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「小さい子が一人で泣いてたんだよ」公園で泣いてた女の子。だが、母親のもとへ連れて行った私が戸惑った一言とは

  • 2026.9.10

泣いている小さな子のそばに、誰も来なかった

子どもがまだ小さかったころ、家族で公園へ出かけた日のことです。

最初は夫が子どもと遊んでくれていましたが、たまたま仕事の同僚の方と会い、少し立ち話をすることになりました。

「ちょっと話してくるね」

「うん。じゃあ、こっちは見てるよ」

私は子どもの手を引いて、砂場のほうへ移動しました。

しばらく遊んでいると、少し離れたところから泣き声が聞こえてきました。

見ると、3歳くらいの女の子が地面に座り込んでいます。転んだようで、片方の靴も脱げていました。

私は少し待ちました。近くにお母さんかお父さんがいて、すぐに来るだろうと思ったからです。

けれど、誰も来ません。

女の子は涙を拭きながら、あたりを見回していました。

さすがに心配になり、私は子どもを連れてそばへ行きました。

「痛かったね。大丈夫?」

女の子は泣いたまま、こくんとうなずきました。

「お母さん、どこにいるか分かる?」

すると女の子は、しゃくり上げながら遠くを指さしました。

「ママ…向こう」

指の先は、遊具を越えた先の木が並んでいるあたりでした。

「そっか。じゃあ、一緒に行こうか」

脱げていた靴を履かせ、私は女の子と手をつないで歩き出しました。自分の子の手も引いていたので、ゆっくり進みました。

「あっ、そうですか」で終わった

女の子が指さした先まで行くと、何人かの大人が話していました。

その中の一人を見つけた女の子が、急に声を上げました。

「ママ!」

その女性が振り返りました。

私はほっとして、事情を伝えました。

「あの、向こうで転んで泣いていて…お母さんを探していたみたいです」

女性は女の子を見て、それから私に視線を向けました。

「あっ、そうですか」

私は一瞬、次の言葉を待ちました。

けれど、それ以上は何もありませんでした。

「…じゃあ、失礼しますね」

そう言って離れましたが、なんとも言えない気持ちが残りました。

別に、何度も頭を下げてほしかったわけではありません。ただ、あれだけ泣いていた小さな子を連れてきたので、「大丈夫だった?」と子どもに声をかけたり、「ありがとうございます」とひと言あったりするものだと思っていたのです。

夫に話すと、少し驚いた顔をした

夫のところへ戻ると、立ち話はもう終わっていました。

「さっき、向こうで小さい子が一人で泣いてたんだよ」

「え、一人で?」

「うん。お母さんのところまで連れていったんだけど……『あっ、そうですか』って。それだけだった」

夫は少し驚いた顔をしました。

「それは……ちょっと拍子抜けするね」

「でしょう。私も何て返したらいいか分からなくなった」

もちろん、そのお母さんにも何か事情があったのかもしれません。ほんの少し目を離しただけだった可能性もあります。

それでも、泣きながら自分を探していた子どもを前にしてもあまり反応が変わらなかったことが、私は今でも少し引っかかっています。

それ以来、公園で小さな子の泣き声がすると、自分の子を見ながらでも一度そちらを見るようになりました。

大げさなことをする必要はなくても、「大丈夫かな」と気にかける人が一人いるだけで違うこともある。あの日の女の子の泣き顔を思い出すたび、そう感じます。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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