれるホテル内グリーンタワーを、画家で絵本作家のミロコマチコが演出。生命力あふれる物語世界を創出する。

Information

第一回 前橋国際芸術祭2026

開催テーマ:「めぶく。 Where good things grow.」
会期:2026年9月19日(土)〜12月20日(日)
主な会場:アーツ前橋、 まえばしガレリア、白井屋ホテル、前橋市中心市街地エリア
Instagram:maebashi__biennale
主催:前橋国際芸術祭2026実行委員会
特別共催:株式会社メルコグループ
共催:前橋市
公式HP:https://maebashi-biennale.com

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ