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夢を諦めたのは夫のせいだと思わせたまま半年。手紙の書き出しで、私はごまかせなくなりました

  • 2026.9.9
ハウコレ

あの日から半年、夫が言いかけてやめるのを何度も見ていました。それでも私が黙っていた理由は、夫が手紙に書いたこととよく似ています。

通いたかったのは夜間の2年

事務の仕事のかたわら、頼まれた服の直しを10年断らずにきました。裾上げもボタン付けも喜ばれますが、あくまで人の用事のついでです。洋裁の専門学校の夜間コースなら、勤めを続けたまま2年で型紙から作れるようになります。直せばまだ着られる服が、直せると知られないまま捨てられていくのを、見てきました。それを自分の仕事にしたかったのです。学費は自分の貯金でぎりぎり足ります。それでも食卓に広げていた資料は、私が取り寄せた3度目のものでした。

反対されたことにしておけば済みました

帰ってきた夫が最初に言ったのは「それ、いくらかかるの」でした。私が自分に問えずにいたことをそのまま出されて、私は資料を封筒に戻し「ちょっと見てただけ」と答えました。反対されたことにできる、と思ったのはそのときです。通ってしまえば、向いていなかったという答えがいつか出てしまうかもしれません。2年間も通えるのか、不安がかなり大きかったのです。数日後、私は封筒を自分で古紙の束に入れました。夫が玄関で紐を結び直しているのも見ていました。それからは、夫が「あのさ」と言いかけるたびに、私が先に翌週の予定の話を始めました。

夫からの手紙

ある日家に帰ると、食卓に夫からの手紙が置いてありました。「正直、君の夢を応援できていなかった」。次の行には「金額の話から先にしたのは、俺が自信を持てなかったからだ」とありました。金額を理由にしたのは、夫だけではありませんでした。私も学費を理由にして、3度とも自分で資料を捨ててきたのです。何枚書き直した紙なのかは聞いていませんが、字の並びを見ればわかりました。

そして...

帰ってきた夫に、私は「ずるかったのは、私のほうだった」と言いました。説明はしませんでした。半年、悪いのは夫だという顔をしていた分を、一言では返せないと思ったからです。

(30代女性・事務職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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