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50代の疲れた心身に染みる、食欲と元気が出るNetflix映画&ドキュメンタリー3選

  • 2026.9.7

Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』独占配信中


長引く暑さで疲れがとれない、食欲が出ない、毎日の献立を考えるのも疲れてしまう……。そんなときは、観るだけで食欲が高まりそうな映画や番組を楽しんでみませんか。そこで今回は、50代の食欲を刺激するNetflix作品を3作紹介します。家庭料理の温もりや食への情熱に触れれば、きっとお腹が空いてくるはずです。

どんなときも心を支えてくれる家庭の味。おばあちゃんたちが奮闘! 『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』

Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』独占配信中

40年前のブルックリン。少年ジョーがパンを買って帰ると、キッチンではノンナ(おばあちゃん)とお母さんがパーティのために料理をしています。ノンナの作るトマトのグレイビーソースは絶品で、ラザニアやパスタがとてもおいしそう!

時は流れ、中年になったジョー(ヴィンス・ヴォーン)は、母を亡くして悲しみに暮れています。長年、病気の母の世話をしていたジョーは独り身で、そんな彼を親友は心配します。ある日、ジョーはかつて母たちとよく訪れていたスタテン島の市場へ行き、売り出し中のレストランを発見。ジョーは遺産を使って店舗を買い、母の名にちなんで「エノテカ・マリア」というレストランを開くことに。

シェフとして雇ったのは、亡き母の親友ロベルタ(ロレイン・ブラッコ)と、市場で出会ったアントネッラ(ブレンダ・ヴァッカロ)、応募してきた元修道女のテレサ(タリア・シャイア)というノンナたち。さらに、デザート担当で、これまた母の親友で美容師のジア(スーザン・サランドン)が加わります。しかし、ジョーは経営などしたことがないので開店準備もトラブル続きで……。

Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』独占配信中

ジョーが母とノンナが作ってくれた料理が大好きだということが強く伝わってくる映画です。こんな風に思ってもらえるなら、日々の料理も作りがいがあるというもの。そして、おばあちゃんたちが腕をふるう“おふくろの味”のレストランというコンセプトも最高。最初は乗り気ではなかったノンナたちが、得意料理を作るうちに自信を取り戻していく様子に勇気づけられます。気の強いノンナたちが時にケンカをするのもご愛敬。

この映画を観ていると、楽しいときも悲しいときも、仲直りしたいときも、いつも傍らに料理やお菓子があって、人々の心をそっと支えてくれているように感じます。

Netflix映画『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』独占配信中

これは実話に基づく物語で、実際の店は現在もスタテン島にあるそうです。映画の最後に、実在の「エノテカ・マリア」の様子が映し出されますが、キッチンに立つノンナたちの笑顔が素敵です。

『マンジャーレ! ~ノンナのレストランへようこそ~』

2025年製作

Netflixで独占配信中

高級料理よりも心に染みる家庭的な料理。その決め手は? 『ハンガー:飽くなき食への道』

Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中

バンコクで家族と一緒に大衆食堂を営み、鉄鍋をふるう若い女性オエイは、店を訪れた男性からカリスマ・シェフのポールが率いる「ハンガー」にスカウトされます。

Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中

富裕層から支持されているポールに興味を持ったオエイは彼の厨房へ入りますが、そこは想像よりはるかに過酷な世界でした。厳格なポールの指示にスタッフは全員服従し、ミスをすれば容赦なくクビ。しかし、オエイは炎の扱い方が上手なことから目をかけられ、スーシェフに抜擢されます。

仕事の現場でさまざまな理不尽を目の当たりにしたオエイは、次第に疑問を感じるように。ポールの料理は確かに素晴らしいけれど、何かが違うのではないか、と。

Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中

本作は「豪華な料理が次々と出てきておいしそう!」という類の映画ではなく、貧富による格差問題を軸に人間の飽くなき欲望を浮き彫りにしたヒューマンドラマです。ポールが卓越した技術で作った一皿は富裕層に貪られ、ブランド品の用に消費されてしまうのです。それにもかかわらず高級料理を作り続けるポールの動機は何なのか。オエイは、ポールに何も言えない他のシェフと違い、その疑問を投げかけます。

Netflix映画『ハンガー:飽くなき食への道』独占配信中

オエイを演じるのは、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』や『ハッピー・オールド・イヤー』に出演しているチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。料理に対する熱心さと自分の心の声に嘘をつかない正直さ、不安な気持ちを、まなざしで表現しています。

オエイの得意料理は、祖母の愛が詰まった“駄々っ子麺”と呼んでいる炒め麺。本作のなかでは高級料理よりも、大衆食堂で皆が肩を寄せ合って笑いながら食べている炒飯や麺料理の方がはるかにおいしそうに見えます。

『ハンガー:飽くなき食への道』

2023年製作

Netflixで独占配信中

革命児ジェイミー・オリヴァーほか4人の偉大なシェフの情熱に迫る 『シェフのテーブル:レジェンド』

Netflix映画『シェフのテーブル:レジェンド』独占配信中
(写真は、ジェイミー・オリヴァー)

一流シェフにスポットを当てたNetflixのドキュメンタリー・シリーズ『シェフのテーブル』。そのシリーズ10周年に製作されたのが、現代の食に大きな影響を与えた偉大なシェフ4人に迫る「レジェンド編」です。

Netflix映画『シェフのテーブル:レジェンド』独占配信中

その筆頭で紹介されているのは、イギリスの人気シェフ、ジェイミー・オリヴァー。50代の読者なら、彼が“若手イケメンシェフ”として一躍スターになった頃をリアルタイムで見聞きしているのではないでしょうか。筆者も彼に興味を持っていた一人として、雑誌か何かで見て覚えたジェイミー流のポテトのオーブン焼きのレシピをたまに作っています。

そんなジェイミーも現在51歳に。番組内では、実家のパブで最初に料理を覚えたことや、24歳で突如有名になり困惑したこと、レストランの料理をもっとシンプルにして洗い物も減らして誰もが作れるようなレシピにしたい、という思いから彼の人気番組『裸のシェフ』が生まれたこと、などが当時の映像とともに語られます。普段着のまま友達に料理をふるまうような雰囲気が新鮮なジェイミーの番組は大ヒット。彼は知名度を生かして、料理経験のない若者をシェフとして起用するレストランを始めたのです。

Netflix映画『シェフのテーブル:レジェンド』独占配信中

さらには学校給食に目を向け、ポテトしかないような栄養価の乏しい献立に野菜を入れるなど食育活動も熱心に行っています。親世代としてジェイミーの活動に共感できる部分がたくさんあり、見応えがあります。

Netflix映画『シェフのテーブル:レジェンド』独占配信中

ジェイミーのほか、アメリカのスペイン料理界で活躍するホセ・アンドレス、アメリカ出身のシェフとして初めてミシュランの三ツ星を獲得したトーマス・ケラー、1971年にカリフォルニアに初めて地元の野菜を使ったフランス料理店を開いたアリス・ウォータースのこだわりや取り組みを紹介。食べることが好きな人ならきっと楽しめる番組です。

『シェフのテーブル:レジェンド』

2025年製作

Netflixで独占配信中

※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※この記事の内容は、2026年9月時点の情報です

構成・文

ライター 中山恵子

中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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