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「番号でお願いします」銘柄が分からず困る店員にいら立つ客。会計後、後ろに並んでいた男性が取った行動

  • 2026.9.10
「番号でお願いします」銘柄が分からず困る店員にいら立つ客。会計後、後ろに並んでいた男性が取った行動

昼どきの店で、私は列の二番目にいた

昼どきに、近所のコンビニへ寄ったときのことです。

レジは一つしか開いておらず、私は列の二番目に並んでいました。うしろにも何人か続いていて、店内には昼休みらしい慌ただしさがありました。

私の前にいた男性が、会計の途中でたばこの銘柄を口にしました。

若い店員さんは振り返って棚を見ましたが、すぐには見つけられないようでした。似たような箱が並ぶ棚の前で、視線を何度か動かしています。

「すみません、番号でお願いできますか」

すると男性は、少しいら立った声で返しました。

「だから、名前で言ってるだろう」

店員さんはもう一度棚を確認しました。

「番号でお願いします」

それでも男性は番号を言いません。三度目に店員さんが同じお願いをしたときには、最初より声が小さくなっていました。

銘柄に詳しくなければ、名前だけを聞いて棚から探すのは難しいのだろうと思いました。

箱はたくさん並んでいて、後ろから見ている私にも似たものがいくつもあるように見えました。

声をかけようとした、その直前だった

やり取りを見ているうちに、男性が言っていた銘柄らしい箱と、その下に表示された番号がこちらから見えました。

「たぶん、あれの番号では」と声をかければ早いかもしれない。

そう思ったものの、客同士のやり取りに急に口を挟むのもためらわれます。言おうか迷っていると、奥から別の店員さんが出てきました。

その店員さんは銘柄を聞くと、すぐに棚から一箱取り出しました。

男性はまだ何か言いながら会計を済ませ、そのまま店を出ていきました。

私の番になり、先ほどの店員さんがレジを打ち始めました。

いつも通りに接客していましたが、私はさっき声がだんだん小さくなっていったことが気になっていました。

何もできなかったな、と思いながらレジ横を見ると、小さなお菓子が並んでいます。

私はその中から一つを取り、買い物かごに入れました。

袋には入れず、その場に置いた

会計が終わったあと、そのお菓子だけは袋に入れずに受け取りました。

そしてカウンターの端に置きました。

「これ、よかったらどうぞ」

店員さんは少し驚いた顔をしました。

「え、いいんですか?」

「さっき、大変そうだったので」

それだけ言って、私は店を出ました。

今思えば、何か特別なことをしたわけではありません。男性に声をかけることもできなかったし、店員さんを助けたとも言えません。

ただ、目の前で困っている人を見たあと、そのまま何もなかったように帰るのが少し引っかかったのです。

あのお菓子は、店員さんのためでもあり、何もできなかった自分の気持ちを落ち着かせるためでもあったのだと思います。

それ以来、レジで誰かが困っている場面を見ると、余計な口出しにならない範囲で、自分にできることがあるか一度考えるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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