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「うちの猫じゃないよ。腹すかせてるから」3年間野良猫に悩んだ私。だが、近所の男性の行動に感じた本音とは

  • 2026.9.11

 

3年間、庭に猫が集まっていた

庭に面した窓を開けると、独特のにおいが入ってくる。

花壇の土は掘り返され、車のタイヤの近くにもふんが残っていることがありました。

夜になると、猫の鳴き声や喧嘩をするような声で目が覚めることもあります。

ある朝、カーテンを開けると、また庭の隅に猫が座っていました。

「ああ、また来てる…。昨日片付けたばっかりなのに」

私がため息をつくと、夫も窓の外をのぞき込みました。

「ほんとだ。今日は…五匹いるな。ずいぶん増えたね」

「かわいいとは思うんだけどね。毎日これだと、さすがにきついよ」

夫とそんな話をするのも、いつの間にか当たり前になっていました。

最初は近所を歩いている猫がたまたま庭に入ってくるだけだと思っていました。

しかし、数はなかなか減りません。猫よけを置いたり、掘り返された土を直したりしながら、三年ほど過ごしていました。

近所の玄関先に並んでいた4つの皿

ある日、買い物から帰る途中、塀の上を歩いていた三毛猫が目に入りました。

その猫は塀から降りると、迷う様子もなく路地を進んでいきます。

少し先でもう一匹と合流したので、なんとなく目で追っていました。

二匹が入っていったのは、角から三軒目の家でした。

玄関先を見ると、ステンレスの皿が四つ並んでいます。

餌だけではなく、水の入った器もありました。

ちょうど玄関の戸が開き、住人の男性と目が合いました。

男性は猫たちを見て、うれしそうに笑いました。

「ほら、今日も来た。かわいいでしょう、この子たち」

私は少し迷ってから、思い切って聞きました。

「あの…この猫たち、こちらで飼っていらっしゃるんですか?」

「いやいや、うちの猫じゃないよ」

男性は笑いながら首を振りました。

「でもさ、腹すかせて来るんだよ。何もやらないのもかわいそうでね。ちょっと置いてるだけ」

「そうなんですね…」

それ以上、私はその場で何も言えませんでした。

悪気があるようには見えません。皿もきれいに洗われていて、男性としては困っている猫を放っておけなかったのだと思います。

ただ、その猫たちが近所の庭を行き来していることまでは、あまり考えていなかったのかもしれません。

餌をあげるだけでは終わらなかった

私はその後、市の相談窓口に電話しました。

担当の方につながると、少し緊張しながら事情を説明しました。

「近所で、飼い主のいない猫に餌をあげている方がいるみたいなんです。それ自体を責めたいわけじゃないんですけど…うちの庭にふんをされたり、夜中に鳴き声が続いたりしていて」

「それが、もう三年くらい続いてるんです」

電話の向こうの担当者は、しばらく話を聞いてくれました。

「それは大変でしたね。屋外で餌を与える場合の注意や、不妊去勢手術についての案内がありますので、一度ご説明しますね」

話を聞いてもらえただけでも、少し肩の力が抜けました。

しばらくすると、近所にも猫への餌やりやふん尿対策について書かれた文書が配られていました。

回覧板を持ってきた近所の女性が、玄関先で周りを気にするように声を落としました。

「これ…猫のことですよね。実は、うちもずっと困ってたんです」

「そうだったんですか?」

「洗濯物を外に出すと、においが気になる日があって。でも、誰に言ったらいいのか分からなくて…」

私は思わず息を吐きました。

「うちだけじゃなかったんですね。私も、ずっと言えずにいたんです」

それからしばらくして、あの家の玄関先から餌の皿がなくなりました。

猫の姿がすぐに消えたわけではありません。ただ以前より集まる数は減り、片耳の先が桜の花びらのような形になった猫を見かけるようにもなりました。

ある日、ごみ集積所で男性と会いました。

少し気まずくて、こちらから何を言えばいいのか迷っていると、男性のほうから口を開きました。

「あの猫たちさ…面倒みてた子は、ちゃんと手術に出したよ」

「そうだったんですね」

「餌やれば済むと思ってたんだけどね。そういうわけにもいかないんだな」

男性は苦笑いして、ごみ袋を持ち直しました。

私は少し迷ってから、頭を下げました。

「猫をかわいそうだと思ってた気持ちは、分かります。対応してくださって、ありがとうございます」

「いや……こっちも、もうちょっと考えないとな」

男性はそう言って、小さく会釈をして歩いていきました。

善意で餌をあげていただけなのだと思います。それでも、猫が増えれば困る人も出てきます。

その後も庭で猫を見かける日はありましたが、ふんを片付ける回数や夜中の鳴き声は、少しずつ減っていきました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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