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「ランチのときはいい顔してるけど、実はね」角を曲がった先で聞こえた声。自ら知人と距離を取った結果

  • 2026.9.9
「ランチのときはいい顔してるけど、実はね」角を曲がった先で聞こえた声。自ら知人と距離を取った結果

角を曲がろうとしたところで、聞き覚えのある声がした

特別なトラブルがあったわけではありません。顔を合わせれば普通に話し、誘われればランチに出かける。私にとってその人は、気軽に付き合える知人の一人でした。

ある日、用事を済ませて建物の角を曲がろうとしたとき、聞き覚えのある声がして、思わず足が止まりました。

よく一緒に出かけている、その人の声でした。

「ランチのときはいい顔してるけど、実はね」

そのあとに続いたのは、私の名前と私についての話でした。

内容を詳しく書くつもりはありません。ただ、本人が目の前にいたら、おそらく同じ言い方はしないだろうと思う話でした。

一緒にいるときの明るい声とは違い、誰かに話を聞かせるような調子だったことだけが、妙に耳に残りました。

その場へ顔を出すことはできず、私は来た道を戻りました。

聞き間違いだったのかもしれない。前後を聞いていないのだから、私が勘違いしている可能性もある。帰り道では何度もそう考えました。

それでも、次に顔を合わせたとき、以前と同じ気持ちで笑うことはできませんでした。

悪意があったのか、ただ話の流れで口にしただけなのかは分かりません。ただ、私が聞いてしまったことだけは変えられませんでした。

誘いを一つ断ってから、時間の使い方が変わった

私は、その人を問い詰めませんでした。

確かめたい気持ちがなかったわけではありません。ただ、何を言われても、あのとき聞いた声を忘れることはできないだろうと思ったのです。

後日、いつものように声をかけられました。

「このあとランチ、行くよね」

「今日はやめておきます」

それだけ答えました。

次に誘われたときも断りました。だからといって、あからさまに避けたわけではありません。顔を合わせれば挨拶をしますし、行事で隣になれば普通に話します。ただ、以前のように二人で長い時間を過ごすことはなくなりました。

相手も変化には気づいたようで、一度だけ聞かれました。

「最近、忙しいの?」

私は「ちょっとね」とだけ返しました。それ以上、理由を説明することはありませんでした。

そうしているうちに、その人との関係は、顔を合わせれば話す程度の距離に落ち着きました。

空いた時間には、これまであまり話したことのなかった人とお茶をしたり、一人で買い物をしたりするようになりました。誰かに合わせて予定を埋めなくても、思っていた以上に気楽に過ごせることにも気づきました。

人付き合いをすべてやめたいわけではありません。ただ、一緒にいて気持ちが重くなる相手とまで、無理に近くにいる必要はないのだと思います。

ある朝、気の合う人との約束を思い出して、その日を楽しみにしている自分に気づきました。

あの角で足を止めた日はつらい出来事でしたが、誰とどんな距離で付き合うかを、自分で決めてもいいのだと思えるきっかけにもなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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