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「元カノも呼びたかったんだけどな」結婚披露宴のスピーチで友人が放った一言。会場から笑い声が消えた瞬間

  • 2026.9.9
「元カノも呼びたかったんだけどな」結婚披露宴のスピーチで友人が放った一言。会場から笑い声が消えた瞬間

和やかだった会場で、友人のスピーチが始まった

三年ほど前、親戚の結婚披露宴に出席しました。

案内されたのは会場の後ろのほうにある丸いテーブルで、白いクロスの上には小さな花と席札が置かれていました。

披露宴が始まると料理が運ばれ、同じテーブルの人たちとも自然に会話が始まりました。

新郎新婦が笑っているのを見ながら、「いい式ですね」と話していたのを覚えています。

しばらくして、司会の方が新郎側の友人によるスピーチを案内しました。

マイクの前に立った男性は、少し酔っているようでした。

最初は学生時代の思い出を話し、新郎の昔の失敗談を交えながら会場を笑わせていました。

ところが、話が学生時代の恋愛の話へ移ったあたりから、空気が少し変わりました。

そして突然、男性が言ったのです。

「元カノも呼びたかったんだけどな」

笑い声は起きませんでした。

同じテーブルにいた人たちも黙り、新婦は視線を落としていました。

新郎も笑う様子はありません。少し離れた席から、フォークを置く小さな音だけが聞こえました。

司会の方が、何度も静かに声をかけた

男性は会場の反応に気づいていないのか、そのまま話を続けようとしました。

そこで司会の方が近づき、穏やかな声で言いました。

「ありがとうございます。そろそろお時間です」

しかし男性は軽くうなずいただけで、再びマイクに向かって話し始めました。

少しして、司会の方がもう一度声をかけます。

「お席のほうへ、どうぞ」

それでも男性は「もう少しだけ」と言うように話を続けました。

三度目に司会の方が近づいたときは、マイクにそっと手を添えながら、同じ落ち着いた調子で伝えました。

「そろそろお時間です」

そこでようやく男性は「ああ、はい」とマイクを渡し、自分の席へ戻っていきました。

誰かが怒ったり、強い言葉で止めたりしたわけではありません。それでも、その数分間は妙に長く感じられました。

式はそのまま、何事もなかったように進んだ

スピーチが終わると、司会の方はすぐに次の進行へ移りました。

写真撮影が始まり、やがて拍手も戻ってきました。テーブルの料理にも少しずつ手が伸び、披露宴は最後まで予定どおり進んでいきました。

そのとき、隣の席の方が小さな声で言いました。

「あの司会の方、上手でしたね」

私も「本当に」と答えました。

三年経った今でも覚えているのは、友人が何をどこまで話したかより、司会の方の対応です。

一度目から最後まで声を荒らげることなく、それでもきちんと話を終わらせた。その落ち着いた声を、今でも時々思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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