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英国発、建築の祭典「ロンドン・オープンハウス・フェスティバル」が開催

  • 2026.9.7
Jason Alden/Lloyds

「ロンドン・オープンハウス・フェスティバル(London Open House Festival)」が2026年9月12日(土)に幕を開ける。35回目を迎える今回は、800件以上の建築が参加。「ロイズビル(The Lloyd’s Building)」をはじめとするアイコニックな近代建築のほか、通常立ち入ることのできない歴史的建造物、個人邸などが一般に公開される。

<写真>ロジャース・ハウス設計によるロイズビルの内部

Iwan Baan

「ロンドン・オープンハウス・フェスティバル」が始動したのは、1992年のこと。当初は、わずか100枚のチケットが用意された1日限りの試みだったが、30年以上を経て、無料の建築公開イベントとしては世界一の規模にまで成長を遂げた。昨年の来場者数はおよそ375,000人。「オープンハウス・フェスティバル」のネットワークは国境を越え、現在では世界61の地域で開催されている。

2026年は、昨年に引き続き、ロンドン全域で800件以上の建築が参加。リチャード・ロジャースが手掛けた「ロイズビル」などツアーに申し込まなければ見学できないものもあるが、多くは予約不要。参加建築に多くの個人邸が含まれているのも興味深い

リチャード+スー・ロジャースが1968年に設計した通称「ロジャース・ハウス(Rogers' House)」(写真)は、リチャード・ロジャースの両親のために建てられた家。鉄骨フレームやガラスを多用した柔軟性のある空間構成や、工業化された部材の採用など、後にロジャースが設計するハイテク建築の萌芽を見ることができる。

©Ellen Christina Hancock

「ブライス・ヒル・ハウス(Blythe Hill House)」は、1970年代に建てられたタウンハウスをウィテカー・パーソンズとプライス&マイヤーズがリノベーションしたもの。中庭に向かって開いたテラスが、室内に自然光を取り込む。ヘンプクリート(麻の破片と石灰の混合物)や木質繊維を用いた断熱材といった低炭素素材を積極的に使用している点にも注目したい。

©Jim Stephenson

「ピーカブルー(Peek-a-Blue)」もリノベーションされた個人邸だ。担当したのは、ニムティム・アーキテクツ。閉鎖的な空間の集合体のようだったタウンハウスに、キッチンやダイニングを含む新たなスペースを加え、さらに既存の壁面に開口部を用意。連続性のある「家族の家」として生まれ変わらせた。

会期中には、建築にまつわる展示やワークショップなど多彩なイベントも実施。ロンドンを訪れる予定のある人は、普段は閉ざされた扉の内側から街を楽しめるスペシャルな祭典に足を向けてみてはいかがだろうか。

London Open House Festival
会期/2026年9月12日(土)〜20日(日)

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