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「あの子、足つかないよね」プールに残された4人の子ども。30分戻らない両親を見て、夫が立ち上がった

  • 2026.9.11
「あの子、足つかないよね」プールに残された4人の子ども。30分戻らない両親を見て、夫が立ち上がった

4人のそばに、保護者らしい大人がいなかった

家族旅行で泊まったのは、海沿いのホテルでした。

プールのすぐ先にはビーチがあり、朝から子どもたちの楽しそうな声が響いていました。

デッキチェアで休んでいると、夫がプールの中を見ながら言いました。

「あの子たち、きょうだいかな」

「たぶん。いちばん上のお姉ちゃん、ずっと小さい子のこと見てるね」

女の子が一人、男の子が二人、それから浮き輪をつけた小さな子。全部で4人です。

最初は特に気にしていませんでした。

ところが10分ほどして、ふと違和感を覚えました。

「ねえ…あの子たちのお父さんかお母さん、どこにいるんだろう」

夫も周囲を見回します。

「確かに見ないな」

そのとき、いちばん上の女の子が小さい子の手を引いて戻ってきました。私と目が合うと、少し照れたように笑います。

「お母さんは一緒じゃないの?」

そう聞くと、女の子は海のほうを指さしました。

「ママたち、あっち。ここで遊んでてって」

指の先を見ると、ビーチのパラソルの下に男女が横になっていました。

「あそこなんだ…」

思わず夫と顔を見合わせました。

転ぶたび、水に沈むたび、目が離せなくなった

それからは、開いていた雑誌がまったく頭に入ってきませんでした。

小さい子の浮き輪が傾くたび、胸がひやりとします。

「あの子、足つかないよね」

「うん。たぶん無理だと思う」

今度は男の子たちがプールサイドを走り始めました。一人が濡れた床で滑り、尻もちをつきます。

「わっ…大丈夫?」

幸い本人は笑っていましたが、また走り出そうとしました。

私は思わず声をかけます。

「ごめんね、そこ滑るから走らないほうがいいよ」

男の子は少し驚いた顔をして、それから「うん」と小さく返しました。

ビーチのほうを見ると、両親らしい2人はまだ横になったままです。

夫が低い声で言いました。

「…これ、さすがに長くない?」

「うん。私もずっと気になってる」

「ちょっと声かけてこようか」

私は一瞬迷いました。知らない家族のことですし、余計なお世話だと思われるかもしれません。

それでも、小さい子が水に入るたびに上の女の子が慌てて追いかける姿を見ていると、そのままにはできませんでした。

時計を見ると、もう30分近く経っていた

時計を見ると、最初に気づいてから30分近く経っていました。

「やっぱり行こう。何もなければ、それでいいし」

夫がそう言って立ち上がりました。

私も一緒にビーチのほうへ向かいました。

近づくと、女性がこちらに気づいて体を起こします。

「すみません。プールにいるお子さんたち、ご家族ですよね?」

私ができるだけ穏やかに尋ねると、女性は少し驚いた顔をしました。

「あ、はい。そうです」

「小さいお子さんもいたので、ちょっと心配になってしまって…」

責めるつもりはありませんでした。ただ、それだけ伝えました。

女性はプールのほうを見て、「あ……すみません」と言いながら、すぐに立ち上がりました。

そのあと両親は子どもたちのところへ戻っていきました。

大きな事故が起きたわけではありません。それでも、もし水の中で何かあったらと思うと、今でもあの30分を思い出します。

楽しい旅行先だからこそ、ほんの少し目を離すつもりだったのかもしれません。

それでも、小さな子どもが水辺にいる時間だけは、「上の子が見ているから大丈夫」では済まないのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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