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「清掃の人が片付けるでしょ」親子遠足でゴミを植え込みに投げた父親。だが、先生に声をかけられたあとの行動

  • 2026.9.12

植え込みへ、袋ごと放り投げられた

秋晴れの親子遠足で、大型公園の広場に園のシートが並んでいました。

娘は隣の子とお弁当を見せ合いながら、楽しそうに食べています。

「これ、ひとつあげる」

「ほんと?じゃあ私のもあげる」

近くにいた先生が笑いながら声をかけました。

「食べ終わったゴミは、自分の袋に入れておいてね。帰るときに忘れないようにしようね」

「はーい」

広場では、ほかの園児たちも昼食を終え始めていました。あちこちからレジ袋を広げる音が聞こえ、私も紙皿やお菓子の袋をまとめていました。

そのときです。

少し離れた場所にいた、同じ園の父親が立ち上がりました。手には弁当の空き容器と空き缶を入れた袋を持っています。

持ち帰るのだろうと思っていたのですが、その人は周囲をちらりと見たあと、袋を近くの植え込みへ放り込みました。

枝の奥へ押し込むような投げ方でした。

一瞬、見間違いかと思いました。

けれど、銀色の空き缶が枝の隙間から見えています。

迷いましたが、私は声をかけました。

「すみません。それ…持って帰るゴミですよね?」

父親は足を止め、振り返りました。

「え?」

「今、植え込みに入れましたよね」

すると、その人は露骨に面倒そうな顔をしました。

「別にいいでしょ。あとで清掃の人が片付けるんだから」

「でも、公園に置いていくのは…」

私が言い終わる前に、父親は少し声を強めました。

「だから、片付ける人がいるんでしょ?そんな大げさに言わなくてもいいじゃないですか」

近くにいた保護者たちの手が止まりました。

私を含めて五人ほどが、そのやり取りを見ていました。

隣にいた母親が、小さな声で言います。

「もういいんじゃない?ちょっと怖いよ」

私も言い返したいわけではありませんでした。

ただ、すぐそばには子どもたちがいます。

「でも、みんな見てるし…」

そう答えると、その母親も困ったように植え込みを見ました。

しおりの一枚を、指でさした

私はリュックに入れていた遠足のしおりを取り出しました。

事前に園から配られていたもので、注意事項のページには「ゴミは各自持ち帰ること」と書かれています。

私はその部分を開き、父親に見えるようにしました。

「ここにも、持ち帰るって書いてありますよ」

父親は一度だけしおりへ目を落としました。

「…だから、そこまでしなくてもいいでしょ」

さっきより声は小さくなっていましたが、拾う様子はありません。

すると、隣にいた母親が立ち上がりました。

「先生に一度聞いてみようか。私、呼んでくるね」

しばらくして引率の先生がやって来ました。

母親が植え込みを指しながら、小声で事情を説明します。

「すみません。あそこにゴミを入れてしまったみたいで…。持ち帰りですよね?」

先生は枝の間から見える袋を確認すると、父親に声をかけました。

「すみません。今日のゴミは、みなさんに持ち帰りをお願いしているんです」

父親は少し不満そうに眉を寄せました。

「清掃の人が来ると思ったんですけど」

先生は責めるような口調にはならず、そのまま答えました。

「そうなんですね。でも、今日は園からも持ち帰りでお願いしていますので、こちらだけ回収していただけますか」

数秒、沈黙がありました。

すると父親のそばにいた男の子が、不安そうに袖を引きました。

「パパ、もう持って帰ろうよ」

父親は息を吐きました。

「…分かったよ」

そして植え込みの前まで戻ると、枝の間へ手を伸ばしました。

「奥まで入っちゃったな…」

空き缶を拾い、弁当の容器が入った袋も取り出します。

先生はそれ以上何も言わず、回収したことを確認すると子どもたちのところへ戻っていきました。

父親も袋を持ったまま、自分のシートへ戻りました。

少しして集合の時間になり、子どもたちが先生の声に合わせて並び始めます。

私も娘のリュックを背負わせながら、さっきの植え込みを見ました。

大きな言い争いにならなくてよかったと思う一方で、子どもたちの前だからこそ、大人の行動は思っている以上に見られているのかもしれないと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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